「旧中山道、とげぬき地蔵」
7日水曜日は東京で母校ロシア科の同窓会、また私が企画した都内トレッキングの9回目だ。「旧中山道を戸田橋から巣鴨まで歩こうか」と提案したけど、10キロもあって無理だよといわれて半分に縮小し、午前中は1人で懐かしの埼玉県「戸田漕艇場」に行ってみた。昭和39年「東京オリンピック1964」のために完成したばかりのボートコースだ。そこで練習した思い出に浸りに「外語大」の艇庫を覗いてみた。平日で大学の授業に行っているから部員はゼロだった。小さなサンダルが並んでるから女子の部員が増えたのかな。。大学に入学して半年だけ私はボート部員だった。その2キロのオリンピックコースを一周走ってくるのが第1課題。次に練習用の移動台に座って脚力でオールを漕ぐ。そしてやっと艇庫から「ナックルフォア」を引き出して、川面に浮かべて4人で漕ぎだすことができる、そんなことを久しぶりに思い出したよ。
その日午後1時に5人が集合して、「地下鉄三田線」の板橋本町駅から巣鴨駅まで5キロを4時間で一緒に歩き始めた。旧中山道は交通量の多い国道17号線(中山道)と並行して静かな市街地の中を一直線にずっと続いている面白い街道だった。由緒ある「縁切り榎」の小さな社、江戸入城の最後に皇女和宮も逗留した「板橋宿本陣跡」の標識、「板橋」の名前の元になった石神井川にかかる板製の橋、加賀公園・加賀小学校など加賀藩前田家の下屋敷で栄えた町(上屋敷は本郷東大の赤門)、今もにぎわう「板橋仲宿」商店街などなど、重い足をひきずりながらもマドンナと男4人がぶらぶらとこの日のハイライト「巣鴨とげぬき地蔵」に向かった。賑やかな商店が続く旧中山道の街並みの活気には驚いた。「高岩寺」の本尊はお地蔵さんだけど、本堂の外に立つ観音様の体に水をかけ布で拭いてあげると同じ痛いところが直ると信じられているよ・・・
2日のジャパンタイムズ・デジタル版からは、Want to see the future at the Osaka Expo? Get in line.(大阪万博に行って未来を見てみたいの?じゃあ列に並んでね)を選んで受講生のLINEに転送した。電車で「万博」会場の駅「夢洲」に到着したこの記者は、大音響と来場者の波に衝撃を受ける。The world expo is a strange event, in that it seeks to show the public a vision of the future, yet the way we primarily interact with it is by looking back.(この万博は不思議なイベントだ。人々に未来の姿を見てもらう、というのにまずその未来との触れ方が過去を振り返ることから始まるのだから)。in that〜は「〜という点で」の意味の接続詞。(and) yetはbutと同じ。「エッフェル塔」「ミシン」「電話機」「蒸気機関車」など、まるで90年代のハリウッド映画を見るようだと記者は言う。
記者は「パソナ」のパビリオンで「未来の眠り」:睡眠用容器ベッドに興味を持つが、列に並ばないと経験できない。人の体重・行動・呼吸・脈拍に合わせてベストな睡眠環境を作ってくれるベッドだ。しかし本当に見たかったのはiPS細胞の「ミニ心臓」だ。What I’ve come to see, though, is an “iPS heart,” a little flash of something in a clear vessel filled with blood-red liquid in the middle of one of the exhibition rooms.(それは展示場の真ん中に、血の色の液体の入った透明の容器の中で小さな何か光るものだった)。In 2012, Shinya Yamanaka won a Nobel Prize in medicine for his development of induced pluripotent stem cells, or iPS cells.(山中伸弥が2012年にノーベル医学賞を授与されたのは、「人工多能性幹細胞」つまりiPS細胞の開発に対してであった。) 尾上
