高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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「彼がどうなるか誰にもわからない」There is no telling what will become of him.
「彼がどうなるか誰にもわからない」There is no telling what will become of him.
2020年1月5日(日) 御殿場市民会館にて 
「白滝公園の紅葉」
 今年の冬期講習は3日間「三島商工会議所」で実施した。隣の市立図書館が年末年始の休館なので、その空き地に駐車させてもらって裏側から教室に向かった。「白滝公園」の中を流れる「御殿川」のせせらぎに来るとカモが三羽遊んでいた。池のモミジがいまでも散らずに、朝日の逆光で見ると真っ赤に燃え上がるようだ。私は市街地の中のオアシスのようなこの公園がとても気に入っている。
 この清らかな水は近くの「菰池公園」で湧いていて、市内を南に流れて「三島プラザホテル」の脇を通り、梅名のあたりで「大場川」と合流して「狩野川」にそそぐらしい。4階の教室の大きな窓からは箱根連山と伊豆の山々が北から南までずっと見渡せて素晴らしい展望だ。冬期講習の時は早朝なのでいつも夜の教室では気付かない風景に驚かされるよ。冬でも明るい日差しがあって三島は暖かい・・・。

 3年生のTUさんは前回、「上智大」の英文「哺乳動物の進化」を読んでほぼ内容が理解できていた。今日は間近に迫った「センター試験」の模擬問題を少しやってみた。「わかっていたのに、」というケアレスミスが散見されて実に惜しい。よく見直ししましょう。センターはそういう自分との戦いでもあるね。今日は「動名詞」の整序と作文をやった。「彼がどうなるか誰にもわからない」は、There is no telling what will become of him.
 ARさんは前回、「仮定法」の整序と作文をやった。「でなかったら、喜んで今夜コンサートにご一緒するんですけど。」Otherwise, I would be pleased to join you at the concert. 今日も「TOEIC」の読解問題を一部やってみた。内定が決まった大学では入学早々にTOEICの試験があって、成績順に英語のクラスが分けられるそうだ。今日は「比較」の整序と作文をやった。
 受験生のINさんも「冬期講習」に続いて、まず「センター試験」の第1問と第2問をやってみた。「アクセント」では、adequateとanticipateは「-ateの前の前」だったね。quantityとartificialは「-ic、-ical、-ityの前」を覚えていれば正解が出せたね。今日は語彙増強の対策のために「接頭辞・接尾辞」の一覧表、4ページ分をプレゼントした。プリントでは「比較」をやって苦労していた。「赤ん坊は夕食を食べるとすぐに椅子に座ったまま眠ってしまった」は、As soon as ・・でも書けるけど、「thanを使え」だからno sooner・・thanに気付く。The baby had no sooner eaten his supper than he fell asleep in the chair.が正解。ただし「否定語」のNo soonerを文頭に出して強調するならば、No sooner had the baby eaten〜のようにSVが「倒置文」でないといけない。
 1年生のTU君は前回「仮定法」の整序と作文をやった。「もう少し辛抱強ければ・・」はwith a little more patience, 比較級の前にその程度a littleを書く。今日は自作の英文エッセイを添削希望したので少しアドバイスした。プリントは先週に続き「仮定法」の(2)で、「昔」の事実についての「仮定表現」の仕方と、「未来」の事実に対しても「仮定法」で表現できることを学んだ。「もし万一〜〜であるとしたら」とか「ありえないけど、仮に〜〜だとしたら」というような場合に使う。
 大学生のYAさんも参加して「TOEIC」のリーディングとリスニングを過去問でいくつかやってみた。stockは「ストック」(在庫)だけでなくビジネスでは「株式」の意味にもなる。語彙力を増やすことが重要だね。 尾上

(追記)御殿場市立図書館は正月明けの4日から開館したので、年末に借りていた図書を返しに行った。新たに「米原万里」のエッセイを2冊借りた。「他諺の空似」(ことわざ人類学)と「ヒトのオスは飼わないの」。著者は「外語大ロシア語科」の私の7年後輩でウイットに富んでとても楽しいエッセイストで、かつては内外の要人に期待される日本でトップの通訳者だったけれど、惜しくも56歳の時ガンで亡くなってしまった。男よりも男っぽくて、すでに「ガセネッタ&シモネッタ」など3冊読んでいるけど、タイトル見ただけでも面白そうでしょ。
 米原は小学校のころ両親に連れられてチェコのプラハに移住し、5年間「ソビエト学校」でロシア式教育を受けた女性だ。現地で一緒に学んだヨーロッパ各国の少女たちとの交流を描いた「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」も実に面白かった。「NHKテレビ」の企画で、30年後に彼女がふたたびプラハを訪れて昔の幼ななじみたちに再会するというドキュメンタリーは実に興味深かった。ソビエトが崩壊しチェコなど東欧の諸国がどのように国力を回復したかを垣間見ることができた。(つづく)
2020/01/05 (Sun) 23:17


オー(長母音)とオウ(二重母音)の違い
オー(長母音)とオウ(二重母音)の違い
2020年1月2日(木) 三島商工会議所にて
「近代文学博物館」
 新年あけましておめでとうございます。今年も「金時山」に登って山頂でたくさんの登山者たちとバンザーイ!バンザーイ!と叫んで新らしい年の初登頂をお祝いし、健康で輝かしい一年を祈願しました。小山町の「金太郎バッヂ」と箱根町の「ネズミの絵馬」を配ってもらえるから、夜明け前から長―い行列ができて立錐の余地もないほどでした。
 由緒ある「二ノ岡神社」に初もうでをしてそのままずっと歩いて、「乙女峠」のトンネルからは農作仲間の若者と一緒になって、尾根伝いに「長尾山」と「前猪鼻山」、そして「金時山」まで12キロの初登山。いつもより霜が少なく残雪もなくてあたたかな幕開けでした。心身ともに絶好調なので今年も実り豊かな一年にしたいと思います・・・。

 大晦日から「冬期講習」が始まった。「センター試験」を半月後に控えた3年生3人に加えて、TOEIC受検の勉強に東京の大学生も参加。CDをイヤホンで聞きながらリスニング力の向上に集中した。3年生は最初にセンター試験対策として第1問と第2問をやった。第2問の「語彙・文法」と「語句整序」については3人ともかなり良かった。talk人into〜は「人を説得して〜をやらせる」の意味。persuadeと同じ意味だね。
 第1問の「発音・アクセント」は苦手な人もいるので、プリントを配布して「ジョーンズ式発音図」(口の中をアゴの上下で横から見たもの)をつかって、英語の母音がアイウエオ以外にあと5つあることを説明した。オー(長母音)とオウ(二重母音)の違いがテストではよく問題になる。日本語ではあまり区別しないけどね。アクセントのない母音ははっきり読まずに「あいまいに」発音するとネイティブ風になるよ。Americanはアメリカンじゃなくてメリクンに近い。「メリケン粉」とか「メリケン波止場」とかは、昔の人でもきちんと聞き取れていた証拠だね。さらに「英文和訳」プリントも二次対策としてやってもらった。
 元日は「金時山」初登頂の日なのでお休みして、今日は第2日。新年のごあいさつをして早速プリントに取り組もう。1日目の授業の成果が表れて「発音問題」が7問とも全部正解、という人もいたけど失敗した人もいた。二重母音の「オウ」になるスペルは-o-や-ow-だけでなくて-oa-もそうなんだ。road、coat、throat、loanなどなど。しかしこれにも例外がある。broadとabroadだけは長母音の「オー」になるよ。それがセンター試験に出る。
 英文読解は1日目に「東京外語大」の長文を用意した。969語を40分で回答する問題でYAさんが家でやってきたけどかなり難しかったようだ。今日はさらに1361語の超長文で「早稲田大」の過去問。INさんがいつもの和訳問題をスキップして挑戦した。「推論の仕方には演繹法deductiveと帰納法inductiveの二つがある」というもので、難しいけど実例をいくつもあげて説明しているからほぼ内容が読み取れた。下線部の和訳や空所補充になるとかなり難しい問題もあったね。 尾上

(追記)昨年末、稲取「フルムーン」旅行の初日は伊豆縦貫道を突っ走って、天城湯ヶ島の「昭和の森会館」にはじめて立ち寄った。「森の情報館」は、ここがスギの古木で有名な「天城山」の懐だということで森と人間のかかわりをテーマにしたスペースだった。245本の年輪をもつ天然杉のスライス展示には圧倒された。隣に「近代文学博物館」があって、伊豆に関係する作家たちの資料の豊富なことに驚いた。「伊豆の踊子」を書いたノーベル賞作家「川端康成」直筆の原稿とか、井上靖が少年時代おばあさんと住んだ家も移築されて見学できた。ここは単なるドライブインと思ったら大まちがいだった。
 この近くの「浄蓮の滝」は50年前に稲取高校の英語部の生徒を連れて見学し、「天城山荘」という民宿で英語劇「青い鳥」の合宿練習をやったなあ。「天城の山の物語」という魅力あふれる本を書いたオヤジさんの経営で、その話を聞いて楽しい夜を過ごした。天城峠に建設中の新しい「天城トンネル」にも行って、半円形の上半分だけ掘ってある部分を生徒たちと少し歩いてみたよ。そのあとで下半分を掘るらしい。今では考える間もなく車で「天城峠」を通過してすぐに湯ケ野のあの「ループ橋」に下っていくよ。
2020/01/02 (Thu) 22:58


The more you put into reading a poem, the more you are likely to get out of it.「詩を読むことに多くの努力をつぎこむほど、ますます多くの満足がそこから得られる。」
The more you put into reading a poem, the more you are likely to get out of it.「詩を読むことに多くの努力をつぎこむほど、ますます多くの満足がそこから得られる。」
2019年12月30日(月)三島商工会議所にて 
「金婚式で稲取へ」
 東伊豆町の「稲取漁港」に来たのは何年ぶりだろう。この20日で私たち夫婦は結婚してから50年になった。世間でいう「金婚式」になりちょうど「クリスマスイブ」でもあるので、思い出の土地を訪れたのだった。港の古い灯台が立つ「黒根岬」のレストハウスにも行ってみた。やはり今は廃屋だったけどここで東京から来た友人たちに囲まれて小さな結婚披露パーティをやったなあ。稲取半島と漁港と相模灘の大海原に浮かぶ「大島」も「利島」もあの頃と何も変わらず美しい。
 新任のわずか2年間の勤務だった「稲取高校」は、漁港から見上げると今も「黒根岬」の高い崖の上に建つ白亜の殿堂だ。あの体育館で文化祭には「英語劇」を指導して上演したなあ。チルチルミチルの「青い鳥」も、日本昔話の「夕鶴」の英語版もとても好評だった。その英語部の生徒には千葉大や静大に進学するほどの努力家もいた。銭湯「ちどり湯」の息子や今宵のホテル「銀水荘」の娘もいたなあ。あれから50年、それぞれもう還暦をすぎているはず・・・。
  
 3年生のNAさんは前回、「不定詞・動名詞」の慣用用法を使う英文を和訳してどれもとてもよくできていた。practically(実際には)は後にallやnoがあるとalmost「ほとんど〜」の意味になるよ。今日は「関係詞」の整序と作文をやった。「同志社大」の「シンガポールではごみを捨てると罰金をとられるそうですね」は、主語にYouを使うのが対話として普通。Theyでもいい。「〜だそうだ」は「伝聞」だからI hear that (〜と聞いてるよ)やIt is said that,They say that(〜といわれている)を使う。It seems thatはIt is thought that(〜と思われる)と同じで「推量」だ。つまりI think thatということだ。I hear that they will be fined in Singapore if they throw trash away.
 2年生のYAさんは前回、「埼玉大」の英文で「詩と散文の違い」が難しかった。 下線部のThe more you put into reading a poem, the more you are likely to get out of it.の和訳問題は、2つのmoreが何を表しているかを明確にしないといけなかった。すぐ前の文で「努力に見合う満足が」とあるので、単に副詞の「たくさん」じゃなくてmore effortとmore satisfactionのことだね。それぞれputとgetの目的語なんだ。「詩を読むことに多くの努力をつぎこむほど、ますます多くの満足がそこから得られる。」今日は「原因・理由」の整序と作文をやった。理由の接続詞は「〜なので」のBecauseやsince、Now that、「なぜならば」のforなど、前置詞はbecause of、on account of、due toなどを区別しよう。
 1年生のMA君は前回、「動詞」の問題が難しかった。I have known him since I was a freshman in college.(大学一年生の時からずっと彼のことを知っている)で、「sinceの後は過去形、前は現在完了形」と覚えよう。knowは「知っている」状態で、「知る」という動作learnとは違う。だから進行形のhave been knowingとは言わない。今日は「時制の一致、話法」を勉強した。日本語では昔のことでも同時なら一回だけ「〜た」といえばいいけど、英語では主文が過去なら、ほかの動詞もそれを基準に過去形とか過去完了形にしないといけない。それを「時制の一致」と呼んでいる。人のセリフのまま伝える「直接話法」を、内容だけを自分の言葉で言い直して伝える「間接話法」に置き換える練習問題は、どれも素晴らしく正解だった。
 「UG会」の卒業生で今、千葉の「明海大学」2年生のYAさんがこの冬休みに参加して、TOEIC検定の勉強をすることになった。大学ではクラス分けの基準によくこの検定の結果を利用する。進級のための合格基準に得点を決めている大学もある。パート1〜4がリスニング問題で、パート5〜7が読解の問題だ。一回しか読まないから聞き取りにかなり緊張するね。語彙力を試される問題も多いね。毎回少しずつ復讐をして間違い個所を克服できるように頑張って。
 ご父兄の皆様へ・・・「御殿場教室」の次回は年明け早々5日(日)、「三島教室」は6日(月)より始めます。「冬期講習」は明日31日(火)朝9:30開始です。「センター試験」までいよいよあと半月、今年も皆さま教育のためによく頑張りましたね。よい新年をお迎えください。
 ちなみに、今月の壁紙は「ヒヨドリジョウゴ」という白いナス科の花の実で、箱根の「乙女峠」に登っていくとひっそりと赤色に輝いて蔓にからんでいます。毒があって食べられませんが漢方薬のひとつです。漢字では「鵯漏斗」と書きます。 尾上

(追記)クリスマスの朝、「銀水荘」の浜辺に突き出た露天風呂につかって日の出を拝んだ。キラキラと輝く大海原のかなたにまばゆい太陽が昇ってきた。こんなに広々と澄み切った青空は珍しい。新婚の3か月はこの港町の教員住宅で、古くて狭い木造長屋だったから、雨戸の丸い節穴から朝日が差し込んだ。お風呂は二人で町中の銭湯によく通ったから、昭和40年代のフォークソング「神田川」の歌詞のような貧しい生活を思い出す。「南こうせつ」の「今は、もう、わすれたかしら・・・♪」と。
 この稲取高校では母校・東京外語大出身の先輩と同僚になってとても親切にしてもらった。WA先生は巨体で豪快、人情味豊かで皆から敬愛され、後に静岡県教職員組合の委員長を長く務めた偉大な人。社会科で歴史が専門だったのは外語大で語学と社会科のどちらの免許も取れたから。高校時代は伊東市の自宅から「沼津東高」に通ったそうだ。惜しまれながら4年ほど前に82歳でご逝去された。今回の稲取フルムーン旅行の締めくくりに、伊東「松月院」に立ち寄り先生の墓前にお花を添えた。(つづく)
2019/12/30 (Mon) 23:36


「〜すべきだったのに」should+完了形
「〜すべきだったのに」should+完了形
2019年12月26日(木)裾野市民文化センター
「駿河台のニコライ堂」
 大学同窓生の「都内トレック」では、お茶の水の「湯島聖堂」を初めて訪問して「孔子」の巨大な銅像前で記念写真を撮り、聖堂に参拝して「学問」発祥の地なんだなあと感動した。時間の余裕があるので「ニコライ堂」にも寄って行こうか、とKA君の提案あり。神田川の石造りの「聖橋」を越えると丸いドームがそびえる「ニコライ堂」が見えてきた。ロシア正教の「聖ニコライ」が函館から明治維新の東京に布教に来てこの「駿河台」の高台に建てた教会だ。
 東京外国語学校が明治7年に開校した時は、この教会でロシア語を教えている先生や学んでいる学生を招聘してロシア語科が発足したという。私は「二葉亭四迷」から始まる明治期のロシア語教育に興味があるので、「献金」をしてお堂に入れてもらおうよと仲間を誘った。美しいステンドグラスがはめ込まれた教会内部には「イコン」というキリストや聖母の肖像画が配置され、白い服の若い女性信者が膝まづいて拝礼する姿も美しかった・・・。

 3年生のYAさんは前回「仮定法」を使う英文で、「お茶の水女子大」の「個性が正反対の兄弟」が難しかった。・・・would have been a burden to her but for the relief and variety which I furnished in the other direction.「弟の崩れることのない単調な性格は、私が正反対に備えている救いや変化する性格がなかったとしたら、母には重荷になっていただろう。」今日は「名詞節」の整序と作文をやってほぼすべて正解だった。「彼女が試験に合格しようがしまいが大した問題ではない」は、It is not so important whether she will pass the exam or not.は名詞節のwhether以下をさすitの働きだね。It doesn't matter so muchで始めてもいい。
 MAさんは前回「中央大」の英文でRoss had taken his lunch without company in a public house・・・「ロスはパブで一人でランチを食べていた」で、companyは「仲間」が原義。そこから「会社」や「劇団」のような意味が生まれ、動詞accompany〜も「〜と一緒に行く」の意味になるよ。今日は「仮定法」の整序と作文をやった。「学習院大」の「休日にあんなにお金を使わなければよかった」は、「〜すべきだったのに」の意味のshould+完了形が使えるとよかったね。I should not have spent so much money on the holiday.
 受験生のINさんは前回、「動名詞」の慣用用法を使う英文を和訳してかなり良くできていた。There is no telling〜は「〜ということは不可能だ」の意味で、There is no knowing〜 ともいうから「〜かどうかはわからない」と訳すといいよ。総合問題ではどうも「発音」が苦手のようだね。センター試験では10点分必ず出るから「冬期講習」でじっくりやりましょう。今日は「関係詞」の整序と作文をやってほぼ正解だった。「海外旅行中様々な文化や習慣に接しましたが、中にはとても面白いなと思うものがありましたよ」は、後半を「その文化や習慣の一部は面白いと思った」と言い換えれば、第5文型SVOCでI found some of them interestingといえるよね。だから代名詞のthemを関係詞のwhichにおきかえて先行詞の
後に続けると・・cultures and customs, some of which I found interesting. と書けばいい。
 2年生のADさんは前回「動名詞」の英作文で「私たちは新任の先生に会うのを楽しみに待っています。」は、We are looking forward to seeing our new teacher.で、「出会いのほうに目を向けている」の意味でいう。今日は「時間、距離、天候」などを表す文の主語に使うItが、漠然とした「状況」にも使われることを勉強した。How is it going with your family?(ご家族はいかがお暮しですか?)や、It's all over with me.(私はもうダメ!)のItに注意しよう。It's my turn to do the dishes today.(今日は私が皿洗いをする番ね。)も「状況」のIt だから和訳しないでいい。
 SU君は「天候・時間・寒暖」などの文の主語に使う「非人称」のItを勉強した。文法プリントで「分詞」の用法では、「エジソンが発明した電話は人々の暮らしをかえた」は、The telephone which Edison inventedで始めてもいいけど、byを使うなら「受動態」にして、The telephone which was invented by Edisonになるし、さらにwhich wasを省略してもいいから、The telephone invented by Edison changed people's life.と書ける。「現在分詞」-ingも「過去分詞」-edも一語なら後の名詞を、2語以上なら前の名詞を修飾するよ。
 OB君は部活の合宿がやっと終わって、授業が終了した直後に到着した。「UG会」に出席しようと精一杯頑張っているんだね。送ってきたお母様も私の御殿場南高校時代の優秀な教え子の一人で、この塾への期待がひしひしとわかる。別の日の別会場も大いに利用して挽回してください。
 ご父兄の皆様へ・・・来週の1月2日(木)は「文化センター」の休館日のためお休みとします。新年は9日(木)より始めます。31日(火)〜3日(金)の「冬期講習」希望者は現在4名なのでまだ少し余裕があります。 尾上

(追記)私たちが学生のころから「お茶の水のニコライ堂」と呼んでいた「東京復活大聖堂教会」は全国70の「日本正教会」の総本山。トルコのイスタンブールにある「ギリシャ正教」総本山の一派として120年の歴史を持つそうだ。日本が鎖国していた幕末に北の窓口だった「函館」の領事館にあった教会のニコライ主教が、新しい東京を中心に日本布教に乗り出した。「箱根」にも昔あったらしいし伊豆「修善寺」には今も建っているよ。
 ドームの中ではこの教会の信者がガイドをやっていて希望者に説明してくれた。「お聞きになりたいことは?」というので、私が明治時代のロシア語学校の様子を聞いてみた。祭壇のイコンの説明や大主教が説教に立つ時の台の説明から始まり、ステンドグラスのニコライの像にもふれて実に詳しい。そこに書かれたロシア文字を我々が読みあげると、「私は読めませんが、皆さんさすがですねえ、」とお褒めの言葉。学生時代の勉強が少し役に立ったね。
2019/12/26 (Thu) 23:47


Be it ever so humble, there is no place like home.(どんなに貧しくても家庭ほどいいところはない)
Be it ever so humble, there is no place like home.(どんなに貧しくても家庭ほどいいところはない)
2019年12月23日(月)三島商工会議所にて 
「湯島聖堂の孔子像」
 大学時代のクラス仲間で続けてきた「望露会トレッキング」は、いつもの山仲間4人にさらに4人が参加してこの年末もまた東京の町中を歩いたよ。北区西ヶ原の懐かしの旧キャンパスにあつまり記念撮影した後、今でも走る路面電車「都電・荒川線」に乗って「早稲田」へ。「早稲田大学からスタートして神田川に沿って歩こうか」と、「静岡福祉大学」の学長をやっていたKA君のガイドで、まず「大隈講堂」と「重信像」を拝んでからトレッキングの開始だ。
 江戸時代に玉川上水をひいて作った神田川沿いは桜の古木が続き市民の散策のコース。にぎやかな「目白通り」に出て、「飯田橋」「水道橋」と3時間も歩いたころ「お茶の水」に着いた。昨年は閉館後で見逃した「湯島聖堂」に立ち寄った。ここは元禄時代に「孔子」を祀って江戸幕府の「昌平坂学問所」だったところ。東大や東京外語大の発祥の地だ。遅ればせながらしっかり拝んでおかないと。「頭がよくなりますように」と・・・。

 3年生のNAさんは前回「中央大」の「子供の感受性」を読んでほぼ正解が出せた。「鳥の見分けさえつかない」は I don't even know one bird from another.だね。「AとBを区別する」distinguish A from Bは知っていたんだね。tellでもknowでもいい。今日は「前置詞」の整序と作文をやってどれもほとんど正解だった。難しかったのはSomething is wrong with this engine.やWhat's the matter with the computer? やStop finding fault with everything he does.の前置詞withで、共通に「〜に関して」の意味になるんだ。These magazines are popular with young people.も「若者に人気がある」だから同じwithだね。
 2年生のYAさんは前回「仮定法」を使う英作文をやった。「明治学院大」の「若い人たちが話しているのを聞くと、・・」は、When I hear young people talking to each other, といえばいい。hear人-ing の第5文型SVOCだね。今日は「譲歩」の整序と作文をやってどれも正確に答えることができた。Be it ever so humble, there is no place like home.(どんなに貧しくても家庭ほどいいところはない)は、前半が「疑問文」の語順だね。「接続詞」がないのに「条件」や「譲歩」の意味の「副詞節」になる特殊な文型だ。書き換えれば However humble it may be, ・・・
 1年生のMA君は新しい長文問題に取り組んで「イギリス人のペット好き」の下線部訳が難しかった。If nothing else, they will have pets in common, which, in England, is reason enough for friendship. 「もし他に何もなくても、彼らは共通にペットを飼っていて、そのことがイギリスでは友情のためには十分な理由になる。」, whichはand thatのことだ。今日は「仮定法」の上級編をやった。Should it rain tomorrow, the game will be put off. (あす万一雨が降るようなことがあるとしたら、ゲームは延期になります。)は「仮定法未来」と呼ぶ働きで、未来でも事実に近いような事柄の反対の仮定をするときにshould+動詞の形にする。これも「疑問文」の語順だけどIf it should rain tomorrow,・・のことだね。
 ご父兄の皆様へ・・・来週30日の「三島教室」は、年末ですがいつもの通り実施します。会場予約の都合で、「年末休み」を1月20日(月)にずらしました。 尾上

(追記)週末の「都内トレック」は昨年同様男性8人が参加して、12キロの長距離を5時間かけて歩いた。「万歩計」を見たら2万5千歩だったよ!ルートには地下鉄がずっと並行しているから調べたら合計8kmだったけど、実際には寄り道するからその1.5倍も歩くことになるんだね。「お茶の水」からは「旧中山道」に入って「神田駅」をくぐって「日本国・道路元標」のある「日本橋」を渡る。江戸時代の街道はここから東海道も中山道も始まったのだ。さあ、あと少し「銀座通り」を歩いていこうか。日も暮れてクリスマスのイルミネーションがあちこちに輝いて美しい。 
 昨日のブログ日記に書いたように、トレッキングの締めくくりは「忘年会」を兼ねて銀座5丁目の「ロシア料理店・ロゴスキー」で反省会をやった。日頃は群馬の「赤城山」や「榛名山」山梨の「大菩薩峠」「三つ峠」などの山歩きを計画して常連の4人で楽しんでいるが、真冬のこの時期は都内を歩くことで仲間も増やそう、という趣旨が昨年末成功し今回も参加者は10人を超えた。卒業したクラス40人の中には7人がもう物故者なのに元気な仲間がたくさん集まった。(つづく)
2019/12/23 (Mon) 23:34


「クレオパトラの鼻」
「クレオパトラの鼻」
2019年12月22日(日)御殿場市民会館にて 
「銀座で忘年会」
 銀座5丁目に「ロゴスキー」というロシア料理のレストランがある。そこに外語大時代の同窓仲間11人が集まって忘年会をやったよ。一番遠くは広島・福山市から造船会社の社長をやっていたOG君、50年ぶりの再会だ。長い間日本航空モスクワ便のパーサーをやっていたOHさんも千葉から到着。マトリョーシカがずらっと並ぶ赤一色の壁を背にまずはビールでカンパーイ。最初にオードブルのサラダ、そしてピロシキ、次は赤いスープの「ボルシチ」。
 元商社マンのTA君が「次にウオッカを飲もうか?」と。極寒のモスクワ駐在時代にはこの強い酒で鍛えられたらしい。独特な形の「つぼ焼き」もメインデイッシュの「ラムの骨付きステーキ」もとてもおいしい。順々にお料理を運んでくる若い女性がアルバイトで「上智大学」のロシア語科の1年生だとわかったので、「学校ではロシア語辞書に何使っているの?」と聞いてみた。「研究社の露和辞典で・・」というから、「それはこのオジサンが作った辞書だよ、」と私の隣に座っているON君を指さしたら、そのびっくりした顔・・・。

 3年生TUさんは前回、長文「携帯世代とのギャップ」がしっかり理解できてすべての設問に正解が出せた。発音問題では「オウ」と「オー」の違いに注意しよう。スペルで-ow-だけでなく-o-一文字と-oa-も二重母音の「オウ」になる。しかし-au-、-aw-や-all-、-our-、-aught、-oughtなどのスペルを見たら多くが長母音の「オー」になる。今日は「分詞」の整序と作文をやった。「世界の最も重要な問題のひとつは・・」はOne of the most important problems is・・。「問題」は多義でいろいろ使い分けるので動詞との組み合わせで考えよう。solve a problem (難題を解決する)、answer a question (質問に回答する)、discuss an issue (案件を討議する)などを使い分けよう。
 ARさんは前回「東京外語大」の「クレオパトラの鼻」の和訳が難しかった。If the nose of Cleopatra had been one-eighth of an inch either shorter or longer than it actually was, the whole course of the history of Christian era would have been different. 「彼女の鼻が実際より1インチの8分の1(つまり、3ミリ)低いか高かったら・・」と書いてある。今日はTOEICの模擬練習2回目。PART6とPART7の前半をやった。まとまった短文を読んで内容についての質問に答える問題だ。80%近くも正解だから読解力はかなり持っている。今日は「仮定法」の整序と作文をやった。
 受験生のINさんは「前置詞」の整序と作文をやった。「あなたは彼の考えに賛成ですか、それとも反対ですか?」は、「前置詞」で簡単に表現できる。Are you for or against his idea? のように。動詞でDo you agree or disagree with his idea?でもいいけどね。「日本語はヨーロッパの言語と文法がかなり違うので興味深い言語です。」は、Japanese is an interesting language because it is very different from European languages in grammar.
 1年生のTU君は前回「比較」の入試問題をやった。今の段階で60%できているからOKだ。「スコットさんは私より10倍も英単語を知っています。」は、Scott knows ten times as many English words as I do. as〜asには一語だけとは限らない。前のasは「同じくらい」の意味の副詞だから「わたしの知識とくらべて、10倍たくさんの英単語・・」の意味なんだ。後のasは「〜とくらべて」の接続詞だ。今日は「仮定法」の勉強を始めた。中学でやった would like to〜(〜したいと思うけど)や Could you〜?(〜してくれないでしょうか)にはすでに「仮定法」の動詞が使ってあったんだよ。助動詞のwould やcouldは過去形だけど、「事実の裏返し」に「〜だろうけど」とか「できるだろうが」という意味で使うんだ。
 ご父兄の皆様へ・・・来週29日(日)は、市民会館が休館のためお休みとします。次回は1月5日(日)から始めます。 尾上

(追記)皆さん、近況報告をしましょう、と言って私から始めた。「週に3回英語塾をやって、昼間は山登りとサイクリングと畑仕事の毎日です。今クリスマスプレゼントに皆さんにお配りしたお米は3日前に精米したばかりの御殿場コシヒカリ、私の手作り米です」。今もロシア語教室に通っている勉強家のKOさんからは、ロシア人と結婚してイルクーツクから金沢に移り住んで、この春亡くなった同窓のMA君の葬儀に出席した様子が報告されたので皆でもう一度「献杯!」。
 長年NHKの職員で活躍したNY君は、「私が青森・津軽の鰍沢町の出身であることを、昨年12月の第1回都内トレックで一緒に歩きながら尾上君に話したら、同じカジカザワ出身の農作仲間が一人いてきつい津軽弁でしゃべることがわかり、それが小学校時代によく遊んだすぐ隣の家の子だったんだ。あまりの奇遇にビックリ。お正月に尾上君の案内で70年ぶりに御殿場で引き合わせてもらえたよ。世間は狭いですね!」と。(つづく)
2019/12/22 (Sun) 23:30


「使う」の動詞はいろいろあるよ。
「使う」の動詞はいろいろあるよ。
2019年12月19日(木)裾野市民文化センター
「時の栖の厩舎」
 明治時代、小説「浮雲」で有名になったロシア文学者の「二葉亭四迷」は本名「長谷川辰之助」といった。あまりに頑固なので「くたばってしまえ!」と父親に叱られた時のことばをペンネームにしたらしい。もとは「外交官」志望で東京外国語学校ロシア語科に入学し、ずば抜けた語学の才を発揮し明治17年に卒業した。同級生で親友だった沼津出身の「太田黒重五郎」はさらに「高等商業学校」(今の一橋大学)へ進学しのちに「東芝」で活躍し大実業家に上り詰めるのだが、二葉亭は外語の恩師の影響で文学の道に進みロシア文学の翻訳や創作で文豪「坪内逍遥」らと親しくなり有名になった。
 私は御殿場図書館で借りた「二葉亭」の処女作「浮雲」を読んでみた。主人公の「文三」は静岡に母を一人おいて上京してきた若者で、叔父の家に世話になりながら、役所に仕官したり同居の従妹に恋心を寄せたりするあたりの描写が現代小説と同じでとても面白い。この「文三」は外語で同級だった太田黒を一部モデルにしたといわれているよ。まだ江戸時代の「戯作」といわれる作風に新たな「会話体」が加えられ「言文一致」を唱えた最初の作品で、師匠の「坪内逍遥」と合作になっていた・・・。

 3年生のYAさんは前回「仮定法」の英文和訳で「早稲田大」の「睡眠の量」はほぼ正しく理解できていた。最後の語句に省略が多くて難しかったね。That is if they can get it; which they often can't.で、thatは前文の内容(必要な量の睡眠をとること)で、itは睡眠をさすことが分かれば、「そういうことは、睡眠がとれるならばの場合だ。つまり、睡眠がちゃんと取れてないことが多いのだ。」「セミコロン」(;)は前文の内容を説明するために使う。今日は作文でも「仮定法」が出てきて、「休日にあんなにお金を使わなければよかった」は、I wish I had not spent so much money on that holiday.「使う」は「道具を使用する」use、「乗り物を利用する」take、「人を使う」employ、「時間/お金を使う」spendなどいろいろあるよ。
 MAさんは前回clear my desk of all correspondence「机からすべての手紙を片付ける」が難しかった。rob人of物(人から物を盗む)やdeprive人of力(人から力を奪う)のようなイディオムと同じ仲間だ。,so that on the morrow I can begin a new day of work「翌日、新たな仕事日を始められるように。」でso that〜will〜は「目的」をさす副詞節なんだ。今日は「否定」の整序と作文をやった。「この橋を渡るたびにきっと子供時代のことが思い出される」は、「否定文」で「思い出さずには決して橋を渡らない。」という表現がぴったり。I never cross the bridge without being reminded of my childhood.
 受験生のINさんは「動名詞」の整序と作文をやった。「私は彼女にやさしくしなかったことを恥じている。」は、I am ashamed that I was not kind to her. でいい。これを「動名詞」を使って書き換えるなら、that以下が「過去形」であることに注意しないといけない。I am ashamed of not having been to her. のように「完了形」の動名詞に直して否定のnotを-ingの前に出すことも大切だ。「母親は息子が金メダルをとったのが自慢だった。」も同様に、The mother was proud of her son having won the gold medal. と「完了形」の動名詞を使う。さらに「意味上の主語」her son が-ingの前につくことにも注意。
 2年生のADさんは前回「不定詞」の文法問題をやった。「手伝ってくれてありがとう」は「手伝ってくれるなんて、あなたはとても親切ですね。」と言い換えてIt is very kind of you to help me.前半はYou are very kindと同じ意味の決まり文句。今日は「助動詞」のmustやshouldの意味に使われるイデイオムを勉強した。have toとdon't have to〜とhave only to〜はそれぞれto〜の前にneedを補えば覚えやすい。「〜する必要がある」「〜する必要がない」「〜する必要だけある」ということでしょ。
 SU君はItを使う重要構文のひとつ、It seems that・・(・・・と思われる、・・・のようだ、・・・らしい)を勉強した。つまり「話者」があいまいにI think that・・・というのと同じだ。さらに、It seems that he has been very busy.(彼はとても忙しかったようだ。)はHeで始めることができる。He seems to have been very busy.のように。「昔」のことなのでHe seems to be very busy.ではないことに注意しよう。
 ご父兄の皆様・・・「冬期講習」について、黄色のプリントでご案内を配布しましたが、都合により日程の変更をさせてください。12月31日(火)と1月2日(木)、3日(金)の3日間とします。つまり、4日(土)がなくなりました。センター試験直前のこの時期、多くの生徒さんの参加をお待ちしております。尾上

(追記)「二葉亭四迷」は明治42年、まだ45歳の若さで死んでしまった。派遣先のモスクワで病気になり船で帰国する途中、インド洋上での「客死」だった。学友だった「太田黒重五郎」はもとより「坪内逍遥」など多くの文人たちがその早すぎる死を悼んだという。実は、明治37年の「日露戦争」が終わった後、人気絶頂だった二葉亭は「朝日新聞」の取材記者としてロシアに派遣され、モスクワに駐在し見聞したことを本国にレポートしたのだった。
 シンガポールで荼毘に付された「二葉亭」は今、東京外語大の旧キャンパス(北区西ヶ原)近くの「染井霊園」に眠っている。学生時代、JR巣鴨駅から大学まで行くのにこの霊園の中を抜けるのが近道だった。昨年12月私たちロシア語科の同窓仲間「望露会」の8人は、大先輩「長谷川辰之助」の大きな墓の前で手を合わせた。この日、外語大から旧「中山道」を歩いて「東大赤門」の前を通りお茶の水の「湯島聖堂」まで8kmのトレッキングをしたのだった。ここは「孔子廟」のある江戸幕府の「学問の殿堂」だった。
2019/12/19 (Thu) 23:52


「付帯状況」のwith+名詞+-ingが「主語・述語」の関係になる
「付帯状況」のwith+名詞+-ingが「主語・述語」の関係になる
2019年12月16日(月)三島商工会議所にて 
「江戸時代の英文法書」
 「沼津市明治史料館」での2日間は驚きと感動の連続だった。大実業家「太田黒重五郎」の足跡を訪ねるうちに沼津中学の沿革で知られざる事実、つまり明治33年の開校以前にも一時「プレ沼中」があったことを発見できた、がそれだけでない。この史料館のすばらしいライブラリーのおかげで、江戸末期から明治に移行する時期の武家社会や政治の混乱ぶりと、しかし一般庶民は休むことなく毎日食べて寝て働いていたということが垣間見えたよ。
 まだ「オランダ語」や「中国語」が全盛の時代で「英和辞典」はなかったけれど「中国語―英語」と「英語ー中国語」の辞書を見せてもらって感激した。表紙には「華英詞林」「英華辞典」となって学生は中国語を通して英語を学んだようだ。学芸員のKIさんはさらに「英文法」の教科書も見せてくれたよ!ロンドンで発行されたEnglish Grammarの小冊子に上から「伊吉利文典1850年版」と書いた表紙をかぶせて、有名な哲学者「西周」の校閲のもと江戸の「又新堂」から発行されていた・・・。
 
 3年生のNAさんは前回「分詞構文」を使う英文はとてもうまく訳せていた。「中央大」のIt was a pleasant evening with the air warm against my cheek, the trees standing out clearly, leaves filling out against the beautiful skyline.「付帯状況のwith」で3つの状況が冒頭の「気持ちいい晩でした、」の理由として追加されているね。「空気がほほに温かくあたるし、木々がくっきりと立ち上がっているし、(まだほんの3月なのに)木の葉が美しい空を背景に茂っていて」と。with+名詞+-ingが「主語・述語」の関係なんだよ。今日は「動名詞」の整序と作文をやってよくできていた。
 2年生のYAさんは前回「比較」の整序と作文をやってよくできていた。作文では「勉強すればするほど自分の知らなさ加減がわかるものだ。」は、「知らなさ加減」がhow little we know(どれほど少ししか知らないか)と書ければ、The more we study, the more clearly we understand how little we know. 「ますますはっきりと理解する」と補うといいね。今日は「仮定法」の文法と整序作文をやった。「立命館大」の「もう少し慎重だったら、彼女はずいぶん苦労しないですんだのに。」は動詞にspareを使うとすればどうする? スペアタイヤのように「使わないでおく」の意味だからspare+人+苦労、の語順(SVO)で「人に苦労を与えない」の意味だ。ちょうどgive+人+物、と反対の意味だけど同じSVOだね。A little more care would have spared her a lot of trouble.のように主語が「人」だけでなく「無生物」(もう少しの注意)でもOK なんだ。
 1年生のMA君は会話の問題で 'Actually, I never thought you'd be invited to Ingrid's dinner party.' (実は君がイングリッドの夕食会に招かれるとは思わなかったよ。)に対しては「私もそうだよ。」、つまり「私もそう思わなかった」はI didn't, either.かまたは「倒置」にしてNeither did I. というんだ。肯定のSo am I.なんかと同じだね。今日は「仮定法」の(3)を勉強した。as if SV〜(まるで〜であるかのように)、If only SV=I wish SV (〜であればなあ)など、特殊な働きを勉強した。しかし「今」の事実の裏返しは「過去形」で書くし、「昔」なら「過去完了形」だ。3枚目のプリント「名詞節」は整序と作文の入試問題で、すこし難しいけどできるだけ挑戦してみてほしい。家でやってみて次回提出してくれれば添削します。 尾上

(追記)さらに大きな発見は「ロシア語」の小さな辞書だった。榊という人物が著した「魯西亜字全」という小さな「お経本」のような体裁で、33文字のアルファベットとその読み方の説明があり、その後がちょっとした単語帳になっていて、皇国語―魯西亜語―和蘭語(つまり、日本語―ロシア語―オランダ語)の順に三段組で対比させた重要単語がカタカナ読みをつけて載っていた。しかし読み方が半分でたらめで、よくもこんなもので勉強ができたなあと感心したよ。
 江戸時代は幕府の鎖国政策で、外国の文物は長崎の「出島」から中国とオランダのものしか手に入らなかった。しかし、江戸末期になると黒船来航によるアメリカ、イギリスとの通商も始まり、大黒屋光太夫のような漂流民がロシアから持ちかえった知識も入って、外国語の学習が大いに盛んになったらしい。「プレ沼津中学」を出た「太田黒重五郎君」が明治13年に「東大」入試に落ちて、東京外語のロシア語科を選んだとは!!
2019/12/16 (Mon) 23:24


「名詞構文」の和訳・・・so that they will keep effective control of government. 「国民は政府をうまく動かすことができるように・・・」
「名詞構文」の和訳・・・so that they will keep effective control of government. 「国民は政府をうまく動かすことができるように・・・」
2019年12月15日(日)御殿場市民会館にて 
「沼津市立明治史料館」
 私が定年まで11年勤務した「沼津東高校」は来年創立120周年を迎えるそうだ。「記念誌」の発行と「NHK交響楽団」のコンサートを企画しているけど、お決まりのパターンでちょっと残念だね。費用が高すぎて多分N響のOBメンバーしか来ないし。私が在職中には100周年の記念行事があった。それはわが吹奏楽部のアメリカ遠征と山岳部の韓国遠征だった。市民文化センターで開催した「記念式典」ではその報告会が行われた。学校と生徒たちがどれほど活躍しているかをご披露する格好の場になった。
 前身の「旧制沼津中学」の創立から120年だから東高は1900年、明治33年に開校したことになる。多くの優秀な生徒が巣立っていき、さらに高等教育を求めていった。私の母校・東京外語にも毎年何人か進学したはずだ。その中に「太田黒重五郎」という人物がわがロシア語科に入学して、同級生の「二葉亭四迷」と親友の間柄だったことをこの春、東京で発見して大いに興味がわいた。(4月17日のブログ日記)しかし、明治12年ころの中学卒業の計算だから、沼中の卒業じゃなかったのかな。それで、真相を求めて沼津市の江原公園にある「明治史料館」に行ってみた・・・。

 3年生TUさんは前回「成蹊大」の英文「老齢化」を読んで下線部訳が難しかった。What happens to us after that is of little concern to them. はthatとthemが前文の何を指しているかが難しいし、of little concern(ほとんど関係がない)はof no use(何も役に立たない)と同じ構文だね。「子孫を残した(再生産した)その後にわたしたちに起こることは、その遺伝子とはほとんど関係がない。」今日は「不定詞」の整序と作文をやった。「東京理科大」の英文「民主主義」の和訳が難しかった。・・・so that they will keep effective control of government. 「国民は政府をうまく動かすことができるように・・・」は、「目的」を表す副詞節だね。controlは名詞だけど動詞に置き換えてSVOの文型に戻して考えるとよい和訳になる。「名詞構文」の扱い方だよ。
 ARさんは前回「動名詞」の慣用用法を使う英文和訳がとてもよくできていた。The shop assistant who is too busy chatting to her friends to serve her customers,は例のtoo〜to〜構文だから、「友人とのおしゃべりに夢中でお客の応対ができないような店員」と訳せるとよかった。今日は最初にTOEICの検定問題でreadingの問題を40題やってみた。合格圏内の70%に少し足りなかったが次回もやってみよう。次に「否定」の整序と作文をやった。「大学の勉強が社会に出てすぐ役に立つとは限らない」はWhat you study at college will not always be useful soon after you go into the world. で、「部分否定」の表現not alwaysを使いたかった。
 受験生のINさんは前回「使役動詞」のmake・let・have・helpの用法で、英文「テレビと子供」の和訳が難しかった。Our children must be taught to control it instead of letting it control them. で itはテレビのことだから「我が国の子供たちは、テレビに自分が支配されるのではなく支配するように教えなければいけない。」今日は「分詞」の整序と作文をやった。「中央大」の英文で「付帯状況」のwith を使う部分が難しかった。It was a pleasant evening with the air warm against my cheek・・・は「楽しい晩で、空気は私のほほに温かく感じられ・・・」と追加の状況として和訳するといい。…
 1年生のTU君は前回「否定」の整序問題は入試レベルなのに70%正解だった。楽しみだね。作文は難しくて、「彼はなぜ電話をかけてこなかったのだと思う?」はWhy do you think he didn't call you? だ。なぜwhy が文頭なのか?それは、YesやNoで答える必要がないからだ。一方Do you know why he didn't call you?ならフツーにYes-No疑問文だよね。do you think とかdo you sayの時には疑問詞が文頭に出るんだ。今日は「比較」の上級編を勉強した。He succeeded as a basket player not so much by his talent as by his effort. 「彼がバスケットの選手として成功したのは才能というよりもむしろその努力のおかげだ。」はうまく訳せたね。字面通り訳せば、not so much 〜as〜の構文で「努力と比べると、才能はそんなに多くない」ということだね。 尾上

(追記)生き字引のような学芸員のKIさんから丁寧に説明していただいた。明治9年に「沼津中学」の前身が今の「香陵グラウンド」で開校したけどすぐに火災で焼けてしまい外人講師の自宅で授業をつづけたらしい。その後、国の一県一中学の方針で静岡中学に統一されて沼中は廃校になってしまったそうだ。20年以上の空白の後やっと国の方針で明治33年に、浜松中や韮山中と同様に新たに開校したという。重五郎はやはり古い「沼中」にいたはずだ!
 明治以前、江戸には「蕃書調所」があって優秀な人材を輩出していたが、明治維新とともに新政府によって徳川家は静岡に移封された。江戸幕府の幕臣だった重五郎の父親もともに江戸を離れ、静岡藩に住みついて富士宮の原野の開墾をやったらしい。徳川家はすぐに「沼津兵学校」を開設し軍人の育成を怠らなかった。これは医学までも含めた「防衛大学校」のような大きな規模の教育機関だったようだが4年で閉鎖された。そのころ若き重五郎が沼津の小中学校を出て東京の外国語学校に入り、実業界をめざし大成したと想像できる。(つづく)
2019/12/15 (Sun) 23:49


そもそも日本語には「現在」とか「過去」という時制がない
そもそも日本語には「現在」とか「過去」という時制がない
2019年12月12日(木)裾野市民文化センター
「樹空の森」
 青空の日が多くなって富士山が真っ白に冠雪した姿が毎日見られる。日曜日はよく御殿場市内の印野にある「樹空の森」という公園に出かける。家内のリハビリにつきあって芝生の大きな広場をゆっくりと一周した。たくさんのファミリーがボール投げやバドミントを楽しんで、子供たちの相手を一生懸命やっているお父さんたちの姿にこちらも安らぎを感ずる。大きな屋根のついた野外ステージもあって、雨の日でもスポーツが楽しめそうだ。
 バラ園を拡張する計画らしく、自衛隊のヘリコプター展示場の周りが工事中だった。天候が1年中不安定で園芸がむずかしい御殿場でも、市民のバラに対する愛情は強い。リハビリ散歩が終わると、家内と二人で真っ白な建物に入って「図書室」に行く。ここは「マンガ文庫」なんだ。2面の壁と窓際いっぱいに古今の人気漫画がずらっと勢ぞろい。元祖「鉄腕アトム」から始まり、「手塚治虫」のほぼ全作品が勝手に手に取って読めるんだよ・・・。

 3年生のYAさんは前回「福岡大」の文法問題をやった。He is the kind of man who I suspect would do anything for money.の関係詞whoが難しかった。「彼はお金のためなら何でもやるだろう、と私が思うような種類の人間だ。」I suspect he would do〜のheを関係詞のwhoに置き換え、先行詞のすぐ後にwhoが飛び越えて「移動」したのだ。I suspectの「挿入」ではないよ。今日は「否定」の整序と作文をやってほぼすべて正解だった。和文英訳では動詞の「〜た」に注意。日本語では「完了」の意味で必ずしも「過去」とは限らない。そもそも日本語には「現在」とか「過去」という時制がない、という話をしたら驚いていたね。外人に日本語を教育する時には、「動詞」は「タ形」「ル形」「テイル形」と説明する。「五段活用」とか「上一段」とか必要ないのだ。
 MAさんは前回「動名詞」の慣用用法を使う英文を和訳した。「福島大」の「米国南西部の自然」が難しかった。I have visited〜・・but never without seeing some evidence of human activity which had diminished or destroyed things I had come to enjoy.「私は何度も訪れたことがある。しかしそのたびに必ず、私が以前に楽しみに行った自然を削ったり破壊してしまった人間の活動の痕跡を発見するのだった。」では、「二重否定の文」never〜without -ingを覚えていたかな?「〜せずには〜しない」は肯定で言い換えると、「〜すると必ず〜する」だったね。今日は「比較」の整序と作文をやった。「比較」は日本語とずれがあって日本人になかなか難しい。
 受験生のINさんは、「鳥取大」の英文が難しかった。Americans believe that if a child is taught to reason well and to research well, he will be able to find out whatever facts he needs throughout the rest of his life. 「子供はしっかり推理し探求するように教えられれば、その後の人生で必要とするどんな事実でも見つけることができるようになる、とアメリカ人は信じている。」接続詞のif からwellまでがthat とheの間に「挿入」されていて、読みにくかったかな。the restは「残りの部分」の意味。whatever facts・・・はany facts that・・・のこと。「複合関係代名詞」だね。今日は「完了形」の整序と作文をやった。「3年ぶりだね」は英語では長々とIt has been three years since we met last.(以前に会って以来3年になる)という。It is 〜でもいい。日本語は短くていいね。
 御殿場教室のARさんは前回、英文和訳でWhen we read the lives of great men we cannot but be struck by the manner in which all kinds of experiences that might in themselves seem to be random are utilized in the long run. が難しかった。「私たちは偉人の伝記を読むとき」で始まり。「本来バラバラだと思われるかもしれないあらゆる経験が、最後にはいかされていくというやり方に感銘を受けざるを得ない。」in which はin the manner(そういうやり方で)のことだね。今日は「関係詞」の整序と作文をやった。「とにかく心に浮かんだことを言いなさい」は、Just say whatever comes into your heart. で、「〜したどんなことでも」はanything which 〜だから 一語でwhateverが使える。
 2年生のADさんは「助動詞」+完了形、つまりshould have kept(保つべきだったのに)やneed not have worked(働く必要なかったのに)を勉強した。過去のことで相手を非難したり残念な気持ちを表す。You ought to have sent the package by special delivery.(その荷物は速達で送るべきだったのに)はうまく訳せたね。ought toはshouldと同じ意味だが「否定」ならought not to〜というよ。 今日は早めに帰宅した。
 OB君は「動名詞」の慣用表現を2つ学んだ。It is no use crying over spilt milk.(こぼれたミルクを嘆いても無駄だ。→覆水盆に返らず。)とThere is no accounting for tastes.(好みを説明することはできない。→たで食う虫も好き好き。)はともに英語の大事なことわざ。英文和訳では「挿入語句」の扱いを勉強した。Research has shown, however, that you can learn much more・・・「しかし、研究によって・・・ならばもっとずっとたくさんのことを学べるということが分かった。」カンマカンマはカッコのこと。だから、それを文頭に移動しておけば、SVOの文型が見えてくる。
 今日は修学旅行でハワイに行ってきたOB君から素敵なおみやげ。貴重なコナコーヒーのブレンドだった。コナは最高級なんだよ。楽しみ。 尾上


(追記)私は前回の続きで横山光輝の「チンギス・ハーン」の最終第5巻を引っ張り出す。成吉思汗が息子たちに未来を託して死んでいく場面だ。家内には長谷川町子の「いじわるばあさん」を2・3冊引き抜いてあげた。クック、クックと声を抑えて笑っている。この棚には「三国志」もなん十冊かシリーズで並んでいるから、次回の楽しみにしよう。この文庫には古い漫画なら何でもありそうだ。
 御殿場市内で「マンガ喫茶」を経営していた人が、閉店したのですべての本をここに寄贈したらしい。私が小学校4・5年の頃の愛読書は月刊雑誌の「少年」で、お目当ては「手塚治虫」の連載マンガ「鉄腕アトム」だった。まだテレビもなくて娯楽といえばNHKラジオで夕方放送される子供番組の「笛吹童子」とか「紅孔雀」だったなあ。中学生になったころ我が家にもやっと白黒テレビがはいった。
2019/12/12 (Thu) 23:38


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