道端で鳩が死んでいる。君の心は煌めいている。私の未来が枯れていく。穏やかなダリアの揺れる夜。明日はやってくる。今すぐにでも悲しみを抱きながら。この憂鬱の海を抜け出すために何を失くしただろう。幾つもの絶望と諦めを重ねて。終らない孤独が自分を分からなくさせた。今はもう、泣くでもなく。笑うでもなく。ただ見ている。私の歩んだ道をそして過ちを。どうにもならない苦しみを。道端の鳩は死んでいた。

悲しい夢をみる。暗い夜空の下で。何処までも悲しみの底へ沈んで。私の幸せはどこにあるのだろう。あなたは幸せを求めますか。孤独を求め嫌う。嗚呼、もう寂しくない。そう感じれたらいいのに。足りない何かのために血を流す。夜の星空にさざげるために。冷たい風よ私をどこかへ連れて。この暗い心から救い出してくれよ。素晴らしき地平に。広過ぎて孤独になる。氷のように美しい孤独。月明りに夢は消えても。もう行く場所なんて無い。夜の使者と消えて無くなれたなら。幸せだろうか。

一度壊れたものが元のように戻るだろうか。傷跡を残して時は流れ。もう既に生きているとは言えない。人の心と使命を忘れて。まるでそれは細胞のように。もう死ぬしかないのだろう。何かを間違えて生まれて来たのだろう。アポトーシスを知っているかい。つまりはそういうことだと。人の体も世界も同じ形をして。世界が間違いを正すときは必ずくるだろう。私は世界の中で間違えて生まれた。その時は必ずくる。この世界に生まれた間違いを正すときが。

どんなに闇であろうともそれが真実ならば。偽善は嫌いだから。目を開いて耳を澄して体いっぱいでこの世界を感じる。悲しみを知っては泣くの。喜びを知っては笑うの。そして終らない世界に取り残されて。夜空の下独り人知れず深く眠る。

あ、さっど、にゅういやあぁぁ。