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☆今日のつぶやき☆


3人の女先生
これまでの僕の人生の中で、僕を厳しく律し、多大な影響を与えてくれた女性が3人居る。

まず一人目は、5歳で親元を離れて施設に入寮した僕を3年間受け持って、掃除・洗濯・食事から布団の上げ下ろし、そしてトイレの始末に至るまで、生活全般を指導してくださった保育士の片岡先生。
先生は、食べ物をスプーンで口にかき込んでいた僕に箸の使い方を徹底的に教えようと、たとえそれがママゴト遊びの最中であっても、おかしな持ち方は絶対に許さなかった。
実際の食事の時も、嫌いな物を床に吐き出す我が儘な僕に、吐き出した物を洗って無理矢理食べさせながら
「みんなの栄養を考えながら作ってくれるおばちゃん達のことを考えなさい!」と涙声で諭し、そんなことが有った後は、決まって勤務時間が過ぎても寮に残り、いつまでもそっと僕の行動を見ていてくれたらしい。
よく叩かれたしとっても怖い先生だったけど、両親は全幅の信頼を置いていたし、親元を離れた僕にとって、正に頼りになる親代わりの人だった。

そして二人目は、中学生の頃から未だにお世話になってるRKC高知放送の名ディレクターIさん。
Iさんもまた仕事に対しては大変厳しい人で、「Iさんに名前を呼ばれるだけで思わず背筋がぴんとなるね!」などと、冗談半分本気半分の会話が成されるほど!!
その名前は四国の他県の民放にも知れ渡ってるらしい。
僕も何度となく歯に衣着せぬ言い方で指導していただいてるし、ともすれば天狗になりがちな節目節目で何気なく貴重な言葉をいただいてきた。
あれはエメラルドというバンドで「文部大臣奨励賞」を受賞して有頂天になってた24歳の頃だったか、
高知放送のソファーに座ってた僕の側に無言で座ったIさんは、ため息混じりにこう言った。
「昔の佳君は真っ直ぐだったわよねえ!! とにかく歌が好きで好きでたまらないって感じがにじみ出てたもんねえ!!」。
他に一言も会話を交わさず、さっさと椅子を立ち歩いていったIさん!!
その後僕はかなり深く悩んだけど、自分としては、このことが次の飛躍に繋がる大きな原動力になったと、今でもIさんには心から感謝している。

そしてもう1人。
盲学校卒業後15年間勤務した整形外科医院で物療室の責任者だったキエさん。
盲学校という極めて狭い温室の中で井の中の蛙だった僕は、今考えても顔が熱くなるような言動や行動ばかりしていた。
そんな僕をキエさんは、これまた厳しく導いてくださった。
買い物を頼んで金額を尋ねると120円だというので、なんとか小銭を見付けて言われた通りに渡すと、「買い物をすると消費税というものが掛かるのよ」と厳しい口調で言うキエさん!!
そこで急いで当時の消費税分を渡すと「誰かに買い物を頼むことも多いと思うからそれくらい覚えときなさい」と言って返してくれた。
そんなことも気付けない自分が恥ずかしかったのはもちろんだけど、言い辛いであろうそんな部分をしっかり言って、僕の頭にその辺りの気配りの大切さを刻み付けてくれたキエさんには感謝してもしきれない。

そしてこの3人の共通点は、とにかく優しく情け深いこと!!
片岡先生もIさんもキエさんも、僕の知る限り「嫌い」っていう人は1人もいなかった(怖いっていう人はいたけど!!)
年齢的に自然な流れだと、3人とも僕より早くに今世を終えられるだろう。
誰が逝かれても、僕は感謝と寂しさで大泣きするに違いない。
どうやら僕にはいつまで経っても厳しく叱ってくれる先生のような存在が必要なのかもしれない!!
まったく、情けない話だよね。

ところで今週の水曜日、レギュラー番組の後の或飲み会で宴もたけなわの頃携帯が鳴った。
出てみると就職していた整形外科医院の事務員だった。
「今みんなで高知に出てきて飲んでるんですよ! ちょっと宮岡さんに替わるね!」
「堀内く〜ん! あんたがんばっちゅうね〜!! おばちゃんいっつも嬉しゅうに見せてもらいゆうき、これからもがんばりよ!!!」
もうこの辺でダメになりかけてる僕に宮岡のおばちゃんは……
「ちょっとキエさんに替わるきね!!」……
・・・・・!!
「あんた元気そうやね! テレビやら新聞であんたが頑張っちゅう姿はいっつも見ゆうきね!!」
照れ屋でめったに電話なんて出てくれないキエさんの声だった。

電話を切って暫くの間僕は悩んでいた。
みんなに会いたい… でも今席を外すのは……
涙が溢れてきた瞬間、思わず切り出した。
「ごめん、行かせてもらって良い??」……
「行ってき行ってき♪ めったに会えん人らあやんか♪」
「ごめんよ! ありがとう!!」
急いでタクシーに飛び乗ってみんなが居るという店に!!

「まあ堀内君来てくれたかね!!」
宮岡のおばちゃんが真っ先に見付けて声をかけてくれた。
そして電話をしてくれた事務員や鍼師の先輩の和田さん達と話してると……
「あんたよう来たねえ!!」
懐かしい声だった。
一番聴きたい声だった。
とっても優しいキエさんの声を聴いた瞬間、涙が止め処もなく溢れてきた。
その後何を話したかほとんど覚えてないけど、孫が4人になったっていう嬉しそうなキエさんの声に、ずいぶん時間が流れたことを改めて痛感しちょっと寂しかった。
そして僕が着いて5分くらいで迎えのバスが来たので、僕だけ残って少し飲んで行くって言うと、
「せっかく会えたんやし久し振りに二次会にでも行くか!!」っていう話になり、結局その夜は深夜まで飲んで歌って盛り上がった。

地球上に住む60億人の人間の中で、人生で出会える人の数はほんの僅かかもしれない。
だからこそ縁有って出会えた人は貴重だし、そんな1つ1つの出会いを愛おしみ大切に思えると、人生ほんとに豊になるよね。
木曜日の大二日酔の苦しみを差し引いても、あの夜の感動は大切な宝物になった。

さて、明日は午前中徳島県川島町の川島高校でコンサート。
今夜は同校の喜枝(きし)先生のお宅にスタッフ共々泊めていただいて大懇親会。
日本酒と饂飩に極めて精通した先生らしいし、明日のコンサートは〜……
うっ! いかんいかん!!
元気な高校生達に負けないパワーを温存しておかなければ!!
今夜はほどほどにしないと(..;)
2004/05/15 (Sat) 13:31


【あつこ】 大切な出会いを感じ取る力が佳さんにはあるんですね。私は色々な出会いを大切にしていないのかも・・・お世話になった人にも感謝の気持ち伝えてない・・・
2005/05/12 (Thu) 22:26



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