走ったんです。その人は自分の顔が丸いと確信していました。いい天気です。私は曇りが好きなんです。空がキャンパスのように白い。不安になる色とは白でした。夢を見たんです。とても不快な夢を。煙草を吸いました。夢を見せてくれる不思議な煙です。私は彼に幸せかどうか尋ねました。彼は何も言いませんでした。私も何も言いませんでした。何も言いませんでした。

誰かに届けたい手紙。誰かに送りたいメール。白紙の思い。言葉にならない。どうかこの不安の黒雲、届くなら。存在しない誰かに伝えられるなら。私は幸せを手に入れる。どこにもいない君。会えたなら私はとても嬉し泣き。君はどこにいるの。あなたは私の何ですか。私が辛い時君は見ている。黙って見ている。この広過ぎる空の彼方から。私をなだめてくれている。君は大き過ぎて誰にも見えない。なのにいつもすぐ近く感じる。君は誰。

当然のように秋は通り過ぎて。あっという間に寒さが生活スペースの隅々まで浸食してた。何だか時間の流れが早い。そう感じるだけか。私がトロイから。置いて行かれそうなのか。太陽が遠ざかって。空は色あせて。町並みが白く霞んで朝焼けが片面だけ一色に。暖かい場所に群がって更に暖かい。ちりちりと影がほつれていく。ミルク色に溶けてしまいそう。

夢のままで終わるはずだった夢が。現実に輪郭を作り始めた。驚いているのは私だけ。皆夢はいつかかなえるものだと信じているみたい。私は今までそうではないと信じてた。もしもこのまま夢が現実と重なったとしたならば。私は夢と現実のどちらを生きているのか分からなくなりそうだ。夢の中を生きるような毎日になるんだろうか。それは幸せなんだろうか。

今日は何をしよう。また犬と散歩にでもいくか。鬱が邪魔だ。寝起きだというのに怠いし疲れてる。とても散歩なんて気分じゃあ無いけど。気分転換になるかも知れない。寝たり無い。にもかかわらず目は冴える。めんどくさい。処方薬飲んどこう。