【※重要なお知らせ】Alfoo有料化への移行に伴う重要なお知らせ。
ときめきの居場所


140字のお題「夜の居酒屋」「髪を撫でる」「眼鏡」
飲みに誘ったのは、仕事で随分世話になったからだ。寡黙でまじめそうに見えたのに、黒縁の眼鏡をはずすと肉食獣のようににやりと笑った。ふいに伸びてきた手がひどく自然に髪を撫でる。どきりと鳴った心音は居酒屋の喧騒に紛れた。もしかすると、夜はこれから…。密かに期待した。奴は伝票を手にした。
13/02/15 (Fri) 23:44



いま読んでる本
いま読んでる本
伊坂さん久しぶり。順番に読んでココ。
13/02/15 (Fri) 23:26


140字のお題「朝の橋」「浮気する」「糸」
朝靄の中、運河に架かる大きな橋の下を渡る。この右手の島で、奴は二晩宿に戻らなかった。別れた時シャツの裾から見えたほつれた糸が、帰った時には綺麗に直されていた。浮気なんて言わず本気だったならまだ許してやったのに。この橋をくぐり終えた時、胸の痛みもすべてなかったことにしてやったのに。
13/02/13 (Wed) 2:18


140字のお題「夕方の浴室」「振られる」「鏡」
大きな窓と大きな鏡のある広い浴室はアイツの趣味だ。何度も一緒に入った。笑い声が反響した。振られるなんて頭を掠めもしなかった。窓から見える夕焼けがやたらと赤い。浴槽で揺られていると汗が目の際を伝った。「なーに泣いてんの」突然の声。曇った鏡には何も映らない。祈る思いで声を振り返った。
13/02/12 (Tue) 1:03


140字のお題「朝の路地裏」「誓う」「落ち葉」
季節外れの落ち葉が一枚、路地裏で待っていた。ぽつんとそこにある姿に「なんだお前、迷子か」と尋ねる。拾い上げた葉は当然ながら答えない。「どんだけ迷ってんだか知らねェけどな」朝の空気がぴりりと頬を刺す。「おれは待たねェぞ」両手の上に乗せて誓うように呟き、それからふうっと吹き飛ばした。
13/02/11 (Mon) 3:02