年末恒例のディナーショーも、お陰様で何とか終了♪
まずは来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。
一刻も早くクタクタの体をベッドに横たえたい欲求を抑えつつ、今の気持ちを忘れないうちに軽く日記に書いておくことにします。
今年は「ゲスト」という形は取らず、サポートミュージシャンとしてピアノの北村真実(まなみ)さんに参加してもらった。
ゲストを呼ばなかった分、僕と田村和郎(わろう)氏の歌を沢山聴いてもらうことができたし、真実さんがサポートしてくれたお陰で、いつものステージでは考えられないようなバリエーションの曲も入れることができて、終演後にお見送りする僕達にかけられる評価は例年以上のものだった。
しかし、島田シェフが腕を振るってくださる最高のマカナイに舌鼓を打ちながらの恒例の打ち上げを終えて帰る車中で、僕は久々にお由美丼から強い言葉で叱責された。
「今まであなたはいったい何年間、何カ所のステージをやってきたの??
あんな時にはハプニングが起こったことをはっきり伝えてスタッフに対処してもらう方が良いってことくらい分かってるやろう!!
私は憎まれっ子になることも承知で、大元のミスをした関係者の人達にもかなり強く文句を言ったけど、それより何より、仮にもプロとしてステージに立ってるあなたのあの醜態はほんとに情けなかった!!
「佳さん緊張しちょったやろう!」「あんなところで歌詞を忘れるってことは佳さんも歳かえ??」「打ち上げのことでも考えよったがやろう!!」とか口々に言われながらバカみたいに高笑いをしてごまかしてるあなたに本気で腹が立ったわ!!
自分だけが犠牲になってスタッフを庇ってかっこえいことをしてるとか思いよったら大間違いで!!」。
かっこいいことをしてるとか、そんなこと微塵も思ってないし、正直そんなことを考える余裕すら無かったけど、いつも以上に真剣な口調のお由美丼に対して、僕は一言も返せなかった。
アンコールステージの1曲目「そのままの君で」の演奏を始めて、ギターのラインからの音が出なかった瞬間、いろんな思いが脳裏を駆け巡った。
あれ? ギターのボリュームを上げ忘れたか??
しかし、歌いながらボリュームツマミを動かしてみても全くの無音!!
何はともあれ、10分で3曲歌わないといけないんだから、少々のハプニングには目を瞑ってとにかく歌を進めないと……
けど待てよ、アンコール2曲目の「さくら」は、音響のチーフオペレーターであるテルが最近拘りを持ってギターの音作りをしてる曲だから、音が出なかったらアイツ後でどれだけ口惜しい思いをするだろう!!
そんなことを考えてるうちに頭の中がパニックになり、自分が何をしゃべってるのかさえも全く分からなくなってしまった!!
そのころ、異常に気付いたテルがインカムで何度もステージ袖に連絡したらしいけど、後で聴いたところによると、ステージ周りを担当していたスタッフが丁度間の悪いことに持ち場を離れていたとのこと!!
それでも何とかそのスタッフが側に来て、何か作業をした瞬間、何事も無かったかのようにライン取りのギターの音が会場に流れ、とりあえず「さくら」の演奏を始めた。
しかし、音が出なかった原因が分からなかったため、もしかしてDI周りのケーブル等の接触不良が原因だったら、また曲の途中で音が出なくなったりして……等と余計なことを考えてしまい、自分が作詞し、しかも何度も大切に歌ってきた「さくら」の歌詞が頭の中から飛び去って出てこなくなってしまった!!
今日のイベントで唯一自分本来のメッセージを伝える場面で、しかも歌のモデルの女児の両親も来て楽しみにしてくれてるのに……!!
会場の何処から見ても分かるくらいの大量の冷や汗に混じって、誰にも見えないサングラスの中から何粒もの悔し涙が流れ落ちた。
結局音が出なかった原因は、コネクターの接続不全というスタッフの単純ミスだっだんだけど、非日常的な責任感やプレッシャーの中で、そんなハプニングに柔軟に対応できなかった僕の未熟さばかりが悔やまれる出来事だった。
ただ、決して安くない料金を払って来てくださったお客様や「さくら」ちゃんの親族にはほんとに申し訳なかったけど、僕にとっては今更ながらとても大きな修行だったとも言える。
草葉の陰で「ばかが!」って苦笑いしながら呟く親父の声が聞こえたような気がした。
さて、明日は朝9時半からCMのコメント録りが2パターン!!
喉と滑舌を正常な状態にして望むためには遅くとも7時には起きないといけない!!
ワタクシ堀内佳は、まだまだ2007年の繁忙期まっただ中であるのです(´ヘ`;)