怖くない。怖くない。大丈夫。生きる意味など知らなくても。人は生きて行けるのだから。ねぇ笑って。

しとしと雨が降ってくる。空が暗いから。椿の紅が鮮やかなんだ。野菊の薄い紫も淡く光ってる。ヒタヒタ人が歩いてくる。色とりどりのくすんだ傘の下で。サラサラした雨粒をよけている。今日は雨日和。雨雲の毛布で寒くない。初冬の湿度の無い雨。この薄暗さがいい。

生きる意味を失くした。はぁ？とか思わないで。あなたたち何故行き続けるの。もともと生きる意味何て何もない事に気付いた。私はこの世界に必要とされない。私はこの世界を必要としてない。私とこの世界にはなんの繋がりも無い。私は居なくても良かった。世界は無くても良かった。全てが無意味な連鎖に思える。存在しない存在になれたらいい。

これまでずっと抱えてきた孤独感。きっとこれからもずっと消えてはくれない孤独感。心と記憶の奥底に張り付いた孤独。夜が泣いている。何時までも消えない不安。慣れていたつもりだった。でも気付いたら私は独りだった。そんなことは当たり前だと思っていたずっと。でも夜は泣いていた。いつの間にやら泣いていた。

つらつら綴る。退屈過ぎて狂いそう。自由を手に入れた。時既に遅し。目標を見失った。失速した。ここはどこか自分は誰か。時間がとまって見える。見当識障害。超自我行方不明。自我放心。イド消滅。人格崩壊。狂乱舞。乱れ咲き。