君が見ている世界は僕のとは違う。だから君には見えていても僕には見えないものがある。その逆も然り。けれどね、何故僕に君が見えるかって言うと。君の世界と僕の世界が。未来か、過去か、今か。縦か横か、奥行きか。どこかが接触しつながっているから。でしょう...？それを縁とよぼうか。

サヨナラ躁、サヨナラ温度。久しぶりうつ、久しぶり寂しさ。躁の為に笑い、うつのために泣く。多分ワタシは世界に二人いて。片方が笑えば片方は泣き、片方が泣けば、片方が笑う。プラスマイナスゼロ。いつか二人は出会い、ゼロになる。ゼロになりまた始まる。そしたらワタシは寂しくない。

夜の寒い空にひゅるりらら。ひゅるりらら。ひゅるりらら。

彼等の去っていった静かな箱庭で。考えた。毎回こんなもんだよ。またどこからか彼等を集めるしかないな。旧くなったこの巣を少しずつ作り替えよう。それか、もう引っ越そう。面倒くさいな‥。何度と繰り返したろう。無常と言うのかこういうのを。...小宇宙。季節。太陽。月...。過去を夢に。未来を現実に。そして夢と現実をワタシが結び、処理する。次はどんなところに住もうかな。少し疲れたな。

水に垂らした染料のように広がる悲しみに目を閉じる。その垂らされた染料が自分のところへ届いて自分を支配しきるまで眠る。うつがまた来るんだ。どうにもならない定めだろう。ただひたすら待てばいい。季節は勝手に廻る。もう既に知っているそれだから超えられることも知っている。寝てれば良いんだよ、寝てれば。お休み、飼い慣らした自分。