このいかにも毬音が好みそうな企画イベントに参加させてもらうのはこれが4回目。
今回はテナー:阿部辰也リーダーでの ピアノ:石橋マヤ子 と僕のベースレストリオ。
曲という原型の無い所から何かを表現し、共演者の音からインスパイアさせられ反応しつつ緊張と緩和のバランスをコントロールして演出を加えオーディエンスへ何かを感じ取ってもらう。
言葉では表現できない心のうちを音として吐露し、その空気を吸ってもらう事で共演者・オーディエンスと一体となる事が理想なのだと考えているが、果たして自分にそこまでの表現力が備わっているかが一番の課題ではある。
演奏は祈りだ!と信じる自分としては、やはり祈る対象を持つ事が重要。
僕が敬愛する大道芸人キリヤーク尼崎氏の踊りも祈りで形成されている点で、演者としてのスタンスは同じだと思っている。
演奏というものをその観点で捉えていくと、曲というカテゴライズされた範囲で音を出すよりフリーの方がより祈りが具現化されている気がする。
それらの思いからして、このイベントは僕にとって必要だと感じているのだ。