(下からの続きです)
原理としては、まず本文の背を少しはみ出させながら鉄板で挟み、その上からモーターで動くようになっているローラーで、ガチャ!グワワワーと押し拡げるわけです…って、おおざっぱ過ぎますね。
本文を挟んで固定する鉄製の板はペダルを足で踏むことで行なうのですが、このときにどの程度の強さで挟めば良いかは、やはり経験が物を言います。
機械の奥の方にある大きなハンドルを回すことで挟む幅(つまり本文の厚さ)を調節するのですが、しっかり体重をかけてペダルを踏み込んだときに、きつくもなく緩くもない丁度良い「挟み加減」にしなくてはなりません。なぜなら、きつ過ぎると本が必要以上に締まってしまい、緩過ぎるとローラーの潰し圧力に負けて、せっかく出した丸みが崩れてしまうからです。
また、本の背を押し拡げるために下りてくるローラーも、本文紙の堅さによって耳の出具合が微妙に変わったりするので、そのための調節はけっこうシビアだし、なにぶん古い機械なのでクセを踏まえた上での調整もコツが必要になってきます。
まぁ、それでも一旦決めてしまえば、あとは何十、何百、何千といった数の耳出しがドンドン出来るわけだから昔は多くの製本屋で行なわれていた作業ですが、現代では大きな製本所などで、一つのライン化された工程として巨大な製本機械の一部に組み込まれているのが普通です。
ところで念のため言っておきますが、機械製本がより良い効率を求めてライン化するのは、自分も製本屋の端くれとして当然のことだと考えているし、そうしたからこそ日本にこんなにも多種多様な出版物が大量に流通することになったのだから、それは大変良かったことだと思っています。
で、まぁそれとは別に、ウチはウチでやれることをやるしか無いってことで…。(汗)
shin-1









