ネットで知り合った子が、テミンくんだった。なんてことある?
待ち合わせの場所に現れた、今日初めて会う、"ネット上の彼氏"に"相当"する青年と直面し、私は固まっている。
・・・・テミンじゃん。どう見てもテミンなんですけど‥!?
目の前に現れたテミン氏は、今日会えたことに興奮したように笑みを浮かべている。完全に、がっかりされたわけでも遊びだったのに‥って顔でもない。ガチで喜んだ顔をしている・・・。
・・・・どうしよう・・・こっちは会うつもり・・はあったけど、そんなに本気で入れ込んでたわけじゃないし‥ましてや"リアル"にお付き合いする気もないんですけど・・・。
困ってお互い向かい合って固まってると、外野がそろそろ「あれ‥テミンじゃない!?」みたいな雰囲気になってきて私はテミンの手を掴んでバックヤード的な人のいないところまで走ってきた。
誰もいないことを確認して、意を決したように「ごめん・・・付き合うつもりはなかった‥」と告げると、彼は驚いた顔をして固まった後、悲しい表情のまま黙った。
「ごめんね・・・・もう‥行くね‥」
「待って、」
そう言って彼は、私に"今日渡すはずだった指輪"の箱を私の手に握らせてきた。
「え・・・」
「もう‥いらないから・・・あげる‥」
テミンのポケットから、次から次へと出てくる、私のためのプレゼントやらペアルックのグッズやら2個も3個も4個も‥私の手の平の上に次々と乗せられて、私はだんだんとドン引きを通り越して恐怖を覚え始める。
愛が重たすぎるテミンくんからの別れ際の荷物でいっぱいになった両手を前に、向かい合うテミンくんの視線が凍るほど怖い。
「ごめんね・・・もう・・・行くね・・・」
逃げるようにその場を去って行こうとした時、向うからジョンヒョンが「テミン、どうだった?」と彼の方に向かって行くのが見えた。
当然「駄目だった」と答えるテミンに、大事な弟が振られて腹を立てるジョンヒョン。あんなにプレゼントまで用意したのに詐欺だったんじゃないかとまで言われて申し訳なくなってコレを返しに行くべきなんじゃないか・・・でも再び公衆の目にさらされているあの2人のところに行って「やっぱりお返しします」なんて‥「何あの女!?」ってなる公開処刑みたいなことには絶対なりたくないし・・・・一体どうしたら・・・・って、館内をウロウロしてたら、隣の駐車場が解体工事し始めてて、工事のおじさんに「ここに駐車してたんですけど!?」って詰め寄ったら、「この建物は12時で取り壊しが決まってたよ」ってさらっと私の残ってた車はレッカーされたっていうから、「12時10分なのに!?」いいからレッカー車を今すぐ止めて欲しいって揉めてるところで夢から覚めました。(笑)
7月の誕生日を祝えなかった贖罪がこんなところで現れるなんて・・・・・・
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2022/08/02 (Tue) 23:32 |
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