居てはいけない。
そういうプログラムなのだと彼女は言った。
異分子である自分を排除するために、世界は運命をも変えてでも自分を消そうとする、と。
それすらも運命は変わってはいけないから、私は動くしかないんだと。
すべてを知った彼女を消そうとする世界が、決まっている運命から逸れようとする世界を彼女が消さないために。
だったら、だったら、ねぇ。
「……あ、あの…」
「………」
強く全身を打つ雨が鬱陶しかった。彼女の声が、半分掻き消されてよく聞こえない。
ちがう、聞きたくないんだ。そんなことば。
「…ねぇ」
誰よりも孤独なきみ。
みんなの輪のなかにいるのにいないきみ。
こころはどこかとおくの、蚊帳の外のきみ。
いるようでいないきみ。
てのとどかない、きみ。
「だったら…、」
いくら近付こうとしても、全然追いつけない、傍にいるのにちがうきみ。
なんでそう思うんだ?迷惑だと思うんだ?僕はきみのこと、これっぽっちも迷惑だなんて、(…きみがいうなら、これすらも)
「……僕のこのきもちも、きみのいう…プログラムだっていうのかい?」
「…っ!」
きみのことを迷惑だと思わないのも、仲間だと思うのも、支えてあげたいって思うのもぜんぶぜんぶぜんぶ。
(まるで預言のように、)
「僕が、…きみをすきだと感じるのも、ぜんぶぜんぶ」
きみのためにないてあげることさえ、――だっていうのかい?
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某相互さんの連載をやっとこさ読み終えて、彼女とうちの息子があの連載の中にいたら、設定。もし連載の真っ只中にいたら、結構切ないふたりだな、と気付いたっていう。