裾野市民文化センター
「ミヤマウズラ」
昨日は「ガイド養成講座」の3回目があるので、富士吉田市の「スバルライン」入口にある「富士山科学研究所」に行った。1年目の「カレッジ」、昨年の「大学院」を修了していよいよ今年は「インターン」だ。参加者は7名で私と富士市の人を除けばみな地元に住む人たちで、その何人かは自然調査員とか観察員を経験しているらしい。今日は「ガイド」を長年続けてきたベテランの荒さんをお手本にして、敷地内の観察路の「ガイドウオーク」に参加した。ザックから「磁石棒」を出して溶岩の磁気に気づかせたり、化粧用の手鏡で葉やキノコの裏側を見せたり、手作りのパネルを使って富士山が何度も噴火を繰り返して今の高さに形成された歴史を語る、その小道具と語り口のうまさよ!
この研究所は標高2000mから流れ出して富士吉田市内を流れ下った「剣丸尾」という大昔の長細い広大な溶岩の上にあって、植物の形成がまだ新しく周囲はアカマツの林だ。ゴツゴツした台地に「溶岩樹型」と呼ぶ大小の穴が無数にあり、「青木ヶ原の樹海」と似た環境だからコウモリが住みついているし野鳥や珍しい山野草の宝庫なんだ。今の時期は白いミヤマウズラや緑色のジンバイソウというラン科の小さな花の季節で、講座が終わってから花探しを始めた。ウズラの斑点のような葉の上にすくっと伸びた茎にいくつも咲く花は真っ白なヒヨコが羽ばたいているような姿で実にかわいい・・・
3年生のICさんは前回、英文で「ローマ時代の食生活と健康」を読んだ。They referred to it with contempt as “white meat.” では動詞のrefer to(〜を〜と呼ぶ)には前置詞のasを書かせる問題だった。itは前出のdairy produce(乳製品)で、「上流階級の彼らはそれを軽蔑して白い肉と呼んだ」。今日は関係詞whatの特別用法を勉強した。whatはsomething whichのことだから「こと」「もの」または「姿」と覚えればいいけど、次のwhatはどうだろう。A is to B what C is to Dは公式のように「AとBの関係はCとDの関係と同じだ」と覚えているが、このwhatは「大切なもの」something important whichと考えるといい。「AがBにとって大切なのはCがDにとって大切なのとおなじだ」という訳の方がいいなあ。
YAさんは前回英文There seems to be something wrong with this machine.で文頭にthereを選択するのが難しかった。seem to(〜のようだ)は助動詞のmay(かもしれない)と似たような働きだから「この機械はどこかぐあいがわるい所があるようだ」、となる。今日は関係詞(1)で空所補充問題が難しかった。関係代名詞は「接続できる代名詞」、関係副詞は「接続できる副詞」と考えればいい。The other day I met someone ( ) brother I went to school with. は、後半の文を独立させればI went to school with his brother.のことで、「代名詞」hisを「関係代名詞」whoseに置き換えればいい。I don’t like to live in a house where privacy is impossible.も Privacy is impossible there. のthereをwhereに置き換えて一文になっている。
WAさんは「助動詞」の文法・作文をやって正解が多かった。今日はwhatを「こと」「もの」じゃなくて「姿」と訳すといい例を和訳した。The vanity of desiring to make yourself look far better than what you really are is one of the bad characteristics of the Japanese.はisの主語がthe desireだと分かれば、「自分を実際の姿よりもずっとよく見させたいという虚栄心が日本人の悪い特徴の一つだ」となる。「同格関係」を示すof(〜という)に注意しよう。We should judge people not by what they have but by what they are. はnot A but B (A ではなくてB)に気づけば、「人は持っているもの(財産)ではなくてその姿(人物)で判断するべきだ。」と訳せる。 尾上









