24時40分
修学旅行等で、別府の『地獄巡り』を経験した人は多いだろう。
っていうか、経験してない人の方が少ないんじゃないかと思えるほど有名な観光コースなのに、
なんと僕は、まだここに1度も行ったことがなかった!!
話だけはいやというほど聞かされてる『地獄巡り』!!
今更「絶大なる興味があるから連れてって〜!!」なんて、正面切ってはなかなか言い出せない!!
しかし湯布院まで来て言わなかったら、もう一生地獄を観ずに過ごすことになると思い(地獄を観ないのは良いことなのかもしれないけど)、
一大決心をして『地獄巡り』を提案!!
なんとか意見は通り、狐の嫁入りのような不安定な空模様の下、いざ地獄への扉をくぐった。
ぼうず地獄・海地獄・血の池地獄・竜巻地獄・・・・・
それぞれについての詳しい感想はあえて書かないけど、僕の人生の中で、このタイミングで行けたことは大いに有意義だった。
轟音と熱気を放って吹き上がる噴気と強烈な硫黄の匂い、そして成分によって様々に発色する熱水!!
地球の鼓動や息遣いを直に感じ、この星が生きてることを改めて実感した。
しかしそれと共に、
各地獄の周りは舗装した遊歩道で固められ、間欠泉の高さは岩で抑えられ、
そんな状況で音だけを聞いてると、段々全てが映画のセットのような人工的な仕掛けなんじゃないかっていう錯覚さえ覚え、
妙に切ない気持ちになったりもした。
ただこれはあくまでも視覚情報が全く入ってこない僕の感覚であって、
実際に目で見ると、とても人工物などという発想には至らないらしい。
いずれにしろ、地球について、命について少しは真剣に考えられる年齢になった今、ここにこられたことが嬉しかった。
それはそうと、ワニが吠えるって知ってる人、しかも実際にその声を聴いたことのある人は手を挙げて??
地獄から湧出する温泉水を利用して、クロコダイルやカイマンなど沢山のワニを飼育してる所があって、道すがら軽い気持ちでそこも見学した。
「絶対に網の間から指などを出さないように…」という注意書きは在ったけど、
ワニは動物園などで観るのと同じように、ほとんど動かず音もたてない。
観客も恐怖心などまるで無く、頑丈な鉄索の網に顔を寄せてのんびりと眺めていた。
そのとき、飼育員とおぼしき男性が、棒状の物を激しく動かして、池の水を動揺させた。
するとそれまで石のように動かなかった大きなクロコダイル達が、いきなり別の生物のように俊敏に動き、
まるで怪獣のように地の底から響くような声で「ぐあ〜お〜!」と吠えた!!
周りで観ていた観客は、一斉に声を上げ後ろに飛び退いた!!
「やっぱワニは怖いわ〜!」って言った人の震える声が全てを物語ってた。
怖かった!!!
ワニがあんな声で吠え、あんなに俊敏に動いて攻撃態勢に入るとは!!!
いや〜! ほんとに怖かった(..;)
もしかしたら今日の地獄巡りで最も印象に残ったのはこれだったかも!!
そんな思い出を胸に、僕達は帰途に着いた。
九州と四国を結ぶ航路は意外と多い!!
高知県に住んでて、しかも両親の里が宿毛ということで、
なんとなく『宿毛佐伯フェリー』が最も身近で便利な航路のように思ってたけど、
たとえば、今僕が住んでる高知市を起点に考えると、どうやらそうとばかりは言えないようだ。
っというわけで、僕とお由美丼は、宿毛佐伯フェリーには乗らず、
別府から八幡浜への船を利用して帰ることにした。
16時45分の船に乗ろうと港に着いたのが15時過ぎ。
けっこう大きな船だし、これほど余裕を持って行ったのだから、文字通り一番乗りで乗船できるくらいに思ってた。
ところが・・・・・
港に着いて真っ先に言われたのが「キャンセル待ちです」!!
しかも次の船は20時30分とか(定かな記憶ではない)!!
うろたえた。
じゃぁ沢山在る航路の中で別の船を捜そうと、いろんな船会社に電話するも、どの船も今日は夜中まで予約で満員だという返事!!
怯えた。
しかたなく当初の船のキャンセル待ちを申し込んだら、なんとその時点ですでに17台目!!
絶望した。
そして数10分後、半分あきらめながらも、予約の車が全て乗船し、
キャンセル待ち1番から1台ずつ船へと誘導され始めると、
段々祈るような気持ちになってきた。
1台ずつ船に吸い込まれていく車を目で追いながら、
ふてくされてタバコを吸ってたおじさんや、「乗れるわけないよ」って冷静そうに言ってた人の段々早まっていく鼓動が僕にも聞こえそう!!
「あっ! 前の車が乗れる!!」
お由美丼の声が上ずってる!!
「やった〜! 乗れる〜!!」
お由美丼の声が頭から飛び出した☆
こうして僕は今、無事マンションに帰り、漸くベッドに入ろうとしてる♪♪
「帰りは夜中になるかもしれない」と言ってたお母さんが突然早く帰ってきて、
今宵遅くまで大いに羽目を外そうと企んでた、お由美丼の今年二十歳になるお嬢は嬉しかったかどうか解らないけど、
少なくとも作曲の仕事の締め切りが迫ってる僕は、あの船に乗れたことを神様に感謝しないといけないのかも♪♪
まぁ良きに付け悪しきに付け、思い立ったが最後、突発的に行動する僕には、必然的にスリリングな出来事は付き物!!
僕は良いけど、周りの家族やスタッフはたまったもんじゃないよね(^.^;
っとまぁ、地獄も観たし、身も心も癒された別府湯布院温泉ツアーでした( ・o・)