御殿場市民会館にて
「NYでもマティス大回顧展」
マティスの絵が大好きになったのは、92年のアメリカ旅行中だった。大学1年生の次男がニューヨークに短期の語学留学して帰国したその年の暮れ、1才上の長男も米国体験したいというので私との二人旅になった。クリスマスのNYは昼のうちから活気に満ちて五番街もブロードウエイも様々な人種に満ちあふれていた。夜になるとオペラ「ワルキューレ」やロングランのミュージカル「オペラ座の怪人」「ファンタスティクス」を見て、7日間はあっという間に過ぎた。次に列車アムトラックで古都「フィラデルフィア」に立ち寄った後、首都「ワシントン」に着いた。2日間観光した後飛行機でジャズの街「ニューオーリンズ」と西海岸の「ロスアンジェルス」に向かう計画だった。
その時の「旅の日記」を読み返すと、NYでは二人で精力的に歩きまわったことがわかる。美術館も「メトロポリタン」「グッゲンハイム」に加えて、MoMA(近代美術館)で見た「マティス大回顧展」はすごかった。なんと400点もの大作を目の当たりにすることができたのだ。今回上野に来たパリの「ポンピドーセンター」の作品も含めて、世界中から集めた珠玉の名品ばかりで、中でもロシアの「エルミタージュ美術館」からの数点は「赤のハーモニー」「ダンス」など圧巻だったなあ。この日早朝8時小雨降る「5番街」には長蛇の列が出現し15時からの当日券を買うために並ぶと、私の前にはスペインから来たというにぎやかなおばさんたち、後にはロンドンから見に来た若者も一緒に・・・
3年生のMUさんは「無生物主語の文」をやった。makeなど「使役動詞」の主語が「人」でなく「物事」である時にはそれを「手段・理由」などと考え、目的語の「人」を主語に置き換えて和訳しよう。という勉強だ。It must build up ties that enable Asia truly to count on Japan’s presence. も、「可能にさせる」の使役動詞で〜enable人to・・(〜のせいで人が・・できる)の「無生物主語の文」だから、Asiaを主語にして、「アジアが日本の存在を信頼することが本当にできるような絆を日本は築かないといけない」。
文法・作文は「程度・目的・結果」の表現で、どれもほぼ正解が出せた。「彼はそのようなミスにも気づかないほど不注意な生徒です」の並べ替え問題は、He is so careless a student as not to notice such a mistake.で、so〜as to・・(程度)とso as to・・(目的)との違いに注意しよう。長文は「大阪府立大」の「死」を読んだ。「地球上のすべての生き物は死ぬ。しかしその生命が子孫のなかに永遠に引き継がれていく」と語る難解な内容をよく理解できていた。 尾上
