高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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変わりやすい天気
変わりやすい天気
2025年6月5日(木)
「チャペルでコンサート」 
 6月1日の「時之栖コンサート」は前売り券の数が伸びず、昨年の満員御礼には及ばないかなと赤字を覚悟していたけれど、結果は当日券が多く売れて104名も来場して下さり成功でした。アンケートでは「久しぶりの生演奏、うれしくてうれしくて涙がポロポロ、ありがとう、ありがとう」という88才の方など感謝の言葉がたくさんあったし、帰りの桜並木で演奏者に話しかけて感動と感謝を伝えるお客様が何人もいたとか。ショパンの「ノクターン」も「タイスの瞑想曲」も皆さんがよく知っている有名な曲をチャペルで目の前で聞いたものだから感激が言葉にならないくらいだったらしい。ブラームスの大曲のあとは私の「ブラーボ、ブラービ、アンコール!」に応えて、サラサーテの超絶技巧「チゴイネルワイゼン」を全曲やってくれたものだから小さなチャペルは拍手がいつまでも止まらない。御殿場・裾野・小山合わせても10数万の小さな人口でもクラシックファンがすこしでも増えて音楽のあふれる「北駿地区」になるといいなあ!
 今日から1週間、関西万博にも立ち寄って夫婦のフルムーン旅行に出かけます。それで次の8日(日)の投稿は旅先から旅のレポートをしようかな、と思いましたがPCを持ち歩くのは困難と判断し、3日前で早いですが書いておきます。(次回の投稿は15日になります)。豪華列車で一番人気の「ななつ星in九州」を希望したけど満席で断念。それでJR西日本の山陽本線を使って、京都から下関まで瀬戸内海を見ながら走る「TWILIGHT EXPRESS瑞風」の参加者をJTBが募集していることを知り応募した。寝台列車は7日午後「京都駅」から出発、ローカル線をコトコトと走って翌日の夕方本州の西端・山口県の「下関駅」に到着する予定。出発すると、淀川に沿って南下し大都市「大阪駅」には停まらず、高校時代に4年過ごした「西宮」を車窓から眺め、「神戸」も「姫路」「岡山」も通過してやっと「倉敷駅」に初停車。一行はバスに乗り換え蔵の町・倉敷の観光にでかけるそうだ。懐かしの「大原美術館」に行ってみようかな・・・ 

 今週のジャパンタイムズは、日本の「梅雨」の表現がいかに豊かであるかを外人が知る機会になるような記事に注目した。How to talk about change in Japanese — one forecast at a time (日本語で季節の変わり目の話し方は?天気予報は一回ずつその都度に)という見出しの下に大きな「除湿剤」の写真がある。その説明はAs humidity rises in the rainy season, it’s a good idea to get some moisture absorbers and place them around the home. (梅雨になると湿度が上がるから、湿気取りを買ってきて家の周りにおいておくのはいいことだ。)接続詞のand が動詞の place(おく)と前の動詞getを並列させているね。andがあったらいつも気を付けよう。andの後の語のカテゴリー(種類)と並列する同じカテゴリーの語を前の方に探せばいい。A and A’のルールだったね!
 This period of 雨 (ame, rain) and 湿気 (shikke, humidity) usually continues for a month or so until mid-July. (こういう雨と湿気の季節は7月中旬まで普通一か月くらい続く。梅雨 also means it’s time for 衣替え, the term used to refer to a seasonal change of clothes that sees us put the sweaters away and bring out the T-shirts. (梅雨はさらに「衣替え」の頃も意味する。それは、セーターを片付けてTシャツを引っ張り出すような衣類の季節変化を述べるときに使われる語彙だ。)the termの前のカンマの働きは?「衣替え」の説明だから「即ち」と訳しておこう。因みにその後のusedは過去分詞形で「使われる」と受け身で訳さないといけない。a month or soは「一か月かそこら」の意味。 尾上
2025/06/05 (Thu) 0:05


Tea Ceremony
Tea Ceremony
2025年6月1日(日)
「時之栖deクラシック」 
今日は忙しい1日になりそうです。午後3時から御殿場高原「時之栖」で第2回のクラシック演奏会をやります。神奈川県大和市から著名なピアニスト三宅麻美さんを招き、ゲストに横浜市からヴァイオリンの横山奈加子さんも参加します。曲目は誰もが愛するショパンのエチュードやノクターン、バッハの「シャコンヌ」、「タイスの瞑想曲」やクライスラーの「愛の喜び」など親しみやすい小品集で、最後にブラームスの力作「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第3番」を全曲やります。アンコールにはあの名曲「ティゴイネルワイゼン」が聴けるかもしれません。会場は「時之栖」のチャペル「桜の礼拝堂」、イルミネーションで人気の桜並木のはずれにあって、花々をちりばめたステンドグラスが美しい結婚式場の教会です。1階と2階で130人の席しかないので昨年第1回では満席になり何人かお断りしたケースもありましたが、今年はまだ売れ残り券がたくさんあり心配してます。
 演奏会を「やります」と書いたのは私が発起人で事務局長だから。私の住む御殿場市は富士山と箱根山系にはさまれた高原の町で、南に裾野市北に小山町に接し静岡県東部の「北駿地区」と呼ぶ。自然は豊かだが人口は合わせて十数万で音楽文化レベルが高くはない。それで合唱や吹奏楽・オーケストラなど音楽活動にずっと人生を捧げてきた私は、我が御殿場を音楽にあふれる街にしたいと願い、教え子や友人と実行委員会を立ち上げた。この「時之栖deクラシック」シリーズを元気なら10年は続けたいと思っている・・そのきっかけは昨年「大和deクラシック」の第8回、大和駅前のホールでのファミリーコンサートでベートーヴェンのピアノ三重奏「大公」を聴き感動した時だ。その折、東京芸大卒・ベルリン芸大留学8年、後進の指導やリサイタル活動で忙しい三宅さんが自分の街の音楽文化向上のために個人で始めた演奏会だとうかがい、その心意気に感じ私も地元でやってみようと思い立ったわけで・・・

 26日のジャパンタイムズに見つけた面白い記事はA moving meditation: Finding serenity in tea ceremony across space and time(感動の瞑想、時空を超えたお茶会の静寂さ)で、3ページの長いテキストを「英字新聞の会」に送った。この記事を書いたミッシェル記者は20年前、米国フェニックスの日本庭園で茶道に出会った。At this formal chaji (tea ceremony), I’m a behind-the-scenes assistant making sure that things run smoothly. (その時は、このお茶会が万事うまく進むように裏方の助手をつとめた)と語る。And it’s here — crouched in the garden outside of the tea room, holding my breath, eyes closed in concentration — that I sense my signal to quietly roll up the slatted sudare (bamboo screens) hanging outside the paper-covered windows.(お茶室の外の庭にしゃがんで、息を止め眼を閉じて集中するこの場所は、明かり障子の外にかかる簾をそっと巻き上げる頃合いに気づく場所なのです。)これはIt’s 〜that・・強調構文(・・なのは〜だ)になっているね。
 Only by playing a role on the other side of the window — whether practicing the same procedures as the host, or watching it all as a guest — was I able to eventually memorize the movements and timing.(亭主と同じ作法を学んだり、客として亭主を見たりしていても、やはりお茶室の外での役目を果たすことでしか、結果的には作法や頃合いを記憶することが出来なかったのです)。これは難しい構文で was I able to〜が疑問文のようになってるね。副詞 Only(〜しかない)が強調されて文頭に移動したために起こる「倒置」なんだ。I have never been to NY. が Never have I been〜になるように「否定語」の特徴だよ。whether〜or〜は「〜であろうと〜であろうと」。ミッシェルさんはジャーナリストとしてNYにいた時も東京に来てからもずっとお茶のお稽古を続けて楽しんでいるそうだ。 尾上
2025/06/01 (Sun) 0:20


アニメ映画「火垂るの墓」
アニメ映画「火垂るの墓」
2025年5月25日(日)
「混浴風呂の法師温泉」
 今から44年前JRが「国鉄」と呼ばれていた頃、駅に「フルムーン」と書いた大きなポスターが貼られて鉄道の旅行を広告していた。老夫婦(人気俳優の高峰三枝子と上原健が扮している)が混浴している大きな写真で、それは群馬県の法師温泉「長寿館」で撮ったものだった。新婚旅行のhoney moon(蜜月)に対してfull moon(満月)は当時はよく老夫婦の「旧婚旅行」と呼ばれた。先週「谷川岳」の山麓ハイキングを終えて三国峠近くの山峡にやっとたどり着いた旅館、長年憧れの「長寿館」に始めて泊まったよ。最初は家族ドライブの途中「立ち寄り湯」で入ったし、2回目は大学の仲間たちと「谷川岳」登山の帰りに立ち寄ってひと風呂浴びたなあ・・・赤い郵便ポストと「日本秘湯を守る会」と書いた大提灯のさがる玄関で印半纏の番頭さんに出迎えられて、明治か大正時代の風情の畳の広間に上がったら真っ先にこのポスターに久しぶりのご対面。
 ここの浴場「法師の湯」は明治28年(1895)建造の内風呂で、木造の高い梁天井と半円形(アール)の木組みの窓が特徴。窓の外には渓流の響きと山の緑が美しい。女子専用に時間制限しているものの今も男女混浴を続けて時折その姿が見られるらしい。混浴といえば、江戸時代は街中の銭湯も男女混浴だった。私の実弟が経営している山梨・南部町の「佐野川温泉」も始めの頃は露天風呂に出てみると混浴だった。家族が一緒に裸になって旅の汗を流し、笑いながら語り合うのはなんと素敵だろう。温泉療法というものもあるからお互いが健康状態のチェックをする機会にもなる。先週ビデオで見た映画「テルマエ・ロマエ」は古代ローマの浴場が現代日本の露天風呂をまねて「男女混浴」に作り変えたらローマが戦争のない平和な都市になった、というタイムスリップの夢物語・・・

 15日のジャパンタイムズによると、スタジオジブリのアニメ映画「火垂るの墓」がようやく日本でもNETFLIXで配信されることになった。Netflix to stream Studio Ghibli's 'Grave of the Fireflies' in Japanという見出しでLINEグループ「英字新聞の会」に転送したよ。「川の流れ」のstreamが動詞で「〜を流す、配信する」の意味に使われているね。英字新聞の見出しでto〜は未来を表すよ。因みに動詞の現在形は昔、-ing形が今を表す。「ネットフリックス」は米国カリフォルニアの映画オンデマンド配信会社。映画やゲームのDVDをレンタルショップに借りに行かなくてもサブスク(subscribe)すれば自宅のテレビで視聴できるシステムだ。30年ほど前に設立されて契約者数3億人を超えるという。ディズニーやパラマウントなど、有名な映画会社も自社で配信しているので内容が競合することが多い。
 It will be the first work by the Japanese anime powerhouse to be streamed on Netflix in Japan since the U.S. company started to distribute Ghibli films in other countries in 2020. (これは日本のネットフリックスで放映されるアニメ製作所ジブリの最初の作品となる。2020年に米国の会社が他の国でジブリ映画を配信して以来のことだ)。The film, directed by the late Isao Takahata and released in 1988, depicts the desperate struggle for survival of a Japanese boy and his little sister in World War II. (これは故高畑勲の監督作品で1988年に公開された映画、第二次世界大戦中の日本人の少年とその妹の生存のための必死な闘いを描いている)。It is based on a short story by the late Akiyuki Nosaka.(故野坂昭如の短編小説がベースになっている)。 尾上
2025/05/25 (Sun) 0:11


What comes after 100?
What comes after 100?
2025年5月18日(日)
「谷川岳一ノ倉沢」
 地下トンネルの駅で知られた「土合駅」を通って「谷川岳」に行ってみた。おととしの夏にはロープウエイも使って山頂の「トマの耳」まで登ったが、今回は麓の「山岳資料館」から歩き始めて山裾をぐるっと巡りながら残雪に光る山頂を眺めてみたい、との長年の夢を果たしたよ。閉鎖中のゲートをすり抜けて車道をしばらく歩くと最初の「マチガ沢」の雪渓と山頂が見えてきた。町の職員が数名集まりドローンを上げる準備中で雪どけの具合を調査しているという。ここは国道なので来週23日には開通させるための準備だった。ホウキやブローワーで路面の掃除もやっている。これは群馬県の前橋市から「清水峠」を越えて新潟県の柏崎市まで総延長188キロの長い国道291号なのだ。明治の始め「三国峠」を越える主街道とは別に湯檜曽川に沿って「南魚沼」に抜ける山道として整備された歴史の道で、2007年には「土木遺産」に認定という標識を見つけた。峠付近は細い登山道で今では使用されないから消えているらしい。
 しばらく行くといよいよ待望の「一ノ倉沢」が現れた。写真集で何度も見たあの奥深く不気味な巨大渓谷だ。ここは雪どけが遅いため機械で削った「雪の回廊」で4mの雪の壁の道だった。ここでお弁当にしようかな、シートを広げ寝転がって大雪渓とゴツゴツの黒い岩肌と谷川岳山頂と青空を見上げた。あの屹立した岸壁におおぜいのクライマーたちが挑戦したのか!そして多くの若者たちが尊い命を落としたのか!!さてと、ここから先は未舗装だが次の「幽ノ沢」まで行ってみようか、いつもの長靴だから雪どけの泥んこ道も気にしない。ピンクのショウジョウバカマとイワウチワ、お目当てのムラサキヤシオが次々と現れた!それは真っ赤な花弁の五葉ツツジで箱根に咲くシロヤシオの仲間だ。あれ、大岩にプレートが10も15も埋め込んであるぞ、何だろうと読んでみたらなんと「遭難者の慰霊板」だった。その一枚に胸が詰まった。「昭和54年8月26日 一ノ倉沢にて逝く 石田稔25才 中沢千恵子21才 親族一同、、、」・・・

 12日のジャパンタイムズに面白い記事をみつけた。What comes after 100? (100才になったらどうなるの?)という見出しで、サブタイトルにはJapan's growing ranks of centenarians are redefining what it means to live in a super-aging society.(日本では100才以上の高齢者が増えてきて、超高齢社会で生きることの意味が見直されている)とあった。Japan has one of the oldest populations on the planet, with women enjoying an average of 75.5 years of good health and men 72.6 years. (日本は世界で一番高齢人口を持つ国の一つで、健康寿命の平均は女性が75.5才、男性が72.6才です)。Additionally, the country boasts more than 95,000 centenarians, a number expected to grow as people live longer.(さらに、100才以上は9万5千人を超えていて更に長生きすればもっと増えると予想されている)。
 カラー写真で5人の100才を超えた男女が紹介されていた。真っ赤な口紅の女性104才の室井摩耶子さんは今も現役のピアニストで1921年生まれ。戦時中に東京芸大を卒業、35才でベルリン芸術大学にひとり留学し巨匠ヴィルヘルム・ケンプのもとで研鑽を積んだ。長らくヨーロッパで演奏活動して59才で帰国。その後もソロ活動をずっと続け100才で「百寿記念コンサート」を開いた。“I’ve never thought about aging,” she says, smiling. “I still feel there’s so much left to discover in music. My teacher once said I’d need to live to 200 to play something like Bach properly.” Now, she’s more than halfway there.(年なんか考えたことないわ。まだまだ音楽には発見がたくさんあってね。むかし私の師匠が言ってたわ、「バッハのような曲をちゃんと弾くには200才まで生きないと」。今彼女はその道を半分超えたところだ。 尾上
2025/05/18 (Sun) 0:10


iPS細胞 induced pluripotent stem cell
iPS細胞 induced pluripotent stem cell
2025年5月11日(日)
「旧中山道、とげぬき地蔵」
 7日水曜日は東京で母校ロシア科の同窓会、また私が企画した都内トレッキングの9回目だ。「旧中山道を戸田橋から巣鴨まで歩こうか」と提案したけど、10キロもあって無理だよといわれて半分に縮小し、午前中は1人で懐かしの埼玉県「戸田漕艇場」に行ってみた。昭和39年「東京オリンピック1964」のために完成したばかりのボートコースだ。そこで練習した思い出に浸りに「外語大」の艇庫を覗いてみた。平日で大学の授業に行っているから部員はゼロだった。小さなサンダルが並んでるから女子の部員が増えたのかな。。大学に入学して半年だけ私はボート部員だった。その2キロのオリンピックコースを一周走ってくるのが第1課題。次に練習用の移動台に座って脚力でオールを漕ぐ。そしてやっと艇庫から「ナックルフォア」を引き出して、川面に浮かべて4人で漕ぎだすことができる、そんなことを久しぶりに思い出したよ。
 その日午後1時に5人が集合して、「地下鉄三田線」の板橋本町駅から巣鴨駅まで5キロを4時間で一緒に歩き始めた。旧中山道は交通量の多い国道17号線(中山道)と並行して静かな市街地の中を一直線にずっと続いている面白い街道だった。由緒ある「縁切り榎」の小さな社、江戸入城の最後に皇女和宮も逗留した「板橋宿本陣跡」の標識、「板橋」の名前の元になった石神井川にかかる板製の橋、加賀公園・加賀小学校など加賀藩前田家の下屋敷で栄えた町(上屋敷は本郷東大の赤門)、今もにぎわう「板橋仲宿」商店街などなど、重い足をひきずりながらもマドンナと男4人がぶらぶらとこの日のハイライト「巣鴨とげぬき地蔵」に向かった。賑やかな商店が続く旧中山道の街並みの活気には驚いた。「高岩寺」の本尊はお地蔵さんだけど、本堂の外に立つ観音様の体に水をかけ布で拭いてあげると同じ痛いところが直ると信じられているよ・・・

 2日のジャパンタイムズ・デジタル版からは、Want to see the future at the Osaka Expo? Get in line.(大阪万博に行って未来を見てみたいの?じゃあ列に並んでね)を選んで受講生のLINEに転送した。電車で「万博」会場の駅「夢洲」に到着したこの記者は、大音響と来場者の波に衝撃を受ける。The world expo is a strange event, in that it seeks to show the public a vision of the future, yet the way we primarily interact with it is by looking back.(この万博は不思議なイベントだ。人々に未来の姿を見てもらう、というのにまずその未来との触れ方が過去を振り返ることから始まるのだから)。in that〜は「〜という点で」の意味の接続詞。(and) yetはbutと同じ。「エッフェル塔」「ミシン」「電話機」「蒸気機関車」など、まるで90年代のハリウッド映画を見るようだと記者は言う。
 記者は「パソナ」のパビリオンで「未来の眠り」:睡眠用容器ベッドに興味を持つが、列に並ばないと経験できない。人の体重・行動・呼吸・脈拍に合わせてベストな睡眠環境を作ってくれるベッドだ。しかし本当に見たかったのはiPS細胞の「ミニ心臓」だ。What I’ve come to see, though, is an “iPS heart,” a little flash of something in a clear vessel filled with blood-red liquid in the middle of one of the exhibition rooms.(それは展示場の真ん中に、血の色の液体の入った透明の容器の中で小さな何か光るものだった)。In 2012, Shinya Yamanaka won a Nobel Prize in medicine for his development of induced pluripotent stem cells, or iPS cells.(山中伸弥が2012年にノーベル医学賞を授与されたのは、「人工多能性幹細胞」つまりiPS細胞の開発に対してであった。) 尾上
2025/05/11 (Sun) 0:12


to mark the name taking 襲名披露
to mark the name taking 襲名披露
2025年5月4日(日)
「金時娘の妙子さん」
 3月始め、「金時娘」と呼ばれ多くの人に愛された「金時山」の強力・妙子さんが亡くなった。山小屋の仕事が大好きで健康自慢の女性が91才の大往生だった。新田次郎の小説「強力伝」の主人公で「コミさん」と呼ばれた実在の強力で、200キロの標識岩を担いで信州「白馬岳」頂上に据え付けた父親の小見山正が、無理がたたって早世したから次女の妙子さんが山小屋を14才のうちに継いだ、その写真がこれだ。今の天皇陛下が皇太子の頃登山してきて、「あなたが金時娘?」と聞かれたときからこの愛称で通してきたという。80才になっても絣のモンペ上下を着て、「娘」のトレードマークに「おさげ髪」を自分でいつも編んで毎日欠かさず店に出た。息子の秀峰さんと二人三脚で微笑ましい母子だったが、一人で山頂の小屋に寝泊まりすることもよくあったし怖い経験もしたと聞いた。
 先日久しぶりに山頂の「金時茶屋」に到着すると、入り口にこのアルバムがさりげなく飾ってあった。思わず手を合わせて合掌、お葬式のご焼香にも行ったけど亡くなって初めての対面だった。「わたしゃあんたが好きだよう!」と気に入ってもらった私が、夢中で「金時山」に登り始めてもう20年367回になる。小屋の天井には登頂者のたくさんの木札がさがっていて、手前の300回達成の列に「御殿場・尾上敏起」の名がある。関西の幼なじみが以前テレビに尾上君の名前が映っていたよ、と教えてくれた。平成27年には色紙に「100回登頂証・尾上敏起様」と書きなれた太い達筆で書いてくれた。令和元年にも「200回」を山小屋で書いてくれたが、令和4年6月1日の「300回」は、転倒して大腿部骨折のため小屋まで登ってこられず通所先の「老人ホーム」で書いたものを頂いた。
 貴重な野生の花がいくつも咲く金時山に私が取りつかれたのは、6月になると山頂の岩陰に「オノエラン」(尾上蘭)が咲くからだった。金時茶屋で登山の記念に買った花図鑑「金時山の花」のページに「オノエラン」を見つけてその可憐さとその名前に驚き、すぐに南足柄市に住む著者の高田和彦さん(故人)に案内をお願いして出会うことができた実に愛しい白い花なのです。特に東北地方の山々に咲き、近くでは「愛鷹山系」か「三つ峠」くらいで珍しい。。。 先日は山頂の直立した大岩の岩肌に桜草の仲間でピンク色の「コイワザクラ」が100も200も、実に可愛い。あと一月すればここに「オノエラン」がいっぱい咲きだすんだ・・・

 30日のジャパンタイムズ紙から選んだ記事はKabuki actor Kikunosuke assumes the name Onoe Kikugoro VIII (歌舞伎役者菊之助、八代目尾上菊五郎を襲名)。自分と同じ尾上だから他人とは思えない。尾上をオノエと読んでくれる人は稀だ。よくてオノウエ、たいていはオガミさんで、宝塚中学ではよくオジョウサンとからかわれた。先日自動車教習所で「オガミさん」と呼ぶから知らんぷりしてやった。さて閑話休題、Onoe Kikugoro is a prestigious stage name in the world of the traditional Japanese performing art.(尾上菊五郎は日本の伝統舞台芸術の世界では名門の役者名です)。As part of the performance, a classical hand-clapping ceremony called koshiki kaoyose teuchishiki was held specially before the audience to pray for the success of an upcoming performance tour to mark the name taking.
 (舞台のひとつに、伝統の手拍子の儀式で「古式顔寄せ手打ち式」が特別に観客の前でとり行われた。この襲名を記念して始まる興行ツアーの成功を祈って。)47才の八代目は襲名披露の舞台上でこう述べた。"Now that I have assumed the distinguished stage name, I am determined to devote myself even more to upgrading my performance and work hard so as not to bring shame to my predecessors." (この誉れある役者名をお引き受けした上は、先代の皆様に恥じることのないよう、演技や稽古の上達になお一層精進を重ねる覚悟でおります)。Now thatはSVを従えて「今はもう〜なのだから」と「理由」を述べる接続詞で動詞は「現在完了形」だ。so as not to〜はin order to〜(〜するために)の否定形と同じで「目的」を表します。 尾上
2025/05/04 (Sun) 0:07


トランプの大学教育介入反対!
トランプの大学教育介入反対!
2025年4月27日(日)
「鎌倉で北斎を見た」
 「神奈川沖浪裏」の構図で、大蛇の爪のような大波に飲み込まれそうな小舟を描いた「葛飾北斎」の絵はいいねえ。それに加えて、北斎の肉筆画の蒐集で有名な「氏家コレクション」が出品展示されるというので鎌倉の「鶴岡八幡宮」まで車を飛ばした。大鳥居の太鼓橋を抜けるとすれ違う人は外国人観光客ばかりで、黒い制服姿の中学生や高校生が修学旅行に来ていて隅の方に固まっているよ。人混みを外れて静かな森の中の「鎌倉国宝館」に入館した。子丑寅の名のついた「十二神将」や木造の五輪の塔が常設展示されて、その半分が特別展「北斎のエナジー」(肉筆浮世絵の殿堂)だった。昨年両国の「すみだ北斎美術館」で見た「神奈川沖」が展示されたほかに、どれも緻密で力強い大きな肉筆画が数十点展示されていて圧倒された。中でも目玉展示の「酔余美人図」は素晴らしく、花魁の髪の毛や指先に見とれてしまった。
 玄関前のポスターには白い龍と赤い鳳凰が対峙しているすさまじい構図が描かれていて、それが見たいと思って来たのだけれど残念ながら前期だけで終わっていた。長野県小布施町から借りた「祭屋台天井絵」で、町内の自治会が所蔵しているものだった。私は昔高校の修学旅行だったか、「小布施の栗」で有名な長野県小布施町を訪れたことがある。町の「岩松院」には北斎の「八方睨み鳳凰図」が本堂の天井に描かれていて、それを畳に寝転がって見上げたことを思い出す。江戸時代末期の1844年、北斎は84才で小布施に招かれ画業に専念し町の祭屋台の天井画も描いているとは知らなかった。江戸では娘のお栄に支えられて描いたといわれ90才まで長生きした・・・

 23日のJTはU.S. college presidents unite against Trump's higher education policies (トランプの大学教育介入反対!アメリカの大学学長たちが団結!)が興味深い。名門ハーバード大が「政府の介入は大学独立の脅威となっている」と声明を発表したら、全米の200以上の大学学長たちも共同声明に署名したという。プリンストン、ブラウン、コロンビアなど「アイビーリーグ」と言われる超名門もハワイ、コネチカットもトランプ政権に批判の声を上げた。"We are open to constructive reform and do not oppose legitimate government oversight," the statement said. "However, we must oppose undue government intrusion in the lives of those who learn, live, and work on our campuses." (建設的な改革には賛成だし政府の正当な監督に反対するものではない。しかし、学園で学び生活し働く者たちの生活に政府が不当に介入することには反対せねばならない)と声明は述べた。
 国の助成金を減額することでトランプの意図するのは反体制の学生や教職員の排除のようだ。ハーバード大学はボストンの連邦法廷に控訴した。Harvard sued the Trump administration in federal court in Boston, saying the government's pausing or cancelling awarded grants in an attempt to "coerce and control" the country's oldest university was unlawful and an unconstitutional attack on free speech rights.(最古の大学を抑圧し支配するため、国が教育助成金を停止したり廃止することは、言論の自由に対する違法で憲法違反の攻撃である)と述べている。トランプ大統領はさらに、親パレスチナ派の学生たちの排除も目論んでいるようで、全米で6%を占める外国人留学生の帰国が難しくなっている。(再入国できないから)
 昨日26日は「英字新聞を読もう」教室の第1回目。会場の「けやきかん」に着いたら受付で、「先生、今日は予約入ってませんよ!」 と。唖然としてよく考えたら、19日に変更した予約を26日に戻すのを忘れていたのだった。何とか予備の小さな部屋をお借りして授業開始。継続の3人と新規の2人でスタートした。 尾上
2025/04/27 (Sun) 0:18


日本がイチバン好きな国!
日本がイチバン好きな国!
2025年4月20日(日)
「富士と桜と五重の塔」
 桜と五重の塔の名所「新倉山浅間公園」に近づいたら外国人しか見当たらないし車も大渋滞。さまよっていると空き地を利用した臨時駐車場から係員が飛んできて「P・1000円」のカードを見せる。ことばを聞くと発音が中国人っぽい。ここはアルバイトの係までが中国語中心のようで驚いた!この公園はこの地域にたくさんある「浅間神社」の一つで、その裏山に建つ「五重の塔」は当然寺院のものではない。「殉国之塔」つまり日露戦争戦没者のための「忠霊塔」なのだけれど、長い石段の左右に植えられた桜が満開で、山腹の真っ赤なこの五重の塔と正面の富士山を借景にするとまさに「映え」の一枚になるのだ。SNS情報に詳しい外国観光客の方がこの五重の塔をよく知っていて押し寄せてくるようだ。
 無料駐車場が見つからないので私が運転席に残って、招待客の2人だけで新倉山に登ってきてもらった。1人は私の小学校の同窓生で、ウイーンから里帰りして先週の同窓会で「スミレの砂糖菓子」をおみやげにくれたMさん。彼女を頼ってあとから初の日本訪問に来たオーストリアの友人Ernestineを御殿場の我が家に迎えてドライブに出発。須走浅間神社→山中湖→忍野八海→富士山スバルライン4合目→河口湖湖畔の桜並木→新倉山公園。走行距離120キロ、8時間近くのロングドライブになった。特に新名庄川のサクラが満開になって「忍野八海」の釜池あたりの人混みはすさまじかったし、スバルラインの4合目(標高2000m)駐車場には数10台の観光バスが並んで交通整理するほど・・・

 先日のJTで面白いのはJapan is by far the favorite country among Taiwanese (台湾人は日本がイチバン好きな国!)という見出し。by farは「とびっきり」とか「ダントツ」の意味でイチバンを強調するイディオム。More than 75% of Taiwanese say that Japan is their favorite country, followed by South Korea at just 4% and both China and the U.S. on 3%, according to a regular survey released Tuesday by the Japan-Taiwan Exchange Association.(日台交流協会が火曜日に発表した定例調査によると、日本が一番好きと答えた台湾人は75%超で、2位の韓国はわずか4%、中国と米国は3%だった)。台湾海峡での中国攻勢に日台両国が心配しての調査だ。Neither South Korea nor China or the U.S. have ever surpassed 8% in the favorability rankings. (韓国も中国も米国もまだ好きな国の順位で8%を超えたことがない)。
 neither A nor Bは「AもBも〜ではない」で、前述のboth A and Bの反意語になるね。この調査では日本が好きな理由は聞かなかったけれど日台関係の改善の理由についてはこう述べた。The most cited reason, at 29%, was that “Japan-Taiwan relations appeared to be positive in media coverage, online information and personal observations.”(29%で一番多かった理由は「メディアの報道やネット情報、個人の意見で日台関係が良好に思えたから」だった)。It also asked respondents why they could trust Japan, with 66% reasoning that the two countries “share similar values such as freedom, democracy, human rights and the rule of law." (さらに、日本が信頼できる国の理由を尋ねると66%が、「両国が自由・民主主義・人権・法律などの価値観が同じだから」と答えた。 尾上
2025/04/20 (Sun) 0:15


白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞
白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞
2025年4月13日(日)
「シシーのスミレ砂糖漬け」
 オーストリア「ウイーン」からMさんが里帰りしたので今年も同窓会が企画された。先週の高校同窓会に続いて今度は小学校の同級会だ。中野駅前の老舗寿司屋「三河屋」の2階に8人の男女が集まった。ウイーンと言えばモーツアルトの顔のボール型のチョコレートだけど、今回のおみやげは私のリクエストに答えて名店の「シシーのスミレ」、紫色のスミレの花を砂糖で固めた珍しいものでショパンも愛したという。さっそく三角の箱を開けてちいさな砂糖菓子を皆で味わった。ウイーンの香りもあいまって美味しいよ!万年幹事は今も中野に住む元牛乳屋のS君と元幼稚園の先生明子さんで、毎年この時期に駅前の有名な「中野サンプラザ」で開催してきた。同級生60人のうち20人くらいは参加していたけど、早世した人や年々足腰の障害で欠席連絡する人が増えてきた。もう81才だからね、元気に暮らして来年また会いましょう!
 東京都中野区立「桃園第三小学校」は中野駅から15分くらいの街中だった。私の家はすぐ隣の杉並区高円寺だったけど教育熱心な祖父のすすめで越境して通学した。もう70年も前の事だけど東京は戦前から子供たちの「お受験」ブームで、麻布や開成のような中高一貫の私立学校進学の合格率が高いと桃三小は密かに評判だった、とあとで知った。しかし、その桃三小は少子化のために2008年に廃校になり今はその跡地に「桃花小学校」が立っている。母校が消えるのはなんとも寂しいね。私は父親の大阪転勤で級友たちと別れて、兵庫県の宝塚市に引っ越して地元の市立宝塚中学校に入った。西宮市で6年一貫の私立「甲陽学院」には高校からの編入だった・・・

 先日のジャパンタイムズはトランプ大統領の狂った関税政策に翻弄される日本や世界のニュースばかり。民主主義の先進国アメリカは連邦議会が全く機能していないのか?経済学者たちは黙っていていいの?共和党はこんな人物を代表にして恥ずかしくないの?まるで20世紀の専制政治、王政の小国みたいだね。そんな世の中の喧騒を離れScience and Healthのコラムを読むと、Japanese team finds people conceived in winter less likely to be overweight (冬妊娠して生まれた人は肥満になりにくい、と研究チーム発見)が面白かった。SVOCの文型で書いてあるからSV that SVの複文で易しく言うとJapanese team finds that people who were conceived in winter are less likely to be overweight. 動詞conceiveは「思いつく」のほかに「子供を妊娠する」の意味がある。語源はreceiveに似て「しっかり頭に受け取る」と「しっかりお腹に受け取る」の違いらしいよ。
 be likely to〜は「〜する可能性がある」で助動詞のmayに似てる。面白いのはlikelyが形容詞なので比較級でmore likelyとか最上級でthe most likelyといえるのだ。上記をさらに書き換えてIt is less likely that people ・・・are overweightとも言えるよ。The finding was published in an online edition of the international magazine Nature Metabolism on Tuesday.(東北大学の発見はネイチャー誌国際版の「メタボ」オンライン版で火曜日に発表された)。In the study, the team discovered that brown fat tended to be more active among those conceived during the colder months and that such people tended to have lower body mass index scores and less visceral fat. (この研究で、寒い季節に妊娠して生まれた人たちのほうが褐色脂肪がより活発になり、体脂肪指数が低く内臓脂肪も少ない傾向があるとわかった。) 尾上
2025/04/13 (Sun) 0:11


ミシュラン三ツ星のルートを行く
ミシュラン三ツ星のルートを行く
2025年4月6日(日)
「東京タワーのサクラ」
 またまた高校の同窓会で東京に出た。兵庫県西宮市のわが母校「甲陽学院」は中高一貫の私立男子校で、1学年180人のクラス替えが高校入学時の一度しかなかった。大学や就職で関東に転居した級友の東京支部の集まりでそのためか実にみんな仲がいい。昨年末は御殿場「時之栖」で、今年1月には六本木「住友会館」で新年会をやったばかりで今回は芝公園での「花見昼食会」だった。あいにくの雨模様で地下鉄「大江戸線」の赤羽橋を出ると傘をさして「芝公園」の中を歩いた。真っ赤な「東京タワー」を見上げながら、前日満開になったというソメイヨシノのトンネルを抜けて会場のレストランに向かった。ここは広大な「増上寺」の墓地のあった裏庭に当たり、タワー下の「弁天池」や「もみじ谷」はもう初夏のような緑濃い景色で、豆腐料理の高級料亭「うかい」の赤壁に満開のサクラが映えていた。お互いの健康を祝して分厚いビフテキとビールで乾杯!
 「東京タワー」が完成したのは昭和33年(1958年)12月で私は15才、兵庫県宝塚中学の3年生で修学旅行で東京に来たけれど、まだ建設中で見学には寄らなかった。友人にLINEメールで聞いたら、大学同窓のM君も6年一貫の「芝学園」の中3で、校舎の真上に完成した「東京タワー」を見てオープニングの日に展望台まで外の非常階段を友人と駆け上がったよ、と思い出を語ってくれた。「東京タワー」は公募した愛称で、正式名称「日本電波塔」の創始者は「新聞王」と言われた前田久吉。「産経新聞」と「フジテレビ」を興した人物で、フジテレビが今の「お台場」に移るまでの40年間、地上333mのタワー先端から東京の広範囲にテレビ電波を送った。やがて東京のすべてのテレビ局がこのタワーから電波を送ることになった。私が昭和43年に東伊豆の「稲取高校」に赴任したときは東京のテレビがほとんど受信できたよ・・・

 先日のLINEグループ「英字新聞の会」には、ジャパンタイムズ紙の3月末の記事からTraveling the Three-Star Road, the tourist route made from thin air (知名度の低い場所から始まる旅のルート、三ツ星の道を行く)を転送した。thin airは「薄い空気」じゃなくてsomewhere unknown (名もなき所)の意味がある。「三ツ星」とはレストランの格付けで有名な「ミシュランガイド」の判定で、フランスのタイヤ会社「ミシュラン」がドライバーたちの旅の安全や楽しみ方を提供する冊子で今や世界規模になった。日本では東京や京都のほか御殿場にも「三ツ星」シェフのフレンチレストランができた。東山の「とらや工房」向いの「メゾン・ケイ」だ。ミシュランガイドには「旅行先やそのルート」にも格付けがあって、日本では登山者の多い「富士山」と「高尾山」が三ツ星をもらっている。
 この新聞では「東京・京都・大阪」のゴールデンルートもいいけれど田舎に行くのもいい、と言ってA few days hoofing it along the Nakasendo Trail will scratch that itch. (中山道を数日自分で歩けば満足できるよ)。hoof itは「ひづめで蹴る」から「自分の足で歩く」の意味だし、scratch itchは「かゆいところに手が届く」から「満足する」の比喩的な意味で、こんなイディオムがたくさん使ってあるから面白い。この記者は長野県松本市の「松本城」から石川県金沢市の「兼六園」まで「ミシュラン三ツ星」のルート、名称「昇龍道」を旅するのだが、まず「松本城」では武器・鉄砲の展示を見て、「当時松本城に依拠していた武田軍は1575年長篠の戦で、大規模に鉄砲を用いた織田信長と徳川家康に負けた」と書いた。(3月23日のブログ「長篠城跡」を参照。) 尾上
 註:このブログを読んでくださった人の数がのべ10万人を越えました。ありがとうございます。
2025/04/06 (Sun) 0:10


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