俺は、あいつの怒る姿を見たことがない。彼が操る感情、喜怒哀楽は何処かに置いて行ってしまったかのように彼の表情は作りモノだった。いや、俺に見せる表情がそうであっただけなのだろう。
「珍しいものを見たな」
「………貴方は楽しそうですね」
無視しても無意味だと気づいたのだろう。いつも俺に見せる表情でこちらを見た。
「お前も楽しいだろう?」
自らあの内輪で自己満足していた関係を壊しにかかったのだから…。
「…えぇ、貴方が壊す前に当てつけれました」
目論みは大成功です。貴方が壊したかったのでしょう?
生意気な奴だ。あれは楽しそうに笑っていたんじゃない。虐げることを快楽しているモノを演じた破壊者。
「お前にも怒りがあったんだな」
相当、お気に入りを壊されたのが腹立たしかったか? 楼閣を必死に護る守護者。
「…まるで、私には何もないみたいですね」
「実際に何もないだろ?」
お前は所詮外部者、よそ者だ。
「そっくり、そのままお返ししますよ」
一番のよそ者が誰なのか、貴方はご存知のはずです。
「俺に何もないのははじめからだ。今更、何ともない」
不安で躍起になっているのはお前だろ?
俺の上手の言葉に何かが外れたのか目を背け笑い出す。
「ククク…貴方は本当に面白い人です」
「………」
「匙は投げられました。貴方が何もしなくても動く」 貴方は何を得るのでしょうね。
「……お前なら、すべてがわかるのか?」
「何もわかっていませんよ」
背けていた深紅の瞳をこちらに向け、口先だけで笑う。こいつの得意とする相手に畏怖を感じさせる笑み。
「だろうな。お前はいつも跡付けだからな」
「えぇ、私にわかることは、己の独断と偏見で彼等の関係を壊したということだけです」
これ以上の立ち話はする気がないというように歩き出す。
「………復讐か?」
俺があいつらに危害を加えた、俺への。真横にきた時、訪ねるとあいつの笑みが深くなった。
「まさか、最良と思ったからです」
曖昧な表現はすべてを包み隠す。相容れない存在。
「やはり、盾突きに来たか…」
と、話は終わったと思考に更ける俺の背後から、突然思い出したかのように呟やかれる。
「あぁ、修復は任せますよ」
慣れないでしょうが頑張ってください。壊し屋さん。
「おい!」
「失敗しても慰めてあげますよ」
引っ掛かりを覚え、振り返るが既に踵を返して、歩き出していた。今更止めるほどでもない。
「まぁいい、お前の逆鱗を見せて貰ったからな」
俺は俺で楽しませてもらう。若干不快なしこりを残ったが、それはさて置き、招かれざる場所へと足を踏み入れよう。
「お前らの惨めな姿を拝もう」
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なんだこれww
たぎったままに書いたらよくわからなくなったよ。
名前出てきてませんが誰と誰かわかります?
ざ、無計画で書いたので続きません。
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