「今日最後ですね」
十三FANDANGO前の自販機周辺でロック大臣ズのがつお君にそう告げられた
それは今日の順番がトリに決まったKiNGONSの順番を指したのか
はたまた来月に解散が決まっているロック大臣ズとKiNGONSの対バンが今日で最後という意味なのか
それともファンダンゴナイトツアー最終日のことを指したのか
その言葉がいろんな側面を持ち合わせていて,フライングVのハードケースを両手に塞がれた俺は少し感傷的になってしまった
「そうだね」と返した言葉が2月の冷たい空気に溶けていく
”最後”
この二文字は沢山のドラマが凝縮されていて非常に大切なもの
はじまりと終わりの点を繋ぐ長い道のりは思い出によって構成されている
俺は今ペラペラと1ページずつ
ファンダンゴナイトツアーの思い出を振り返っているところ
初日は東北の久慈unityだった
入学式のようなもので,KiNGONS VS 関西3組という図式を勝手に打ち立てた
でもそれはファンダンゴナイトツアーというタイトルの中で関西のバンド3組+宇都宮のバンドが1組という異例の組み合わせに対する俺たちからの気持ちであり答えだった
わざと仲良くする必要もなかったし,馴れ合いも要らないと思っていた
ギャーギャーズのワクワクさんがいつかの打ち上げで
「もっと仲良くやろうや。キンゴンズだけいつも寂しそうやん。」
と言ってきたので
「えっ仲良いじゃん。」
と俺は冷たく返した
でも自分の言葉がこんなにもひんやりした温度になるとは思っていなくて”ごめんね”と心の中で呟いた
そしてこの人は優しい人だと思った
でも不思議なことにファンダンゴナイトツアーで共に数箇所回り,彼らのライブを見ていくうちに何かが変化していくのを感じた
それは彼ら関西組のバンドの良い部分が少しずつ浮き出てきたからかもしれない
打ち上げでも少しずつ色んな人と話すようになりロック大臣ズのがつお君とギャーギャーズのぴっさんと話したクレヨンしんちゃんドラゴンボールトークは非常に楽しく,未だにあの瞬間に戻りたい次第である
ロック大臣ズの田中君とはRAMONESやPOP PUNKの話で熱くなり,加藤君とは長澤まさみ似の加藤君お母さんの話やドラマ1リットルの涙の話をした
竹千代は気づいたらKiNGONSのTシャツやピンバッジを買ってくれて
”KiNGONS好きです”と小声で言われるとと少し照れてしまう
ギャーギャーズは同い年ということが発覚しさらに雪が溶けた気がした
同い年のバンドのライブを見ると胸のよくわからない場所がチクチク痛むのは何故だろう
嬉しさとドキドキが共存するときっとこんな現象が起こる
バイセーシは話してみたら皆とても優しい人たちだった
ガリザベンさんはこのツアーで1番話した気がする
とても優しく,熱い人だった
”曲ー!!”
そして昨日,2/27
十三FANDANGOでのライブが
ファンダンゴナイトツアーのファイナルだった
ファンダンゴを代表するバンドマンたち(村上氏含め)は本当に”濃いめかため油多め”が相応しい人たちで,まさか宇都宮の自分達がトリを任されるなんて思ってもみなかった
俺の大好きな場所
十三FANDANGOの楽器置場に続く階段でギャーギャーズの素晴らしい気持ちの込もったライブを肌で触れた時
あの時と全く同じ気持ちに染められた
2013年
SET YOU FREE SUMMER FESTA
川崎クラブチッタ
トリを任されたKiNGONSの前に演奏する四星球をステージ袖で見ていたあの瞬間を思い出した
懐かしさに1人包まれ,俺は胸が高鳴った
ファンダンゴの壁のように
色んな感情がごちゃ混ぜになり,何色かわからないパレットの上で
人は本当の意味で良いライブができる
まさにそう思わせてくれたのは
共に全国を巡ったギャーギャーズ,バイセーシ,ロック大臣ズ
彼らのおかげだ
本当にありがとう
KiNGONSのアンコール最後に
ステージ上で出演者皆が手を取りあい
天に両手をかざしたとき
天井の照明が美しく,言葉には出来ないほど煌めいてた
けれど
俺たちファンダンゴチームも
きっと
負けてないと思った
笑いあり涙あり喧嘩あり沢山のドラマが生まれた壮絶なツアーが幕を閉じた
終わりははじまりを意味すると俺は思うから
いつか俺たちの街
宇都宮でもやろう村上氏
本当に色々ありがとう
そして
何より
何より
ファンダンゴナイトツアーに来てくれたお客さん
来てくれて本当に嬉しく思っている
どうもありがとう
俺たちは本当にファンダンゴが大好きなんだ
申し訳ないけど3月も4月も5月も来るので
またファンダンゴ遊びに来てね
ファンダンゴ
愛してるよ



