裾野市民文化センター
「バンンジージャンプ」
富士市の有名な観光地「大棚の滝」から須津川渓谷沿いに、愛鷹山の「割石峠」に向かって2〜3時間歩いていけば「ウチョウラン」の大群落がみつかるよ、と教えてくれた人がいる。先日「ギボウシラン」を富士市まで探しに行って迷っている時、ブルドーザーで森のスギ伐採をやっていた職人さんたちの一人SAさんだ。親切に私を先導して「ここだよ」と指さしてくれた。山野草にはかなり詳しくて自宅の庭でたくさん咲かせているそうだ。ランの仲間でも愛好家の垂涎の的「ウチョウランン」(羽蝶蘭)は絶滅危惧種1類で、私も山梨の「三つ峠」でしか見たことがない。静岡県でも見られる、と聞いてはじっとしていられない。箱根の友人KA君を誘ってさっそく「花探し」に出かけた。
「須津山休養林キャンプ場」に着くと頭上54mに大きな橋が架かっている。散策道の階段を登って林道に出た。橋の真ん中に何かあるぞ。ああ、これだ!「大棚の滝」を真正面に見下ろす橋の中央から飛び出すスリル満点な「バンジージャンプ」だ!夏休みになれば観光客も増えてきっと度胸試しをする若者が大勢いるのだろう。あとでネットで調べたら8月には滝のライトアップと真っ暗闇の中のジャンプも企画しているよ!それよりも私たちの目的は「花探し」だっけ。歩き始めたらすぐにラン科の「コクラン」や「紅シュスラン」を発見!渓流を渡るのに岩を飛び越え、草をかき分け登って行ったがとうとうウチョウランには会えなかった・・・
3年生のICさんは前回「並べ替え」で、「必要なだけのお金を集めなければならない」はAs much money as is necessary must be raised. で、which is necessaryというべきところ、先行詞にasがあるので関係詞whichはasに変えないといけない。今日はno more than〜やno less than〜が後の数字を修飾して「〜しか・・ない」や「〜もある」の意味になると勉強した。ただ暗記じゃなくてなぜそうなるかを理解できた。Yet when I was a child, Stratford was as far away as the moonーーfarther, indeed, for I could see the moon. の和訳が難しかった。「しかし、子供のころストラットフォードは月と同じくらい遠く離れていた。いや、実はもっと遠かった。なぜなら、月は目で見えたから。」で、ダッシュは前文の「原級」で言ったことを「比較級」に言い直しているから「いや」とか「否」と言っておこう。forは「なぜなら」でbecauseと同じ。
WAさんは前回英作文で、「こんな時は何か本を読むのが一番かもしれないが、読むべき本が思いつかない」は、It may be the best way to read some book, but I have no idea what book I should read. 今日は比較構文で、Nothingで始まる文「〜ほど〜なものはない」が「原級」as〜as・・でも「比較級」more〜than・・でも言えることを学んだ。和訳ではIt is surprising that very little of it is safe to drinkーーless than one percent. 「地球の水は飲んでも安全なのはきわめてわずかで、それが1パーセント以下であるということは驚きだ。」でもダッシュの働きを考えよう。ここではvery littleの説明だから「それは」と補っておく方がいい。
KIさんは前回英文「歌は健康のもと」を和訳した。The decrease becomes faster in those who smoke or spend much of their time seated. 「肺や心臓の機能減退は、喫煙する人達や毎日の多くの時間を座ったままで過ごすような人達ではより急速になります」。今日は受験界でいうところの「クジラの公式」に取り組んだ。A whale is no more a fish than a horse is.(クジラは馬と同様魚ではない)はno moreが「それより上ではない、差がない」から「同じことだ」の意味で、本当は「クジラが魚だといえば、それは馬が魚だというのと同じになってしまう。」と書いてあるのだ。だから「クジラは魚ではない」は言わなくてもわかっているのに明治のころから結論を言うような味気ない和訳になっているね。
ひょっとしたら1900年、ロンドンに留学して帰国後「東京大学」で英語を教えた「英語教授法」のパイオニア、あの文豪「夏目漱石」が言い始めたのかもしれないよ。
(追記)似たような「比較構文」があったね。He had no sooner left home than it began raining.(家を出ると同時に雨が降り出した)も、同じ考え方ができるよ。a little sooner(もう少し早く)に対して、no soonerは「同時」ということだから。 尾上









