徳島県阿南(あなん)市、橘(たちばな)湾のベイサイドにあるホテルの自室♪
5時過ぎに起きて、5階にあるこの部屋の窓を開けると、ほぼ真下でさざ波達の遊ぶ音が聞こえる。
しばらくはそのかわいらしい音を楽しんでたけど、思いの外冷たい空気に肩をすくめて窓を閉めた。
そういえば今朝はフィギアスケート女子のフリー演技が行われてるはず。
テレビを付ける。
リバーブのかかった音楽と断続的に起こる拍手、そしてジャンプの種類を解説する声が聞こえてきた。
やってるやってる……♪
選手達の華やかな姿は見えないけど、雰囲気は十分に伝わってくる♪
得意のジャンプを失敗し、演技後半はスタミナを失ってしまった安藤選手!!
そして足の痛みで十分な演技ができなかったアメリカのサーシャコーエン選手!!
そんな中、荒川選手の演技が始まった。
「すばらしい」「良いです」そして次第に無言になっていくアナウンサーと解説の佐藤由香さん・・・・・☆
プログラム後半は拍手が鳴り止まない!!
そして演技が終わると、このオリンピックのフィギア競技で初めてのスタンディングオベーション!!
天才少女と言われながら、長野でメダルを逃すと、一転周囲からは心無い仕打ちも受けたという彼女の心中を思うと涙がこぼれた。
そして村主選手も演技終了時点で3位に付け、最後の滑走者で女王といわれるロシアのスルツカヤ選手の演技を迎えた。
以前の僕だったら、おそらく「少しくらいミスをしてくれないかな…」などと同胞の勝利をただ望むばかりだったと思うけど、この女王が選んだフラメンコの曲が流れ始めた瞬間、またまた熱いものがこみ上げてきた。
イリーナ スルツカヤは、試合の度に完璧な演技を見せ、正に向かうところ敵無しの強さだったけど、母親の看病のため現役を離れ、更には自分も難病に冒されて大変な苦労をした。
そんな経験を重ねた彼女は「That's life(それが人生)」と全てを受け入れ、トリノのリンクで初のオリンピック制覇を目指した。
ところが……!!
ここまで完璧な技を次々と繰り出してきた彼女が、まさかの転倒!!
結局荒川・コーエンについで銅メダルに終わった。
しかし、どこの大会だったか、金メダルを逃して壁に向かって号泣した時とは違い、今回彼女は淡々としていたという!!
きっとまた「That's life」と受け止めて、魂の修行の一助にしていくんだろう。
荒川選手の金メダルももちろん嬉しかったけど、それぞれの選手がこの舞台に向かって重ねてきたであろう様々なドラマをかいま見せてくれるオリンピックそのものに、なんともいえない感動を覚えた。
さて、今日は阿南市立阿南第二中学校でのコンサート♪
昨夜開いてくださった歓迎会で「うちの生徒はみんなすてきな子ばかりですよ」と言われた先生方の言葉も嬉しかったし、今日も気持ちよく歌ってくるぞ♪
最後に、今回オリンピック代表に選ばれながら辞退したアメリカのミッシェルくぁん選手は、辞退を発表する記者会見で以下のような名言を残したという。
「オリンピックで金メダルを取るのは私の夢。
夢にたどり着くのもスポーツなら、夢にたどり着けないのもスポーツ。
そして何より夢に向かって全力でチャレンジするのがスポーツ。
私はスポーツをやってきて本当に良かった。」♪
この「スポーツ」の部分を「人生」に置き換えて、スルツカヤの「That's life」と共に大切にしていこう。