去年の連休は明けてすぐにマリオンと大阪へ行った。その辺の話を持ち出すと、折角晴れた今日の青空を直視できなくなるので今ひとつ意識をずらそう。
5月4日札幌ー余市は晴天で春の陽気で暖かい。大阪から友人が北海道上陸。札幌の友人と大阪の友人と僕とで余市の毬音のお墓へ参る。この2人に墓参りしてもらうのはかなり意味深いのだ。 結局去年の話しに触れる事になるが、去年大阪のウィークリーマンションで意識混濁して動けないマリオンを舞鶴のフェリーターミナルまで同行してくれたのが、大阪の友人。小樽に着いてフェリーターミナルで待ち受けてそのまま札幌の病院まで運んでくれたのが札幌の友人。混濁した意識下のマリオン自身がこの2人の恩恵で北海道に戻れた事を認識できていたかわからないが・・・きっとお礼を口にはできなかったが、理解して心では感謝していたに違いない。とにかくこの2人のおかげでマリオンを北海道に帰すことが出来たのだから、僕は今でもそして今後ずっと彼らには感謝あるのみ。だから彼らと墓参りしたかった。 墓所の雪もほぼ消えていた。いざお墓の前に来ると、正月にお参りした時の墓石の位置から察する雪深さに唖然とした。連休となると花も大した花が売ってなく、寂しい献花になってしまう。でも久々にお墓の前に立てて嬉しかった。 そのまま珊内を目指した。雪融けから僕は結構珊内を訪れているが、やはり数人で行くと気も紛れる。しかしふと一人で感慨に耽ってしまう時もある。僕にとってもマリオンあっての珊内。マリオンの居ない珊内はあの珊内とは別物なのだ。旅人として訪ね来ていた珊内に戻っているのかもしれない。 雪が無い間はマメに珊内には足が向いてしまうだろう。






