【※重要なお知らせ】Alfoo有料化への移行に伴う重要なお知らせ。
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8/19
蔓の子は、自分が何かに抗っているな。と感じておりました。この頭のてっぺんから、足の先までかけめぐる思いが、まるで耐え切れなく、蒸気になって空気に消えていくほどでした。それから、自分を奮い立たせて、暗い暗い夜道をぐうんと伸びていくのでした。遠くで誰かの呼ぶ声が聞こえたような気がしました。一歩進めば、それもまぼろしのような、暗闇だけが、そこにありました。

16/08/19 23:14



7/28
私が独自に運営し嗜む、「ひとりあそび」の中の一つに、「どれだけ広い空間に自分が一人きりで居られるか」という遊びがある。色々ある中でも、わりと頻繁に行うあそびだろう。遠くで路線バスがいつもの位置で停まっては、走り出す。沈みかける太陽が、本日最期の力を振り絞ってりんご畑を照らす。光が葉の一枚一枚を明るくなぞっては移動する。散りばめられた金色の粒は強くて眩しくて無音で現れ消えていく。そんな光景をひとり、お流しの小窓から私は見ている。辺りには人っ子一人いない。永遠は体験することはないだろう。でも、感じることができる。ドアの向こうや壁の向こうに動き、生きている人たちへの想像をはるかに超えて、私は永遠を感じてみる。壮大で密やかなあそび。
16/07/28 19:50


7/27
ねむの木は元々好きだった。

助手席に居て、運転するお母さんが「ねむの木って好き」と言った。その翌日に、お父さんと二人で、蕎麦を食べに行った。待合の時に、窓の向こうの森を見て父が「ねむの木は良いなあ」と私に呟いた。

16/07/27 9:34


7/22

大阪駅の11番のりばは駅全体から独立してるんじゃないかってくらい、静か。夏だし、真昼だし、空気はなまぬるくて、夢の中みたい。離れたところに集まる人や、動いている人が、違う世界の出来事のように目にうつる。
16/07/22 12:55


7/16
ぼんやり感じていたのだけれど、会うたびに絵を描きたいたましいに火を点ける、そういう人がいる。

久しくあの家に帰っていない。次の土曜日の、朝を想像する。何にも言わずに、ただ見つめている。静かに流れる時間に耳をすます。静かに流れる時間の匂いをかぐ。
16/07/16 9:39


7/13
珈琲の一杯の色は薄暗闇の朝の部屋

16/07/13 8:40


6/27

何か残さなければと思って、文字をかいたり絵をかいたりする。感動した日、落ち込んだ時、栞をすっと入れておく。
16/06/27 8:08


6/15
一つの光があって飛び出していく夜の道
16/06/15 23:09


6/10
三日月は乗って遊べるから良いねと言った子どものわたし

16/06/10 8:19


6/9

庭で摘むミントの葉水中で根を張り次の季節へ伸びて

16/06/09 8:25



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