御殿場市民会館にて
「オノエランの咲く山」
私の名前の花があったの?初めてオノエランに出会ったのは15年も前。「金時山」の山頂に立つ「金時娘の山小屋」の売店で、「金時山の花」の花図鑑を見つけて買った時のこと。すぐに著者の高田和彦さん(南足柄市在住)に電話して、「私は尾上といいますが、オノエランはどこに咲いてますか?黄色のW印のついた純白の小さな花、ぜひ見たいのですが」と聞くと、「今ちょうど咲いてますから一緒にどうですか?」とのご返事。翌朝さっそく北側「足柄峠」コースのゲート前に待ち合わせして登山開始。初対面の私を秘密の花園へと案内してくださった。オノエランは箱根や富士山周辺では珍しくて、東北の「谷川岳」や「蔵王」「栗駒山」などにしかない絶滅危惧種なのだが。
その時以来、毎年6月の誕生日のころに咲いていたのが今年は異常気象のために、5月の末から咲き始めた。先週の1日(木)は330回目の金時登山になって、南側「矢倉沢峠」に新設の「金時見晴らしパーキング」からスタートした。紫色の「ヒメハギ」や「ハンショウヅル」「ツクバネソウ」「サラサドウダンツツジ」を楽しみながら山頂へ。雲がなければ富士山とその右肩のあたりに南アルプスが見えるのに今日は残念。持参のおにぎりには山小屋の味噌汁がぴったり。アイスキャンディも最後の一本!さあ、いよいよご対面だ。外人も多い山頂の登山者たちを尻目にちょっと先の岩陰に行ってみようか。あったよ!オノエラン!直立の黒い岩壁に1本、ほらあと2本咲いてる!
昨日、オオヤマサギソウというランの仲間を教えてもらおうと、久しぶりに高田さんに電話したら奥様が悲痛な声で、「一昨年亡くなりました。白血病ガンで81才でした・・・」と。えーっ、あんなに山好きの人が、信じられません!合掌・・・
3年生のMUさんは前回「早稲田大」の長文「歴史の発見」を読んで下線部を和訳した。If we think a moment, we will realize how difficult it must have been for people whose whole world had consisted of a universe of seasons and cycles to think in a way so different. は長い一文だが、whoseからcyclesまでがpeopleを修飾していることが分かればIt is・・for人to〜 の構文(不定詞の意味上の主語)だね。「全世界が四季と周回の宇宙から成り立っていた時代の人々が、そんなに異なる考え方をするのはどれほど困難だったか、ちょっと考えればわかるだろう」。
今日は接続詞のasの用法でTry as she might, she couldn’t find her lost ring.「どんなに探してみても失くした指輪が見つからなかった。」は前半が「譲歩文」(〜ても、〜でも)で、However hard she might try to find it,の意味。Much as we may pride ourselves on our good taste, we are no longer free to choose the things we want. も「(広告のせいで、)自分の良い趣味をどんなに誇りにしていても、もはや好きなものを自由に選ぶことができないのだ。」 尾上
