【※重要なお知らせ】Alfoo有料化への移行に伴う重要なお知らせ。
ときめきの居場所


ブロンドミルク
ブロンドミルク
なるほど…
買いたくなりますね(*ノノ)

香りのいいビスケットと焦がしバターの入ったチョコレートが絶妙です。回し者です。
15/10/14 (Wed) 16:10



コミックスはこれから買いに行く
コミックスはこれから買いに行く
昨日探しに行ったらなかったので、代わりにチーズケーキを買いました。
コミックスの早売りやめたのかな…?
15/10/03 (Sat) 12:16


自分で自分を褒めたいと思います
「平日毎日と、シルバーウィーク中になんとか1回書いたら、ちょうど20のお題が消化できる」と思ってはじめた「ほぼ毎日ZS」。
予定どおりに終了しましたv
なんだなんだ、私ったらやればできる子じゃないか。(自分でもびっくり)

ここならあんまり見る人いないし、なんてそーっと始めたつもりが、思ったよりもたくさんの方に見守っていただけたようです。
見つけてくださってお読みくださった方、
励ましのお声をかけてくださった方、
サイトやついったでさりげなく喧伝くださった方、
そーっとやってるからと、そーっと見守ってくださった方、
ありがとうございましたv
皆様のおかげで、ほぼ毎日楽しく書きました!

お題は、月とサカナ(http://snao.sakura.ne.jp/)様の『恋人同士のお題20』からお借りしました。
ほんと予告どおり、恋人同士じゃないのが多かった…。えへへ
(スミマセン)

早々にもサイトにまとめようと思います。
お付き合いくださった皆様、ありがとうございましたv
15/09/30 (Wed) 13:07


ささやかな無理 /海賊
「ゾロ、散髪しようよ!」
 目をキラキラさせてチョッパーがケープと鋏を用意する。わざわざ船から持ってきたのかと、サンジは吹きだした。確かにゾロの髪は伸びて、少し鬱陶しそうに見える。
「お前が切るのか?」
 髪に触れながらゾロが訊くと、チョッパーは首を横に振った。
「おれはアシスタント。サンジが切るんだよ」
「えっ」
 急に自分に振られて、サンジは目を丸くする。
 ゾロはたいていウソップに散髪をしてもらっているが、今日の宿は3人だけで、ウソップがどこに泊まっているかは知らない。チョッパーはいつも、散髪がはじまるとアシスタント役を買って出る。ケープをかけたり、鏡を見せたり、散らばった髪を掃除したり。そういうのが楽しいらしい。
「ここの宿、屋上に出られるんだって。そこで散髪しようよ」
 にこにこしながらも強引なチョッパーの頭を、ゾロとサンジは順番にぽんぽんと撫でる。チョッパーのかわいらしいわがままは、できることならきいてやりたくなってしまうのだ。


「お首、苦しくないですかっ」
 ゾロにケープをかけて、チョッパーは楽しそうに訊いた。屋上にはベンチがあって、ゾロはそこに座らされている。風はそれほど強くはないが、ケープの裾がぱたぱたと揺れた。
「ああ。ちょうどいい」
「ありがとうございますっ! それではサンジ先生、お願いします!」
 チョッパーが恭しくサンジを呼ぶ。サンジは白いシャツに黒いベストを着てきた。チョッパーがそれっぽいと推した衣装だ。シャツの袖を捲ると、確かになんとなくそれっぽい、かもしれない。サンジはゾロの髪を櫛で梳かした。
「今日はどのようになさいますか」
「短く」
「かしこまりました」
 サンジはウソップの散髪を何度かしたことがあるが、ゾロのは初めてだなと思った。波に揺れてはいないが、空の下なので甲板っぽくて落ち着く。ふわふわと刷毛を滑らせたような雲がわずかに漂うだけで、とてもいい天気だ。緑の髪が青い空に映える。なかなかの散髪日和だなと鋏を持ち上げると、ゾロの眉間に皺が寄った。
「ん?」
「どうかしましたか、サンジ先生」
「――いや、」
 鋏を離すと、眉間の皺が薄くなる。また持ち上げると皺が出て、肩に力が入る。
 相手はゾロだ。鋏を怖がっているとはサンジも思わない。でももしかしたら、ちょっと苦手、ぐらいはあるかもしれない。普段刀を扱っている分、かえって戦闘でないときに刃物を目の前に持ってこられるのが嫌だとか。ゾロだって、その程度に苦手なことはあるだろう。
 もしもそうなら、ここはからかいどころかとサンジは思ったが、やっぱりやめた。いい天気だし、チョッパーはキラキラして楽しそうだし、つまり、気分がいい。無理をさせることもないが、散髪を中断するほどのことでもないだろう。サンジは鋏を下して、もう一度櫛でゾロの髪を梳いた。
「おれ、ウソップほど慣れてねェからさ。切った髪が入っちまうとやべェから、目ェ瞑っててくんない?」
 お客様設定を忘れていつもの口調で言うと、チョッパーが慌ててジェスチャーで抗議する。
「目を瞑っていてください」
 サンジが言い直すと、ゾロは「おう」と受けて、目を瞑った。素直でよろしい、なんて言ったらチョッパーがまた怒るから、サンジは黙って鋏を持ち上げた。ちょっとだけゾロの肩に力が入ったが、なんてことはないだろう。
 鋏を入れるたび、しゃくしゃくと気持ちのいい音とともにゾロの髪が落ちていく。しばらくお役御免なアシスタントは、近くの別のベンチに座って、嬉しそうにそれを眺めていた。

 青い空の下、爽やかな風、ほのかに海の匂い。明日は戦闘かもしれないし、明後日は傷だらけかもしれない。束の間かもしれない穏やかな時間、目を閉じたゾロの髪を切る。
「……おれ、10年後もお前の髪、切ってやりてェな」
 サンジの口からぽろりと本音が零れる。ゾロは驚いて目を開いた。そしてすぐに、目の前にある鋏に気づいて、再び目を閉じる。
「なら、これからはずっとお前が切れよ」
 チョッパーは、あまりに天気がよく気持ちがいいからか、居眠りをはじめている。サンジはそれを確認して、ゾロの額にチュッとかわいらしいキスを落とした。ケープの中から手を出して、目を閉じたまま手探りで、ゾロはサンジの腕を引いた。求められているものに気づいて、サンジは今度はくちびるに触れるだけのキスをする。ふわりと、互いのくちびるの端が上がった。
 それからしばらくは、また、鋏の音だけになった。


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まったくネタが浮かばなかったお題その2。 そのままお題は行方不明に…。
15/09/30 (Wed) 12:34


別の顔 /客×バーテンダー(P.D.)
 礼を言いながらバーテンダーに電話を返すと、女は小さく溜息を吐いた。約束の時間からわざと7分遅れて来たのに相手の姿はなく、名前を確認されて渡された電話で仕事のトラブルを告げられたのだ。間の悪いことに携帯電話を家に忘れて、店以外に連絡を取る方法がなかったのだと謝る相手は、おそらく電話の向こうで何度も頭を下げていたのだろう。1杯だけ飲んで帰ろうとカウンターに座った途端、オーダーもしていないのに女の前にカクテルグラスが置かれた。琥珀色の液体が、照明のせいで紅く見える。
「あちらのお客様からです」
 金髪のバーテンダーが女の右側を示す。揃えられた指が長く、女はそれを綺麗だと思ったが、次の瞬間にはもうそのことを忘れていた。その指の示す先にいる男に目を奪われたからだ。
 彼女の右側、5つほど離れた席に座る男のくちびるが『どうぞ』の形に動いた。鼻筋の通った顔、精悍な身体つき、趣味の良いスーツ、袖口から覗く時計。緑色の短髪が爽やかで、待ち合わせの相手よりずっといい男だ。女は小首を傾げるような会釈をすると、グラスに口を付けた。口当たりは柔らかいが、相当強い酒だ。
「酔わせるつもり?」
 ホテルのバーには、ほかに離れたテーブルにしか客がいない。女の声はそれほど大きくはなかったが、5つ隣に座る男の耳に届いた。
「失礼、そういうつもりでは。いい女に出会ったらこの酒をと、悪友に言われたもので」
「何人の女に飲ませたの?」
「恥ずかしながら、貴女が初めてです」
 女は俯いて、男に見えないように笑った。百戦錬磨のようでいて、なんて可愛らしいことを言うのだろう。さすがに初めてというのは嘘だろうが、困ったような笑顔には慣れていない様子と育ちの良さが感じられる。
「ねぇ、」
 もう一口カクテルを口にすると、女はグラスの縁を指で撫でながら男を誘った。
「部屋で飲まない?」
 約束していた相手と泊まるつもりだった部屋は、相手に言われて先にチェックインを済ませてある。反故にされた時にはイラついたが、この男に出会えたのはラッキーだった。
 男が無言で立ち上がって右手を差し出したので、女はその手を取った。瞬間、真横を別の女が通り過ぎる。彼女はその女に、ホテルのロビーでもすれ違っていたことを思い出した。鮮やかなオレンジ色の髪が、彼女の母親と同じだったので印象に残ったのだ。オレンジの女はカウンターの奥の方の席に座った。一人でいるところをみると、彼女と同じく約束をすっぽかされたのかもしれない。美しい女だ。しかし、今日は緑髪のこの男を手に入れた分、自分が勝ちだと彼女は思った。

*

 二人が去ると、別のバーテンダーが出てきてカウンターに入った。金髪のバーテンダーは礼を言ってカウンターから出て、電話を手にする。
「サンジ君、521号室よ」
「さっすがナミさん! ……あ、もしもし、スモーカー警部ですか、」
 バーテンダーが電話の向こうと話し始めると、緑髪の男がバーに戻ってきた。女は一緒ではない。
「あらゾロ、早いわね」
「シャワー浴びる前に外してやるっつったら、喜んで背中見せたぞ」
 手には淡いピンク色に輝く石の入ったペンダントを持っている。
「あーら、飲むのに部屋に行ったんじゃないの? やーらし」
「……勘弁してくれ」
 頭を抱えた緑髪の男の肩を、バーテンダーが叩く。
「スモさん、5分で部屋に着くってさ。行こうぜ」


 三人は軽自動車で事務所へと向かった。
 シャワーを浴びていた女は、今頃部屋に入ってきた警察官に驚いているだろう。彼女――いや、彼と言うべきか――は、おかまの結婚詐欺師だ。シャワーを浴びた後で何だかんだと理由をつけて逃げるため、彼女(彼)と寝た男はいない。それでいて金品を騙し取られた男が何人もいるのだから、どうしようもない。スモーカー警部はかなり前から彼女を追っていたが、なかなか尻尾が掴まえられずにいたのだった。
 彼らはメリー探偵事務所の探偵だ。警察より先に女(男)の情報を掴み、スモーカー警部にそれを教える代わりに、ひとつだけ証拠品を持ち帰ることを見逃してもらった。それが、ゾロの持ってきたペンダントだ。
 事務所に着くと、ウソップがコーヒーを入れて待っていた。
「依頼人、すぐ来るってよ」
 女(男)が今日約束をしていた男に代わって、変声機を使ってバーに電話をかけたのはウソップだ。実は男の方にも、女の声で今日は行けなくなったと連絡している。ナミは、ホテルのロビーで女(男)から部屋のカードキーを盗み、部屋番号を確認して、バーで返した。
 ゾロがターゲットと接触して、サンジは現場でのフォロー。たいてい、そういう役回りになっている。
 ペンダントは、依頼人の母親の形見らしい。結婚する人にあげてね、と亡くなる直前に依頼人に渡したのだそうだ。依頼人はそれを女(男)に渡したが、それきり連絡が取れなくなり、騙されたことに気づいたのだと言う。その前に現金もかなり渡しているが、ペンダントだけはどうしても取り返してほしいのだと依頼してきた。今付き合っている彼女の誕生日に、プロポーズをしたいのだそうだ。その日は、明日に迫っている。
 もしも犯人がすでに手放していたらどうしようもなかったかもしれないが、どうやらペンダントを気に入ったらしく、換金せずにいつも身に着けていたのはラッキーだった。
「間に合ってよかったね」
 サンジがにこにこ言うと、
「相手がおかまでよかったわ」
 ナミもにっこり笑って言った。本物の女が相手だったら、極度の女好きのサンジは、使い物にならないことも多々あるので。

*

「疲れた……」
 家に帰るなり、ゾロはネクタイを少し緩めただけで、ソファにごろんと横になる。
「おい、ジャケットぐらい脱げよ。つか、シャワー浴びろ」
「んー……、後で……」
 答えた2秒後には、もう鼾が聞こえてきて、サンジは溜息を吐いた。高価なスーツも時計も仕事用だが、経費は出ていないのだ。大事にしてもらわないと。そうは思うが、格好をつけて女性の相手をするのが、ゾロはあんまり得意ではない。スタミナはある男なのに、そういう役回りになると、いつもかなり疲れている。
「しょーがねェな」
 サンジはそっと高い時計を外し、ジャケットを脱がせ、ネクタイを抜き取り、スラックスとシャツと靴下も脱がせた。窮屈でなくなったのか、ゾロの鼾が大きくなったかと思うと、ぼりぼりと腹を掻いている。
「ほんっとこういうの、レディに見せてやりたいぜ」
 ゾロの見目の良さに騙される女性は多いのだが、実際には全然なのだ。だらしなくて、面倒くさがりで、スマートなところなんてこれっぽっちもない。
「何でおれは、これに惚れたかな……」
 まったく納得いかない。
 単なる仕事仲間だったのが恋人になったのは、今日と同じようにゾロが女性の相手をして、あまりに疲れていて自分の家に帰るのがつらそうだったので、サンジの部屋に泊めたときだ。同じようにすぐ眠ってしまったゾロは、2時間後に目を覚ましたかと思うと、サンジをぎゅっと抱きしめてきた。『おれが惚れてんのはお前だけなのに』。ゾロははっきりとそう言って、サンジを抱えたままで、また眠ってしまった。サンジはそれにころっと絆されてしまったのだった。
 あんまりにもぼりぼりと腹を掻き続けているので、サンジはその手首を握った。すると、ゾロの両手がすっと伸びて、サンジを抱え込んでしまった。
「おいっ、おれはシャワー浴びてェのに!」
 声を上げて抗議するも、眠っているゾロにはまったく届かない。
 ソファに横たわるゾロの上に乗せられて、狭くて暑い。目が覚めたら盛大に蹴ってやろうと思いながら、サンジは目を閉じた。ゾロがこんな風に甘えた顔を見せるのは、自分にだけなのだ。そしてサンジも、ゾロの傍にいると安心する。それがなぜかは、どんな探偵でも解けなくていい謎だ。そんなことを考えるのは自分もゾロに甘えてるのかな、そうサンジが思った時には、もう半分夢の中だった。


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P.D.って勝手に略しただけで、そんな言葉ない(たぶん)。Private Detectives.
15/09/29 (Tue) 22:29