「白い音が鳴り渡る。」
私達サウンドブランが見据え、目指してきたものとは何だったのでしょうか?
実はこの文章、ラストライブの前夜に書いています。
ずっと色々な事を考え続け、ずっと上手な答えが出ませんでした。
それは6年間という道程のせいだけではありません。
きっと想いの強さなのだと思います。
・他のだれかのため 使い回しのきかない僕
・在るべきものはすべて 在るべき場所へ還る
・意味をなくした砂の日々を 好きだといってくれたハナウタうたう
・ひとつひとつ輪をつくって いのちの鎖を紡いでいく
・あなたの為の両手は 退化して羽根になった
・そこには扉があるでしょう? さあ、手を伸ばして
・もしも嘘がつけたって 僕は僕を騙せない
・なにひとつとして同じものはなく 誰ひとり同じ人はいない
・たとえば僕が変わることができたら そう思うことが新しい世界を創る
・僕は泳ぐ 夢を見続けたいから
・ひとりではない。だからこそ知ったのよ。空虚な風が吹き抜けるいたみ。
・愛することで出逢い 愛されることで繋がる 光を目指して
・それでいいんだよ。
・湾曲した月のカーブに君の背中想う
・君は僕を忘れていくかもしれないけれど それでも空はあおく
上記は全てサウンドブランの曲の歌詞の"まんなか"を抜粋したものです。
初期衝動、自己表現、慟哭、飽和、博愛、リアル、関与、感謝、
曖昧、夢想、主義、慈愛、破壊衝動、変貌、優しさ、歓喜、美徳、等
6年間の中で色々な曲を作り、様々な表現をしてきました。
草木や土や花、空や海。コンクリートに風、雨と色。
様々な景色に彩られて蘇る記憶。
君はなにを想い、どんな気持ちで聴いていてくれたのかな。
僕等はなにを君に残せたのかな。
強く強く訴えたいことがあった。
でもそれは最後まで言葉としてはっきりとは書けません。
なぜなら君が受け取った音が全てであり、そこからは君が消化するものだから。
これがサウンドブランの軌跡のすべてだと私は思います。
なにもかもを含めて、すべて。
さて、ここで少しメンバーの話をしようと思います。
私達は面白可笑しく、ちょっとシビアに、時に楽しみ、時に苦しみ、
けれど純粋に音を愛して、本当の仲間として活動してきました。
ギターの稔と出会ったのは9年前。
高校の廊下の片隅でひとりでギターを弾いている独特な少年でした。
彼は本当に一番の努力家。誰よりも苦労をしてきました。
後にサウンドブランの中枢を担うセンスを身につけ、バンマスとなります。
ドラムの健と出会ったのは6年前。
専門学校で同じクラスだった彼のドラムを気に入り、ダンスの授業の最中にバンドに誘いました。
ダンスがとてもキュートだったのを今でも覚えています。
彼はサウンドブランきってのMr.ストイック。週6で自主連の毎日を続ける程。
ベースの菅と出会ったのは2年前。
たまたま対バンで知り合って、彼の音楽への愛情に感銘を受けたんです。
比較的話しかけ辛い私に容赦なく切り込んでくる最高にイカしたやつでした。
サウンドブランがいい意味で変化出来たのは彼のお陰なんです。
「俺は音楽になりたい。」今でも胸に響く言葉。
スタッフのさぬんと知り合ったのは3年前。
まだタウキッチンでブッキングをやり始める前のことです。
サウンドブランというバンドに心底惚れ込んでくれて、ずっと支え続けてくれました。
彼が撮るサウンドブランの写真はまるでライブを見せつけられているかの様に鮮明。
ずっと側に居てくれた彼だからこそ撮ることの出来る写真。
それからWARPのレオナさん。
厳しい言葉を掛け、相談に乗ってくれ、無茶振りをし、結局のところ優しく、
本当の親みたいにずっと見守り続けてくれました。
レオ兄が居なければサウンドブランはここまで辿り着けなかった。
そして君。
今日来てくださったひとも、都合で来られなかったひとも。
私達が歩んで来られたのは、君の存在が在ったからこそです。
無期限の活動休止が決まった時に一番に感じました。
子供を孕んだ母親のように、サウンドブランはもう私達だけの身体ではなかった。
だからきっと最後も寂しくありません。
みんなが居るから。
最後に。
私達サウンドブランがずっと忘れずにいようと決めてきたことがありました。
それは感謝の気持ち。
今までステージに立ち続けることが出来たこと。
それがどんなに多くの方々に支えられて成せたことなのか、改めて実感します。
あいをこめて
こころからの
「ありがと。」
サウンドブラン 赤羽碧
