御殿場市民会館にて
「富士山 宝永火口」
フィンランド留学から戻ってきた矢田さんを富士山に案内したよ。先月「時の栖」でみやげ話を聞かせてもらった時に、「富士山の麓に育ちながらまだ登ったことないとは!」と海外生活で痛感したとのこと。「じゃあ一緒に登ろうか?」と決まって、昨日御殿場駅で合流して私の車で家内も同乗してスカイラインから富士宮口五合目に向かった。昨年妻が障碍者手帳の交付を受けたので提示したら「水が塚」の先の通行禁止のゲートを無事通過できた。登山口は山頂から下ってきて帰りのバスを待つ人たちでごった返していたよ。山頂でご来光を拝んだ人は3〜4時間でここに下ってこられる。
五合目は2400mだから気温が16〜20℃くらい、曇っていれば肌寒いくらいだ。今回は山頂に向かう一般の登山道ではなく、ゆるやかな遊歩道から「宝永山」の火口に向かうことにした。緑の草地にオノエイタドリ、フジオウギ、イチヤクソウが咲く山道を進むと広大な火口が眼前に開けた。雲が切れて山頂の威容が出現した。眼下には大野原、裾野と御殿場の向こうに箱根連山、その先には湘南の海の曲線もくっきりと。お目当ての花を探して「須山登山道」を三合目まで下ってみたが見つからずもとの遊歩道に登り返してみたら、なあんだここに咲いていたよ、小さなミヤマフタバラン・・・
今日から「夏期講習」を始めた。今までは連続4日間に集中的にやってきたが、今回は御殿場教室の日曜日の授業にさらに毎週木曜日を加える方法で実施することにした。3日、10日、24日、31日の4回です。今日はその第1日目。新加入のOK君とMUさんの3年生2名が参加した。
「大阪大」の英文The universe is in a perpetual state of change.(宇宙は永遠に変化の状態にある)を読んだ。下線部訳 If a table looks today very much as it did yesterday or as it did a hundred years ago, it is not because it has not changed, but because the changes have been too minute for our coarse perceptions. が難しかった。接続詞orの働きはルール「A and A’」と同じで、直後の語句が前方のどの語句と並列するかを見極めることが肝心。as it didが前方にもあるね。itはa table、didはlookedのことだから、「もしあるテーブルが昨日と同じものに見えるとか、100年前と同じものに見えるとしたら、それは・・・」
後半もnot because〜がbut because〜と並列しているから、「それはテーブルが変わらなかったからではなくて、われわれの荒い知覚力にはその変化が余りにも小さすぎたためなのだ」。ここのminute(発音[mainju:t])は形容詞の「小さな」で「分」ではないよ。perceptionはperceive(知覚する)の名詞で「知覚力」だ。OK君は語彙力が不足していてこの夏に頑張らないと大変だ。一日300語に挑戦、歩留まりが半分の150語としても30日で4500語覚えられるかどうか、それが受験前の最後の勝負だ。机に向かって真剣にやろう。そうすれば目からウロコが落ち9月に新しい自分を発見する! 尾上
