Simple Life


仲良し兄弟猫
仲良し兄弟猫
Photo: ペコラ&サブロー 2歳


今、我が家には17歳になる
サブローがいる。
ペコラの兄弟猫だ。
去年、歯を大幅に抜いたのもあって、
食事に気をつけてやらなければならないが
おおむね元気に過ごしてくれている。

先月、予防接種に連れていった時に
健康チェックを兼ねて
血液検査をしてもらった。

唯一気がかりなデータが
腎臓機能の低下。

老齢猫の病気としては
想定内。

ペコラが比較的若い頃に尿路結石症
に罹患してしまい、
腎臓機能の障害を抱えての
あの夏だった。

それがあるから
サブローには、
出来るだけ健やかに暮らして
長生きをして欲しいと思っている。

腎臓ケアの療法食中心で
好きなフードを
食べさせている。
少々懐がキツいが、
ペコラの分も
一緒に長生きして欲しい。

とても仲の良かった
2匹。
サブローのワンマンさと
夫唱婦随のような
穏やかな性格だったペコラ。

私たちのそばにいると信じている。

2020/07/02 (Thu) 12:52


ペコラ三回忌
ペコラ三回忌
Photo: ありし日のペコラ
     お気に入りの玄関に置いてある
      葡萄箱に収まって


先日の日曜日、
ペコラの三回忌の法要だった。
残念ながら、
このコロナ感染対策で
実際の法要には参加できなかったが、
塔婆と献花をして
お寺さんにやっていただいた。

2年前の暑い暑い7月24日
前日の最高気温が40°を超えていた。

その日も
日中ずっとサウナにいるような
暑い一日だった。

塾の夏期講習会中で、
生意気な小6の受験生の相手に
心底嫌気がさして、
教務室で翌日の授業準備をして
もう少しで日付けが変わるという
そんな夜だった。

集合玄関のドアを開けた私の
目線の前方に、
力なく横たわるペコラの姿があった。
暗いその廊下の先にいる彼には既に
生気は感じられなかった。

その時の光景は
ずっと今でも目に焼き付いたまま
消えることはない。

ついさっきまで
息をしていたような温かな
身体だった。

私がもう少し早く帰宅していたら、
間に合ったかもしれない、
ペコラを助けることができたかも
しれない。

そう思い始めると
たまらなくなる。

自分は曲がりなりにも
獣医師という専門職じゃないのか?


私が
獣医師国家試験の合格を
父に報告した時
「これからは 家の猫の病気の時や不妊手術は
お前がやれるんだよな?」

と言われた時、
私は、
「 自分の専門は内科だし、
   臨床獣医師を目指しているわけではないから、
   できない。」
と答えて
父の残念そうな落胆顔が忘れられない。


2年ごとに獣医師法第22条に基づいて
農水省に
現在従事している業務内容について
報告する義務がある。

ここ数年は
従事している業務分野
の選択に迷う。
「診療以外の業務であって、
 獣医学上の知識を必要とするもの」

を選択してはいるが、
一体何人の人が
私が獣医師であることを
知っているのだろうかと
考えると
いつも
胸の奥から込み上げてくる
重い感情に押しつぶされてしまう。

一般の人とは違う
専門性を有する
誇り高き職業だ。

なのに
今現在従事している
この国家機関の仕事は
なんなんだろうか。

自分の努力と経験に培われてきた
獣医師という
専門家である自分の
アイデンティティを
もう一度
きちんと見つめ直して行こう
と、改めて
ペコラの三回忌に、強く思っている。





2020/07/01 (Wed) 9:23


涙
photo: 紫陽花の咲く遊歩道.
in Toshimaen

4月から新体制で始まった仕事。
新しい班長、新採用の職員と
古参兵の私に荷重がかかる状況からなかなか
抜け出すことができない。

そんな中で、
私の中で何かがはじけて落ちた。

先週、起こったある事から。

その事により
それまで辛うじて保たれていた
私の精神の均衡が崩壊した。

誰も正確に状況を把握しないまま
私に全責任があるように
とがめてくる。
事実確認もしないままで。

孤独感。

自分のやった事に対する
自己後悔の気持ちで
もはや、私の精神は
崩れてしまった。

深い心の傷として
胸の奥に刻まれてしまった。

ふとその事象が頭をよぎると
抑えていた感情が吹き出してきて、
涙が溢れてくる。

悔しさや
事の重大さに対する怖さや
虚しさや
色々な感情がないまぜになって
吹き出してくる。

こんな時
思いっきり泣けたら
どんなにすっきりするだろうかと
思う。

大ヒットした韓流ドラマ
「未生(ミセン)」
の主人公のように
悔しくても
どうしようもない
組織の中の駒として
頑張って、不屈の精神で
自分の未来を切り開く
そんな未来が私にあるのだろうか。

少なくとも
ミセンの主人公チャン・グレには
自分を信じてくれる
良き課長と代理がいたではないか。

私は私自身で
この難局を乗り越えて行かなければ
ならない。

いつかこの流す涙が報われて欲しい。







2020/06/21 (Sun) 15:16


さくらんぼ
さくらんぼ
photo: 山形の佐藤錦


さくらんぼがスーパーの店頭に並ぶ季節になった。

赤く色づいたおいしそうなさくらんぼは、やっぱり
少し高くても買ってしまう。

私の故郷の家の庭には、さくらんぼの木が植えてあった。
毎年、この時期になると、たわわに実った双子のような
さくらんぼの実を、学校帰りに枝からもぎ取って
その場で食べるという至福の時だった。

大学入学とともに一人暮らしを始めた後は、
この時期に故郷に帰ることはなくなってしまい、
店頭に並んでいるさくらんぼの赤い実を見ながら、
懐かしい故郷を思い、
東京駅から新幹線に飛び乗って、
たまらなく四国まで帰りたくなっていたものだ。

春には、このさくらんぼの花が満開になる
その実家の美しい風景と
6月の日差しにキラキラ輝く赤い実でいっぱいになっている
緑と赤のコントラストの風景と

そういう思い出は、
本当に思い出になってしまった。

もう、父母が亡くなってから誰も住まなくなっていた
我が家は、とうとう取り壊してしまい、
そのさくらんぼの木も(きっと)今はないのだろう。。。

数年前に、家を取り壊すということを聞いて
壊された自宅の跡地が今どうなっているのか。。。


今の私にとって、
色々な経緯があって、
「故郷は遠きにありて想うもの」
と、離れて思う存在になってしまっている。


近所のスーパーで帰宅途中で購入してきた
さくらんぼを食べているうち、
無性に、故郷に帰りたくてたまらなくなった。


COVID-19の感染防止のために、
しばらく遠出ができない状況だったが
ようやく少しづつ、移動ができるようになってきて
今夏には、しばらくぶりにまた
瀬戸内海を渡って、父母の墓参りや旧友に会ったり
懐かしい場所を訪れたり、
色々色々、
自分の精神浄化のために
ただただ、故郷に帰りたいと思う。







2020/06/14 (Sun) 14:09


5月はさわやかな思い出をつくる
5月はさわやかな思い出をつくる
Photo : NHK 「プロフェッショナル 仕事の流儀」
番組サイトより



毎年、5月の長期休暇の時期に
じっくり、このHPのコンテンツを見直しているような気がする。

季節的に、アフリカMalawiで過ごしたあの日々の空気感を
思い出すからだろう。

南米Paraguayの生活は、
それほど楽しい思い出がなかったのかも知れない。
むしろ、
任国外旅行で訪れたChileの風景が懐かしく思い出されてくる。

そして、
自分の歩んできた人生を振り返り、
これから進んでいく道を想像する。

とげとげしく人に接していた
最近の自分の心の狭さを反省する。

現在、世界中に蔓延しているコロナウイルスの脅威。
冷静に対処していこうと改めて思う。

NHKの「プロフェッショナル・仕事の流儀」
緊急企画「危機と闘う」特集で、
出演した
熊本県職員のくまモン(笑)

からのエール。


「自分や大切な人の命を守るために
 がんばるモン!」


昨日から、雨模様のお天気で、
今日は気温も低めだ。


2020/05/06 (Wed) 18:21


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