裾野市民文化センター
「箱根山縦走のベルギー人」
ひさしぶりに「金時山」に行った。最近富士山や山梨の山々の花を追いかけているうちに2週間もたって、花の様子がずいぶん変わっただろうなと気になる。毎週1回をノルマにしてもこの時期は登るたびに発見がある。赤いシモツケ(木)が終わってピンクのシモツケソウ(草)が咲き、つぼみだったトンボソウがトンボの顔のような花を開き、前回咲き始めだった柿色のカキランはつぼみもすっかり開ききって終盤に入っていた。前回初めて発見した絶滅危惧種のジガバチソウを探したら、蜂のような姿の花は消えてラン科独特の2枚の大きな葉だけが残っていた。
山頂の「金太郎小屋」できのこ汁を注文しておにぎりをたべていると男性の外人が登ってきた。「こちらのテーブルにどうぞ。旅行中ですか?」と聞くと、"I’m from Belgium."(ベルギー)ときれいな英語。「日本の大学生はおとなしいですね。明治大学で1か月経済学の講義を終えて帰国する前に箱根旅行に来ました」という。「今朝早く芦ノ湖畔のホテルを出発して、丸岳・長尾峠・乙女峠を尾根伝いに9時間歩いてきました。富士山は晴れていればどちらに見えますか?これからホテルに戻るには?」と地図を広げたのでアドバイスしてあげた。帰宅してから明治大学をネットで調べたら、写真入りで「アントワープ大学」のE・ギード教授、経済学博士。政経学部の「英語で学ぶ世界のトップレベル講座」の有名な招待講師だった・・・
3年生のICさんは前回長文で「東洋と西洋の児童教育の違い」を読んだ。日本の場合として、The teacher tells the boy to go to the blackboard and try again. He spends the rest of the class there, his work on display. 「先生はその生徒に黒板の所に行ってもう一度やってみなさいという。その生徒は自分のやり方を皆に見せながらその授業が終わるまでそこに立っている」。最後は「付帯状況」の表現でwith his work on displayと同じ。the restは「残りの時間」。今日は英文で「人間は動物より優秀か?」を読んだ。Animals, left to themselves, do not disturb the balance of nature.が難しかったが、「カンマカンマはカッコのこと」というルールを思い出して、その挿入部分を文頭に出せば「受身の分詞構文」になるよ。「動物たちは一人に放っておかれれば、自然のバランスを乱したりしない」と訳せるね。If they are left aloneと同じことだ。
WAさんは前回「分詞・動名詞」の英作文で、「まだ決めていませんが、映画を見に行こうと考えています」は、後半を単にI will go to see a movie.と書いては矛盾するよ。まだ決めてないのだから、I think of going・・・(考え中)としないと。今日は「前置詞+関係代名詞」を勉強した。その和訳問題で難しかったのはThere is nothing of which we are so wasteful as of time, and about which we ought to be more careful. は「関係詞」whichに先行詞のnothingを当てはめてみれば、@We are so wasteful of nothing as of time.(時間ほど無駄にしているものはない)という「原級」の比較構文と、AWe ought to be more careful about nothing (than about time). (時間ほど私たちが注意せねばいけないものはない)という「比較級」の構文をandでつないだ文だ。more carefulの後にthan以下を考えて和訳に補うことが大切なんだね。
ご父兄の皆様・・・8月15日からの夏期講習のご案内をしましたが、御殿場教室の生徒2人が希望していますので、会場を「御殿場市民会館」に変更することにしました。実施日も12(金)13(土)16(火)の3日間に変更します。講習時間は6:30から9:00までです。長文読解や英訳・和訳のスキルアップだけでなく、日頃扱う時間のない「発音・アクセント」や「語彙力増強」でもレベルアップしてもらおうと計画しています。
また、来週31日(日)の「裾野教室」は計画表では「お休み」になっておりますが、「御殿場教室」のほうで実施しますので少々遠方ですが送迎をよろしくお願いいたします。 尾上
