息が出来なくなったとき　新しい呼吸法を考えなくちゃね
きみがいなくなったとき　新しいきみを探せるように

僕らは生きていかなきゃならないんだろう？
だったら上手に生きてく方法を、僕らは探さなくっちゃね

今日も彼は泣きました
彼女は何処にも居なかった
昨日も彼女はあらわれず、
彼はこっそり泣きました

彼はずっと待ちました
毎日毎日まちました
13回目の鐘の音が鳴って、
彼は漸く彼女の居場所をつきとめました

彼が教会に行った時、
そこに彼女があらわれました
綺麗な真紅のその瞳は、
間違いなく彼女のものでした

ところが彼女は居なかった
彼女は何処にも居なかった
もう、そこには誰も居ない
神様さえ居ませんでした
彼はひとりぼっちでした


きみはいったい、どこへきえた？
おれはきみを、どこへけした？


消えてく記憶に、彼は言いました

ずっと練習してきたマジックが、
彼には出来なくなっていました

簡単なトリックでした
残酷な現実でした
彼は判ってしまいました
知らないほうが、気づかないほうがよかった、現実でした


マジシャンは、最期のマジックを教会で披露しました
観客はたった一人、
でもその一人を騙す事が世界で一番難しい事を彼は知っていました
そして、その一人さえ騙せれば彼は満足でした

彼の一番得意だったマジックで、
彼は一輪の花をその手の中から咲かせました
美しく咲く、その赤いガーベラは
彼女のための、花でした


彼が騙したいのは自分でした
欺きたいのは世界でした


彼の花は、静かに床に零れて行きました
彼の酷く優しい最後の笑顔は、
漸く、紅くひかる彼女の瞳に映りこんだのでした

ぽちぽち長文
ぽちぽち打つの
ああでもない　こうでもない
打っては消して、また打ちなおす
言葉を選んで可愛く繋げて
でも上手に伝えられない

だから私は真っ暗な部屋で
光るちっちゃな画面を見つめて
ぽちぽちひたすら指を動かす
あなたへの愛を指先にこめて

俺はいい子は辞めたんだよ、
いい子にしてても欲しいもんは手にはいんねェって、
どっかのクソガキに教えて頂いたんでね

もうちょっとで　完成すんだ
足りないのはきみだけなんだ
はやく帰ってきてよダーリン
きみの部屋の鍵だけが
俺のシャツの胸ポケットの中に置き去りのままなんだ

あたしが嘘を吐かせてあげる
あなたに愛を吐いてあげる
両手で抱えきれないくらい
精一杯の夢をみてるきみに
あたしが今を飲み込んであげる

死んじゃうきみに、花を添えてあげる
消えてくあたしに、あの子がきっと泣いてくれる

透明で、冷たい愛なの
きみが信じてくれなくちゃ、誰にもあたしは見えないの

好みの男を見つけたの
弱っちくってご都合主義で、中身が無くって悪いやつ
平気で人を傷つける、どうしようもないダメ男
彼ならきっと　あたしの愛に、
ちゃんと気づいてくれるハズなの！！
だから私は戻ってきたのよ、
だから私止められないのよ、！！