御殿場市民会館にて
「ホテイアツモリソウ」
「入笠山」1955mは広大な「パノラマスキー場」で有名。中央線の「富士見駅」から至近距離にゲレンデがあって「ゴンドラリフト」に乗ればあっという間にほぼ山頂だ。この「山頂駅」には「お花畑」が管理されて、昔近くの「釜無山」で一杯咲いていた絶滅危惧種のアツモリソウの一種を保護して咲かせていると聞いていた。快晴の土曜日、安易なゴンドラには乗らず8合目の「沢入登山口」に駐車して歩いて登って行った。
山頂駅は登山者よりも家族連れの行楽客で一杯だった。「八ヶ岳」の全景を展望できるゲレンデは大きな花畑。満開のスズランが広がっていい香り。名物のソフトクリームを食べている人たちを横目に「実験育成の花畑」に行ってみると発見したよ!保護フェンスの向こうに濃い赤紫色の大きなアツモリソウの花が二つ、三つ、一つと斜面に点在していた。美しく豪華な花だなあ・・・。
3年生OSさんは「助動詞」に関する入試問題で文法・作文をやった。助動詞は「動詞を助ける」のではない!だってCan you and your brother join us?でcanは遠く離れたjoinを助けてないよね?実は「補助的動詞」のことで「文」に話者の判断を加えるもの。たとえばmustには100%の義務「〜せねばならない(と思う)」から生まれた100%の推量「〜に違いない」の意味がある。それは判断に義務を課して「〜思わねばならない」という意味に発展して生まれた使い方なんだよ。should(〜のはずだ)、may(〜かもしれない)やcannot(〜のはずがない)も同じだから考えてごらん。こういうのを意味の拡張というよ。
2年生ARさんは前回、「助動詞」の英作文をやった。「嵐の中を君は出かけるべきではなかったと私は彼に言った。」は、「非難」を意味する大事な表現で、「〜すべき」の助動詞の後に「完了形」の動詞を使ってshould not have gone outと書かないといけない。今日は「原形不定詞」(toなし)の慣用用法をいくつか勉強した。「中央大」では「食料探しが文明を作った」の英文で、Man could not but make groups to be able to hunt better, and so learned to live and work together.「人間はもっとうまく狩猟できるようになるためには集団をつくらずにいられなかった。だから一緒に住んで一緒に働くようになった。」このbutは「〜を除いて」の意味で「〜を作る以外のことはできなかった」と考えれば理解しやすい。だって「仮定法」の例文But for water, no animals could live on the earth.で 「水がなければ、・・」の意味を考えれば納得できるでしょ?
1年生のKAさんは前回、英文で「農場を二分割する方法」を読んだ。親から相続した土地を争う兄弟に提示したK氏の案はOne of you will divide the land in the way that he thinks is best, and the other will then take either of the two parts he prefers.「一方がいちばんいいと思う分割案を出し、他方がそのどちらか好きな方を取る、」だった。なるほどこれなら喧嘩が収まるね。the otherは2人いるときの「もう一人」。anotherはan+otherだから3人以上いるときの「もう一人」のこと。今日は「分詞」について先取りの勉強をした。見る・聞く・感ずるのような「知覚動詞」の場合、I can hear the birds singing in the tree.は「歌っている鳥を聞く」ではなくて、「鳥が歌っている様子が聞こえる」の意味。つまり、singingがbirdsを修飾すのでなくて、birdsとsingingが「主語・述語」の関係SVOCの第5文型になっているのだ。
1年生のMAさんは文化祭や体育祭、部活の遠征などが重なり久しぶりの出席だった。前回は「コンピューター」の長文を全訳しほとんど正解だった。今日は「不定詞」の単元で文法・作文をやってみた。並べ替え問題で「彼は無謀な運転をするほど愚かではないと思う。」はI don’t think he’s so crazy as to drive recklessly.が難しかった。 so・・as to〜は「〜するほどとても・・だ」だから結局ここでは〜crazy enough to drive〜というのと同じだね。「分詞」の項目では「There構文」を取り上げた。There is a pen on the desk. は単純にA pen is on the desk.というのと同じだけど、いきなり「不特定」のA penと言い出すと唐突なので、それを「疑問文」のように倒置にして代わりに主語の位置にThereを置くわけだ。動詞が「進行形」でis lyingならThere’s a big dog lying in front of a store. 「受身形」でis leftならThere is only one month left before she graduates.(卒業まで一か月しか残っていない。)となるよ。尾上
(追記)山に登るなら出発は早い方がいい。梅雨入り前に3日も晴天が続くという予報なのでじっとしてはいられない。いつもより半月早いけど、もうきっと咲いているだろうと予想してアツモリソウを見に「三ツ峠」を目指し4時に家を出た。しかし車が河口湖に近づく頃計画の練り直し。それは去年も一昨年も見たので今回は長野県まで足を延ばして、「入笠山」で咲くという「釜無ホテイアツモリソウ」を見に行っちゃおう。
「入笠山」山頂の下の「マナスル山荘」でおでんを注文し花の情報を仕入れた。「鹿の害よけにフェンスを張り巡らしてあるけど、もっとひどいのは人間なの。アツモリソウは高価で取引されるから油断できないのよ・・」。御殿場市印野にある「野の花苑」では、ラン科の花以外にも珍しい野山の花をいろいろ売っていて楽しいから時々「畑仕事」の帰りに立ち寄る。このアツモリソウもこの季節には店に並ぶけど一株で数千円もする。どこから仕入れるかわからないけれど、人工栽培しにくいものの中には盗掘もあるかもしれないな。
