【※重要なお知らせ】Alfoo有料化への移行に伴う重要なお知らせ。
いずみださんの活動日記


◆ ◆ ◆ 音楽雑誌「player」に紹介されます!! ◆ ◆ ◆
皆様、いつも本当にお世話になっております…
そして、充実したクリスマスをお過しでしょうか(涙)

取り急ぎですが…
ギター担当・壬菜ちゃんの働き掛けにより
音楽雑誌「Player」誌、2月号、12月29日発売分、P72-73内にて紹介されることになりましたa

これは「MOVE ON 09」というオーディションによるもので、下記オーディションブログにも載ると思いますので、合わせてご覧いただけると幸です!!
http://player-moveon.seesaa.net/

小さい記事みたいですが、探して是非チェックしてくださいaa

宜しくお願いいたします!!


2009/12/25 (Fri) 2:04



◆ ◆ ◆ 年内全日程終了 ◆ ◆ ◆
先日12月20日(日)吉祥寺MANDA-LA2のライブをもって、2009年全日程終了することができました!
まず、12月19日四日市クリスマスライブですが、
企画担当の方が、富田浜駅までむかえに来てくださった際に
「四日市は、まだ公害のイメージが払拭できない」
と、度々おっしゃっていた言葉がとても印象的でした。

確かに・・・実際現地に到着して、展望台へいらした方々の前で、
四日市の歩んできた歴史を詳しく知らないままの演奏は、MCでの私の発言含め、長い間地域の問題と戦ってきた年配の方の心に違和感を抱かせてしまったことも事実であり、日本に長年住んでいながら何も知らないでいる自分に対して恥ずかしさを実感した時間でした。
テイルズのメンバーも私より若いこともあり、どれほど深くその現状を捉えていたか私には分かりませんが、今後様々な地域で演奏させていただく際の反省ともなりました。
そんな世間知らずの私達を、文句一つ言うこともなく、温かく迎えてくださった企画担当の皆様に、心から深くお礼申し上げます。


そして次の日は休む間もなく吉祥寺MANDA-LA2でのライブでした。
テイルズライブ、今までにない(汗)年内最後にしてとてもビックなベテランとのタイバン・・・

今回、タイバンさせていただいた「UooB」のリーダー、斉藤哲也さんと直接お会いするまで、自分達にタイバンが務まるのか・・・とても心配でした。が、今回のライブ音響含め、斉藤さんの担当PAをTail'zにまで配慮してくださり、思いがけない斉藤さんからのお気遣いに、メンバー一同感激の思いでいっぱいでした(涙)

その気持ちと合わせて斉藤さんに直接お礼を伝えたところ
「今日は、お互いにいいライブにしましょう!」
と気合の入った言葉までいただき、私のやる気まで引き上げてくださいました。

今回演奏されていたUooBでの斉藤さんのオリジナル演奏も含めて思うことですが、
やはり、一線で活躍、活動なさっているアーティストの温かな部分と同時に、半端でない強かな部分と、向上心を両方あわせ持った方だという印象が強かったです。

斉藤哲也さんはかれこれ10数年前、私の長年の音楽通の友人の影響で見に行った「たま」のライブをきっかけに知った演奏者の一人で、ここ10年以上は、何かしら見に行くライブハウスや会場でお見かけする方の一人でした。
10年以上前からここ最近まで私が勝手に思い描いていた斉藤さんのイメージからすると、実際のそれは、とてもギャップがありました。
直接お会いした印象としては、とても静かで落ち着いた感を受けました。
私のように余計なことは何一つ言わず、ただじっと状況を見据えているような印象でした。
斉藤さんのリーダーとなるオリジナル作品も、今回初めて聴かせていただきましたが、普段サポートされているアーティストの演奏では感じ取れない、
精神世界を掘り下げた、派手ではないものの、品性溢れる色彩を出しておりました。
今回のライブを見たことで、今更ながらに、鍵盤を通じて斉藤さんが本当に描きたかった、表現したい世界を見させていただくことができました。
いや〜本当に凄かった・・・・

そんな斉藤さんの音世界を十分に堪能した後、気が付いたら自分達の番になっていたのですが、

「19時半から作り上げた雰囲気が一挙に崩れ去る可能性があるよな・・本当に大丈夫かな・・」

と心配しつつ、先日J-WAVEインターネットラジオでお話させていただいたサッシャさんの言葉
「うまくやろうと思わないことが、一番ベストだ」
という言葉を胸に、流れに身をゆだねて本番をさせていただきました。

今回のテイルズライブすが、普段レギュラーで出演している丸山氏が、同日別のライブ本番と重なった関係で出演できず、急遽ピンチヒッターで、宮川直巳さんと共演させていただくことになりました。
宮川さんは、普段ピアノとギターを仕事のメインにしている方だけに、テイルズのオルタナティブ的なベースに戸惑っていたらしい?!という話を、後から聞かせていただきました。

実際初めの頃の宮川さんは少々戸惑っていた感じだったかもしれません・・
しかし、本番に近づくにつれて、宮川さんの音楽家としての本領が前へ出てきたのと同時に、スタンダードなベーシストにはだせない音の変化の繊細さ、品の良さが十分私の感性に響き、丸山氏や成田君とは全然違ったサウンドにできたのではないかと、満足した気持ちで、本番を終了することができました!

そして、宮川さんという、ベースらしいベースを弾かない音との共演、壬菜ちゃんや麻莉ちゃんにとっても新たな発見が数多くあったのではないかと、ライブ音源を聴き返す中実感しております。

また是非、宮川+テイルズライブ、近々やらせていただきたいですし、
今回の遠征含め、限界を超えて全面的に活動してくださった壬菜ちゃん、麻莉ちゃんに、この場を借りまして深く深くお礼申し上げます!
テイルズは、メンバー2人なくして実現しないサウンドばかりです(涙)

そして、そして、年末最後にかけて普段では絶対ありえない素晴らしい時間を提供してくださった吉祥寺MANDA-LA2中野店長様、浅井様にも、この場をかりまして深くお礼申し上げます。

そして、そしてそして・・・忘れてはなりません(汗)
一年間、欠かさずテイルズライブを観に来てくださったリスナーの皆様に
この場を借りまして、深く深くお礼申し上げます!!!!
ありがとうございました!



全日程終了しましたが、相変わらず今週から新年第一弾ライブに向けてのアレンジ作業が待っております(涙)
そして、私の個人的な作業でも、自身以外のボーカルの方に一曲バラード曲を書いている最中で、年末は麻莉ちゃん他、ピアノ伴奏のお手伝いをしていただく予定です(→って、まだ本人はしりません。。壬菜ちゃんに関しては年始に知ることとなるでしょう。。。)

そのボーカリストに関してはまたこのサイトでも紹介していきたいと思いますが、「Vestige」を発表した当初、一部の方から
「もっとメロディーがシンプルで、強い歌物も歌って欲しい」といった意見を出されたことがありました。
私自身、もともとはNoaやディオンヌ・ワーウィっク、ロバータ・フラックなど、メロディアスな歌を感情込めて歌い上げる方々に影響を多分に受けているため、作れなくはないのですが、バンドのために作ろうを思うと、どういうわけか捻くれた構成しか出てこなくなってきた感があり、頑張ってもオーソドックスなサウンドが出てこない事態がありました。

よって、年内最後の作曲はバンドのためではなく、自分達以外のボーカリストのイメージで作ってみたらいいのかもしれない・・・という発想のもと、今現在、売れっ子プロデューサー??!的な、勘違いもいいところのノリで作曲しているところです。

発表に関しては、テイルズのライブ中にでもお披露目できたら嬉しいですね。。。是非楽しみにしていてください!!

ということで・・・一年間、ありがとうございました!!


●2009年12月20日(日)MANDA-LA2 2009年アレンジ総集編ライブ
@グリンピースは何故嫌われる??その4
A路地裏の隅
B死闘のワルツ・その3
CStraggle・その2
DTry Me!その3
Eオルゴール(お涙)
Fタイムリミット
Gコスモロジー・その2
Hサバイバルダンス

※当日のタイバン:UooB(旧:斉藤哲也グループ)

All Songs By Rika Izumida
Tail'z By 泉田理歌 壬菜 斎藤麻莉 宮川直巳
2009/12/22 (Tue) 5:51


◆ ◆ ◆ 明日から一週間放送されますっ!! ◆ ◆ ◆
明日から一週間放送されますっ!!
以前よりTail'zが殿堂入りしておりますJ−WAVEインターネットラジオ、「MUSICHYPERMARKET」ですが、実は・・・
明日12月19日放送更新分にて、私達Tail'zがゲスト出演しております!(汗)
先日ラジオ収録をしに、壬菜ちゃんと麻莉ちゃんと3人で、六本木にある森ビル33階へ行き、DJサッシャさんと尾崎さんにもお会いしてきました!!
お二方、ラジオの雰囲気と変わらず、とても素敵でいい方でした。。。。

今現在、同番組で投票も受け付けておりますので!!?
あわせて宜しくお願い申し上げます★

●●2009年12月19日(土)〜25日(金)放送分、J-WAVE「MUSICHYPERMARKET」
http://www.j-wave.co.jp/radiobar/ms_contents.htm
※画面右上にある「Windowds Media Player」のボタンをクリックして試聴してください!!
サッシャさんよりおまけで動画も流れます!!
明日が楽しみです><
2009/12/18 (Fri) 5:29


◆ ◆ ◆ これから先、私達に何ができるか ◆ ◆ ◆
これから先、私達に何ができるか
今年一年を振り返る中、東京以外での発表の場という機会・・・
私はじめとするメンバーの皆にとって、単に音楽活動という枠を超えた、もっと広範囲にわたって色々と考えさせられた3ヶ月になったのではないかと、今回の京都遠征を終えた今、痛感しております。

本当は11月8日・名古屋クリエーターズマーケットや、静岡ストリートフェスティバルのイベント後記もまだ更新されていない中、いきなり一年の総まとめ的な内容に跳んでしまうのもどうかと思いつつ・・・
先日の京都「アートダイブ」での音楽部門としての実験的な出演で反省した自分達の力不足も含めて、今後の活動をどう展開していけばいいのか、根本から考え直す切欠となったことに間違いありません。

京都遠征を終えて、帰りの夜行バスで様々な思いが、体中をよぎる中、
秋から本格始動した地方遠征という機会は、これまでの私にとって、本当に言葉で語りつくせないほどの貴重な経験をさせてもらったと、強く実感しておりました。

地方遠征に出るまで、芸術・娯楽活動を関東エリア内でしか考えてなかった先見の狭さに恥じらいを感じたと同時に、社会の動きそのものを関東から離れた場所で見つめてみることで、普段受け取れていなかった世の中の動向を、違った角度から見ることができました。

表面的にみれば、国民一人一人、平均的に決して窮地に立たされるほど貧乏でもなく、国営も保たれている中、最低限度の健康を維持し、個人的な根拠なきプライド一切捨て、職種さえ選ばなければ、何かしらの収入を得て生きながらえることはまだ可能であっても、資本・物質では解決できない人間の精神部分、生きがい、夢、希望に関しては、私の予想を遥かに超えた貧素な状況が、地域全体で存在する実態を肌身で痛感するばかりでした。

遠征中、関東の枠を超えて様々な方と接する中、
「この国の暗さは、精神維持における最低限度の希望、意欲など、物質として裏づけのない部分=想像性における展望が見出せない状況が、国全体の活気ない原因の一つなのではないか」
と、強く思わされました。

こういった混沌とした状況にこそ、表現やクリエイティブ思考から派生する感動は、精神を維持するうえで必要不可欠なのである実感すると同時に、
やはり表現そのものの根本は、個人のエゴやプライドのためにあるものではなく、人間の精神の維持のためにしかないものである実態を痛感しました。

その本来あるべき本質と、権力・経済という部分を、強引に結びつけてしまった結果、音楽業界も、この先どう進んでいけばいいのか、突破口が見えない状況であるのは、「利益」にウエートを置いた時点で見えていた結果だったのかもしれません。

今回メンバーの協力のもと、関東以外でも発表する機会を与えてもらえたことで、世の中の歪の根深い部分をずっと考えさせられたと同時に、あまりにも人間の生きるうえでの軸から外れすぎてしまった国全体の現状にどう向き合って、自分自身が制作・表現活動を展開していけばいいか、そしてそういった世の中に対して、クリエイティブな世界で生きることを選んだ自分はこの先いったい何ができるのか、真剣に考えさせられております。

自分が思っていた以上に曲がってしまっている世の中の流れを
肌身で痛感しながら、来年の活動の根本を、考えさせられる今日この頃です。
本当に、この根深い状況に対して、自分は一体、何ができるのだろうか・・・・
何もできないのだろうか・・・


今週は年内最後の締めくくり、四日市ライブと吉祥寺MANDA−LA2でのライブは控えております。
MANDA−LA2では今回初めてご一緒させていただく、音楽家・宮川直巳氏をベースに迎えての演奏となります。
http://www.geocities.jp/info_nm/

宮川氏までも巻き添えにし(汗)相変わらずアレンジに手間取って余裕がない状況でも、常に守りに入らないで、攻めの姿勢で年内最後を締めくくらせていただこうと思っております。

今回のタイバンは、どういうわけか?!超ベテラン勢で、我々の実力からして普段絶対ありえない方々との共演になり、これまたまともに考えれば、恐れ多くてタイバンなんかできないのが本音ではあります。。。が

冷静に考えてみれば、私自身が演奏をしている根本は、キャリアがある、ないを競うレベルではありません。
よって、何があろうとも普段どおりの流れを保ちつつ、自身の枠を超えた面白いサウンドが引き出せたら、きっと聴きにきてくださった方にも最高の感動と喜びを与えることができるライブになるのではないかと、心から願っております。

こういった時代だからこそ、これから本当に
「本質を見失うことなく、希望を持って生き続けていけるか」
根本の部分で人間力が試されるのは間違いないと、心から痛感する日々であります。

年内最後、何が起きようと最後まで全力で頑張ってまいりますので、どうか、宜しくお願い申し上げます。

2009/12/16 (Wed) 6:36


◆ ◆ ◆ 京都初ライブ終了!! ◆ ◆ ◆
本日は、一睡もできないまま、メンバー全員3ステージでした(>_<)

とてもフラフラでしたが、何とか終わりました(涙)
普段、東京の職場含めてお世話になっているI氏にもお会いできて、一瞬京都ではなく、東京のような錯覚もしてしまいましたが、やはり品のある京都でした…


また帰り次第、本日の内容もアップさせていただきますが、ひとまず
これから東京に戻ります!!

メンバーの皆様、今週残すところ三重県、四日市ライブ、宜しくお願い申しあげます☆
そしてI様も、仕事の忙しい中、会いに来てくださり、本当にありがとうございました☆
2009/12/13 (Sun) 23:54


◆ ◆ ◆ 年内最後の関西です! ◆ ◆ ◆
HPトップには更新されていない分で、急遽スケジュール決定したイベントがありますので、お知らせさせてください!!
関西地方の方、是非観に来て下さいね!!

●12月13日(日)アートダイブ(京都)
京都みやこめっせ第一展示場
Open/11:00-17:00       
http://www.artdive.net
http://www.artdive.net/access/→交通アクセス

当日はTail'zのみ、音楽参加となる関係で、ステージが上記時間内で計3回組まれる予定ですa

ステージ以外は、ブースで物販と試聴コーナーを開催しておりますので、合わせまして宜しくお願い申し上げます!!
年内最後の関西遠征、頑張りますっ!!


…気がつけば今年は大阪と京都含めて、関西に三回も行ってしますね★
いゃ〜しあわせですね!
2009/12/10 (Thu) 0:36


◆ ◆ ◆ 展望が見える素晴らしさ ◆ ◆ ◆
12月に入り、急激な寒さを感じたのは私だけでしょうか。。。
本日も朝から寒い!!!
体温調節が上手くいかない体質の人間にとって、寒さは一番の天敵である今日この頃が・・・

先週の浜川崎「川崎ファクトリー主催、アートカフェライブ」、無事終了することができました。
http://www.owat.net/owat/
ただ・・・11時からオープンしたカフェ営業、私達の力不足のおかげで、13時からのアートウォーキング一行が戻ってくるまでの15時過ぎまで、お客様不在状況が続き、私達は担当者の前でのみ、ずっと朝〜夕方まで贅沢なほどリハーサルをしておりました(汗)

リハーサル途中、スタッフの方からカレーまでご馳走になる展開・・、
「私たちは浜川崎にまで来て、ただご馳走になっていただけではないだろうか。。」
と、罪悪感に見舞われる瞬間も多々あり、主催側にご迷惑をおかけしたような感も多々ある中、集客面に関して一切問われることもなく、かえって多く気を使っていただきました。

そして、アートウォーキングのアーティストの皆様との交流も含めて、普段都内ライブハウスでは味わうことのできない、芸術、クリエイティブな環境を久々に感じ取ることができる、素晴らしい時間を過ごすこととなりました。

川崎ファクトリー主催であり、渡辺建築都市設計事務所の所長である渡辺治氏は、HPの経歴をみていただけると一発でご理解していただけるとおり、建築界において大活躍されている方です。
その多忙な日々と同時に、川崎を拠点に様々な形でのアーティスト活動の支援、芸術推進活動を展開なさっております。

そのような、タダモノでない方と、アートウォーキング参加アーティストの皆様の、鋭い洞察力と目線の中、ギター壬菜ちゃんやピアノの麻莉ちゃんも、途中までビビッていたようですが、カッコウつけたくてもつけるだけの知恵もネタもないため、普段どおり演奏させていただきました。

演奏終了後、渡辺所長と約2時間ずっと立ちっぱなしでお話させていただきましたが、
その会話は全て芸術思考からくる内容でした。
渡辺所長の作品の洞察感は一言で言うと全て「オリジナリティ」に精通する、とても厳しくもあり、でも芸術においてゆるぎない根本的へ向かっているのです。まさに「芸術一色」の内容に、私の心の中に置き去りになっていた、本来であれば当たり前のクリエイティブ思考がよみがえってくる充実感を味わっていました。


その会話中特に、一番印象深い内容・・・
「芸術、表現は、自分との孤独と取り組んでいくこと」

この言葉は、私がかつて、大学の恩師から学び得たオリジナリティーの概念とそのまま精通するものでした。

その内容を説明する際、渡辺氏は、現在活動休止となっている「クナウカシアターカンパニー」主催、宮城氏のお話を話題にあげておりました。
毎年川崎ファクトリーでも行われる、元クナウウカのメンバーで開催される演劇公演を、静岡からわざわざ観にこられる際、今年公演された「お米」という作品に対して、宮城氏が公演関係者におっしゃっていた意見
「今回の作品は、まだ(孤独と)取り組みきれていない。」と、実際使用した言葉は違うかもしれませんが、「孤独」というポイントを掲げた指摘だったそうです。
その宮城氏の意見を聞いた渡辺所長は
「宮城さんが皆に言っていた意見、本当は自分自身に言っていたのだろうね、自身の孤独に取り組みきれていない苛立ちを言っていたのではないか」


私ごとですが、昨年自主制作盤「Vestige」をバンドのオリジナル作品集として発表して以来、音楽をエンターテイナーという方向から作品を見ている方々からは、ある種の「型」にはまろうとしない思考に対して、非難をぶつけられる瞬間がありました。
実際世の中で表現という素材を通して利益を得たければ、「これはいいものですよ」といった、誰もが納得する形での裏づけの立証が必要となってきます。
よってTail'zのVestigeは、「立証できないもの」=「売れないもの」と、判断され、鑑賞すらしてもらえない場面、いやというほど経験してまいりました。
この傾向は企業だけでなく、都心に近いエリアほど音楽リスナーにまで浸透している考えなのです。もっと率直にいえば
「企業の型に、購入者まで左右されている」
現状であることが、様々な地域で活動させていただく中、痛感しました。

芸術やクリエイティブなものに対して「本物」がいったい何であるか・・一言では表せないほど多くの意味を持っている言葉ですが、
私から言わせれば「自分の道のりからしか出てこない形」が、本物の作品なのではないかと、制作を通して実感します。自分の道のりでしか生まれないものは、他の人生体験に似たものではなく、自身の価値観でしか存在しない世界なのですから、これほどまでに強い個性はないように思います。

そういった考えは、音楽を商業として扱うライブハウスや一般企業からは、受容人数が限られてしまうものとして処理されぎみですが、受容状況関係なく、クリエータ・表現者はこの高みに向かっていくしかないのだと思います。
その価値観を、渡辺所長もおっしゃっておりました。

「あぁ、ここでは普通に芸術的発想が、余計な概念を邪魔することなく通じる場所だったんだな・・」

と感動してしまいました。
感動したのと同時に、ここ一年間、芸術性の概念があまり通じない現状から、娯楽・芸術の世界自体、これから先どうやって生きていったらいいのか、考えれば考えるほど分からなくなってしまっていました。

そんな突破口のない日々に、渡辺所長との出会いを通じて
「やはり、私がやりたいものは、普遍的なクリエイティブの追及そのものなのだ。
世の中の歪に流されるべきではないし、私にも日本のアートシーンがもっと受容高くなるために、積極的活動に取り組んでいきたい。人間の精神力の回復のためにあるアートを、もっと活性させるなにかをしたい。しなければならない。」
と、30台半ばになった今、新たな方向性を感じ取った時間しでした。

上記の希望を抱きながら、次回出演させていただく際には、自身の温めているクリエイティブな方向性より強めた空間演出がしたいですし、もっと総合的なアートの世界の面白さを引き出せるライブがしたいと、次回に向けての展望を思い浮かべながら、場所を後にしました。
もっともっと書き残したい内容は多々あるものの、いい加減長くなってきましたので、この続きはまた時間があれば書かせていただきたいと思っております。

最後に・・・
このたび、Tail’zの出演の際に、度重なるやり取りにご配慮してくださった、川崎ファクトリーの大沢様、川合様、そして、主催者の渡辺治氏に、心より深くお礼申し上げます。


2009/12/08 (Tue) 6:30



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