チャンカーはマリオン


 ●●●  2020年11月29日18:40 おさかなちゃん逝く
2020年11月29日18:40 おさかなちゃん逝く
数週間前に歩行時のよろめきから始まり、転んだりしつつも時々歩き回ることもあったが、ここ2〜3日で次第に起き上がる事も困難な状態に陥った。
逆にほとんど見えてなかった目が、朧気だと思うが人の居る方向へまっすぐ向かう程度の視野は戻ったように思え、
そしてほとんど声が出なかった鳴き声も、時折訴えるような鳴き声を発するようになった。
しかしどう贔屓目に見ても回復・復活の兆しは無かった。
元々自力での食事ができない状態で、お医者さんから「給餌をやめたらすぐに逝ってしまう」と言われていたが、苦しませたくない一心から見送る覚悟を決め、あえて一昨日あたりから強制給餌は最小限に。
そして28日夜、翌日朝から仕事がある奥さんには睡眠をとってもらい、休みである自分が徹夜で付きそう。
深夜のおさかなちゃんは寝た状態から急に声を発して起き上がろうとするが、身体の自由が利かず転ぶ。
それを見かねて抱きかかえ膝の上に乗せると、安堵するのか落ち着いた状態になる。
自分の布団でおさかなちゃんと枕を並べて横になる。
常におさかなちゃんの体のどこかに触れている状態を保ちつつ朝を迎える事が出来た。

起きてきた奥さんに夜は乗り越えた事を伝える。
昼間のおさかなちゃんはほぼグッタリの危篤状態。しかしまれに声を発する。
昼間は奥さんにテレワーク仕事をしつつおさかなちゃんの様子を見てもらい、何かあれば叩き起こしてもらうようにお願いして僕は仮眠を取る。
昼過ぎに一旦起きて急いで買い物に出かけ、急いで帰宅。
様子は変わらないようだったので、徹夜での睡眠不足解消でしばしごろ寝する。
夕方6時に仕事を終えた奥さんが18時半頃僕を起こした。
「呼吸の様子がおかしい」と言うのでおさかなちゃんの様子を見る。
呼吸と呼吸の間隔が15秒〜20秒と異常な状態。
これは毬音の臨終の時と全く同じ状態だったので、記憶が重なり一瞬にして恐怖と解決できない焦燥感と失意の入り混じった感情に襲われ、同時に間もなく終える命を見送る覚悟を腹に据えた。
起こされてから10分ほど後、最後の呼吸をして最愛のおさかなちゃんは逝ってしまった。

僕とおさかなちゃんの付き合いは9年10か月程度だが、奥さんはおさかなちゃんが赤ちゃんの頃出会ってからの付き合いだから16年近い。
喪う悲しみは大きいだろうけれど、この2年ほどはおさかなちゃんは僕と一緒に布団で寝る事がほぼ毎日だったので、喪失感と言うより絶望感を感じていた。
今夜ペット用の火葬車が来て荼毘に付す。
奥さんは仕事なので付き添うのは自分だけだが、泣き崩れてしまいそうで怖い。
毬音を見送った時、自分はこの人を看取るために出会ったのだと悟った瞬間があったが、
自分の人生に課せられた命題は引き合わせと見送りと感じているので、しっかりと見送らねば。
2020/11/30 (Mon) 13:23

 ●●●  Trio The Northern Lights+ スペシャルゲスト:中島弘惠@ジャムジカ
Trio The Northern Lights+ スペシャルゲスト:中島弘惠@ジャムジカ
前日は札幌で6センチの積雪。しかしまだ根雪には早く路面の雪は解けてしまう。
我が家では愛猫・通称おさかなちゃんの容態が日に日に悪化。目が見える見えないどころでは無く、立ち上がろうとすると転び自分を支えていられず食事も飲水も自力では困難な状況。
医師の言った「11月を越せるかどうか・・・」の言葉が現実味を帯びてきた。
自分としてはおさかなちゃんの延命に必死であったが、本人の状況を見ていると気の毒で哀れでならない。
直近で奥さんがさかなちゃんを病院へ連れて行ったと時、体重からすると生きているのが不思議ほどで、生命力の強さを医師は口にしたそうだ。
それは僕の延命の念に必死に応えようとしているようにも思えた。
この状況は毬音の危篤状態の時と同じで、自分の想いと当人の状態の狭間で葛藤するのである。
寿命は致し方ないのは解っているけれど、そう簡単には割り切れないのも人の感情。

おさかなちゃんの命はとてもとても美しい。
その美しい命に会えた事に深く感謝。
あとはおさかなちゃんが自分のタイミングで昇天するのを見送るしかないのだろう。 これも毬音で経験済みなのだが、なかなか踏ん切れない自分が居る。

今日明日とも知れないおさかなちゃんの状況ではあったが、久々のジャムジカさんでTrio The Northern Lights+スペシャルゲスト:ピアノ中島弘惠のライブ。
急激にコロナ感染拡大の渦中、来客も期待できなかったが、今後期待したいネット配信という遠隔視聴もできるシステムで挑んだ。
このメンバーは「想」というバンドの後期メンバーに当たるわけで、「想」を知る人には喜んでもらえる面子だと思う。
自分としても久々に想サウンドを堪能できた。
考えたらビートルズナンバーやら日本の民謡やらでジャズのスタンダード曲は1曲しか演奏してなかったw
12月のライブ予定がコロナですべて中止になり、このライブが今年のライブ納め。何とも寂しい限りだ。

終演後お店のマスター次郎さんと、またこの面子でライブを!とお話して、瀕死のおさかなちゃんの待つ家へ急いだ。

2020/11/26 (Thu) 23:14

 ●●●  毬音184回目の月命日
毬音184回目の月命日
北海道のコロナ感染が急増しているらしく、ライブのキャンセルがチラホラみられる状況に戻った感がある。
海外を含めてコロナ感染拡大を煽る世相状況で東京オリンピック実現はあり得ないと思うが、その件に関してあくまで実現の方向で報道しているのはなんとも納得いかない。
最近いろんな事で世の中のチグハグな部分が露呈した感じがする。
毬音が逝って15年以上経つが、物質的な事ばかりでなく世の中の意識や価値観は大きく変わっていて、僕自身追いつかない(追いつく必要も無いが)毬音もビックリしてる事だろう。
「進歩」のすべてが「善」とは思わないし、「昔」のすべてを良しとも思わないが、このままの流れではヤバイとは感じている。
物質世界から離脱した毬音には今がどのように見えているのだろう?
今朝も朝からオムライスを作り、お供えの生八つ橋は京都土産では無く、札幌に帰ってきてから近所の西友で買った代物でスンマセン!
2020/11/16 (Mon) 8:35

 ●●●  11月10日〜14日 今年5回目の帰省と行脚 そのA
11月10日〜14日 今年5回目の帰省と行脚 そのA
念願の眼力さんの参拝を終え。しばし疎水を長めながら次の行動を考える。
小倉に戻るのは新大阪18:42の新幹線なのでそれまでのコースを頭に描く。
大阪在住時代から京都の寺社仏閣を見るだけでは無く、小さな路地や家並みを眺めながら歩くのが大好きだったので、今回も歩くことにしてみた。
京阪で清水五条。そこから建仁寺方面へ歩いて摩利支天参拝。松原通りにかかる橋で鴨川を渡り、
そのまま松原通をまっすぐ突き進み烏丸通り手前で少し右に入れば、愛猫:おさかなちゃんのため何度かお参りした因幡薬師(平等寺)
お堂の柱に繋がれた大きなコリー犬が居てすい臓がん末期であると記された看板があった。
平等寺から五条通りに下りて、二筋ほど東に戻り間之町通りを下って文子天満宮。そこから東本願寺に立ち寄り、七条通を西に向かい堀川通で下り八条通りの途中から細い道に入り家並みを眺めつつ歩いていると
大宮通に出るちょっと手前の住宅街に突如「DX東寺」というストリップ劇場があった!
今どきこんな小屋がまだあるのかと懐古と驚きである。
昔札幌にも道頓堀劇場、札幌コマ劇場(知り合いが宣伝カーに乗っていた)、カジノ劇場(友人が宣伝カーに乗っててタダ券をもらったり、宣伝カーの制限速度時速20キロで小樽までドライブして店の人に怒られた等いろいろと面白い思い出がある)、等は記憶に残っている。
話を戻し、五重塔特別公開している東寺へ。
東寺の仏像群は圧巻。ここも修学旅行生がいくつかの群れになっていて、その合間を縫って拝観。
京都駅まで戻る途中でこの日初めての食事をして新大阪に行き、帰りの新幹線を待つ。
新大阪は、毬音のT細胞点滴治療でウィークリーマンションを借りてクリニックに通った思い出深い場所ではあるが、
あれから15年。ずいぶん変わった。 暮らしてたウィークリーマンションは建物はあるが、普通のマンションになってるようだった。
各駅停車の新幹線で4時間40分、小倉へ戻った。 計算してみるとこの日1日で10キロ以上は歩いた換算。
10代の頃は1日に7〜8時間歩き通していた事を考えると衰えを感じるが、長く濃い1日だった。

翌金曜。本来長年気になっていた英彦山に登る予定だったが、母の印鑑登録取り直しのため母と区役所へ行き。
印鑑登録のついでに介護保険で受けられるサービスを相談してみたのだが、どれも母本人が難色を示す。
知り合ってしまえばズケズケ話す母だが、初対面に異常なほどの警戒・緊張・不安を持っているようで、それを突破するだけの気力が出せないのだろう。
本人の人付き合いや人間関係に対して、息子とは言え第三者でしかも遠隔に暮らす自分にはどうしようもない部分である。
取りあえず新たな印鑑登録を持って住宅の契約を無事交わせ、今回の帰省での目的は達成できた。

札幌へ帰る14日。朝早い新幹線で博多に移動。博多BTから大宰府へ行く1番バスに乗るが、土曜という事もあり激混み。
高速走行のバスなのにつり革があり、高速走行中もつり革にぶら下がった乗客が数人いる。
これって道交法的に大丈夫なのか?と余計な心配をしつつ、大宰府市役所前で下車、またもや観世音寺の仏像群の前に赴く。
家の奥さんはここは一人で居るのは怖くて長居ができないと言っていたが、僕には何とも言えない快適な空間。
太宰府天満宮に向かう車で道路は渋滞気味だが、この空間には僕が一人で仏像達と対面できる。
いつもの事だが、次に誰か来たらその人にも一人で味わってもらいたいので自分が退館するようにしているが、
30分以上は過ごせたと思う。今回は聖観音さんからの圧を感じた。
僕には満面の笑みに見える大黒天さんと別れを惜しみ福岡空港に戻り。無事札幌へ帰ってまいりました。
2020/11/14 (Sat) 23:54

 ●●●  11月10日〜14日 今年5回目の帰省と行脚 その@
11月10日〜14日 今年5回目の帰省と行脚 その@
今回は突発的ではなく、救急搬送で入院して以来、半年に1度受けるMRI検査の結果を聞くため予定していた帰省。
それに合わせ母の住む公団の立ち退き・移転に関する契約取り交わしに立ち会う必要もあり、
どうしてもお参りしたい所があり、11/10〜14とちょっと長めに余裕を取ったプランにした。
出発前日札幌は大荒れで一気に降雪、道路の雪は昼も解けずに氷でガタガタ路面。
コロナ禍の影響で予約した飛行機が減便対象に当たり、予定より4〜5時間遅い便になったため、到着当日の予定は何も叶わず。
11日早朝に実家へ行き、午後イチのMRI検査と物忘れ外来の受診。
病院の用事が終われば急ぎタクシーで戻り、公団の立ち退き・移転の契約取り交わしに検査で疲れている母を置いて、自分ひとりで出向くが、
実のところ、契約書は僕が帰省する11日まで出さずに待つように言っていたのだが、母はそれを聞かず自分で送付してしまっていた。
2週間ほど前、公団の人から送付されて着たが、印鑑登録の印影と書類に押してある実印が違っていると電話があった。
急いで母にその件を問うてみるが、電話ではらちが明かないので帰省到着当日に実印探しをする予定でいたが、後日母から「あった」と連絡を受ける。
その「あった」という実印と思われる印鑑を持って事務所に行ったのだが、
その印鑑も印鑑登録とは別の印鑑である事が判明。
結局印鑑登録を取り直す羽目になり、ここで一つ自分のプランしていた1日が潰れる事になった。とは言え、減便で予定変更になった時に変更可能にできる日を設けていたので想定内ではあった。

そんなバタバタとした1日はこれでは終わらず、夜に小倉駅前からフェリー送迎バスで新門司、そこからフェリーで大阪南港へ移動。
GoToトラベルのおかげで、チケットはかなり安くなったので実現した。

晴天の大阪南港到着。ニュートラムでコスモスクエア―、地下鉄中央線で本町、御堂筋線に乗り換え新大阪。
新快速で京都、奈良線で稲荷。
今回の自分の予定で一番重要な、伏見稲荷・稲荷山の中にある「眼力社」
脳内出血で視野が欠けた状態が続いている母と、失明しかけている愛猫・通称おさかなちゃんのための参拝。
これだけは外せない目的だった。
稲荷山を巡るのはこれが多分3回目くらいだが、「眼力社」を目的として登ったのは初めて。
眼力社は伏見稲荷拝殿から上る事約1.5キロ。登りなので結構キツかった。
参拝者は思ったより多く、どうやって入国したのか中国・韓国の観光客も居る事が言葉でわかったが、流石にそれらの国の団体はいなかった。
しかし修学旅行生や国内の団体は居て、閑散とした印象は全くない。
参拝者はみなそれぞれ季節に合った服装、厚手の上着を着ているが山を登る人は上着を脱いでいる人が多かった。そんな中僕はTシャツ1枚で闊歩した。
眼力さんに着いた時は汗だく。
自分に「もっとゆっくり歩け!」と言い聞かせるが、身体が何故か急ぐので、そのペースに引っ張られて歩かされている感じがした。
2020/11/14 (Sat) 23:40

 ●●●  矢木章カルテット@レージーバードと父の月命日
矢木章カルテット@レージーバードと父の月命日
昨日札幌市内に初雪が舞った。遠くの山々は白く手前の山は紅葉。北海道の一番いい季節と思うシーズン。タイヤ交換は今ピークを迎えているようだ。

今朝、衝撃的な事があった。オシッコのお漏らしが時々あるので、数日前からオシメを装着した「オシメ様」になっている愛猫・通称おさかなちゃんが嘔吐を催したので猫トイレに入れたところ、なかなか嘔吐物を履く出せず苦悶していたら、そのままパタリと倒れ身動きしなくなった。
てっきり死んでしまったのかと大慌てで抱きかかえたところ復活したが、目が離せない状況。そんな日ではあるが、自分の定期健診で病院へ行かねばらなず、父へのお供え等の買い物に行くにも奥さんにおさかなちゃんを委ねて自分が出かける必要があった。 そして夜はライブ。
ライブへ出かける頃にはおさかなちゃんも落ち着いていたので、少し安堵して出かけられたが心の3分の1はおさかなちゃんの心配に支配されていた。
この夜のメンツは矢木章(ベース)中島弘恵(ピアノ) カナダ人のネイト(ギター)この編成では2回目となるライブ。
札幌は全国的に見ても一番新型コロナが猛威を振るっているこの時期、ありがたくも予想を超えてお客さんに来ていただけた。
演奏を終えて談笑していてもおさかなちゃんが気になって一足お先に失礼して帰宅。不憫ながらも寝ている猫の呼吸に感謝するのだった。
2020/11/05 (Thu) 23:42

 ●●●  トリオザノーザンライツ@ジェリコ
トリオザノーザンライツ@ジェリコ
札幌も含め全国的に新型コロナが増えているらしい。そして今夜は満月のハロウィン。
僕は全くハロウィンには興味は無く、むしろ日本に根付いてもない行事で騒ぐ輩には嫌悪を感じる。
そんな夜にススキノに出るのは憂鬱だった。
しかし思ったほどススキノでは仮装したお馬鹿さんは見かけなかったが、東京・大阪等では大変な騒ぎだったようだ。
それからすると、道民はまだマシなのかと少し安堵した。

有難くも今月2度目の毬音との繋がりの強いジェリコ。
このトリオも前のバンド名「O,F,O」の頃から数えると4年か5年になる。
長く一緒に演奏させてもらえるのは本当にありがたい。
特に即興性が高いバンドの場合、長く一緒に演奏していると演奏中の意思の疎通や流れを読みやすく、自分を出しやすい利点がある。
そういった演奏は毬音にとってもより楽しめるだろうと勝手に憶測している。
満月の西洋式お盆のこの夜、毬音はきっとジェリコのカウンターで聴いてくれていただろう。
2020/10/31 (Sat) 23:59

 ●●●  DeeDeeプレゼンツライブ
DeeDeeプレゼンツライブ
先日、我が家の窓から見える遠くの山の頂が白くなっていた。秋を味わう間もなく冬がやってくるのだろうか?
雪より前に路面凍結が怖いので、今日タイヤ交換に受付の対応に良い感じがあまりしないオート〇ックスに行くが6時間待ち!!
結局冬タイヤは自力で交換した。
雪は好きではあるが、年齢的に滑る事への瞬発力が昔より劣っているのか、ツルツル路面は本当に厄介。

愛猫・通称おさかなちゃん、目が見えない状態が1日の大半を占めるようになり、昨日はついに頻尿の尿漏れが発覚。オムツを履く「オシメ様」になった。
2年ほど前の前立腺炎になった時の辛さを重ねて察すると、本当に気の毒だ。

本日のライブはピアノ:中島弘惠 ベース:矢木章 ゲストアルトサックス:日暮龍一といった面子でのライブ。
新型コロナがまたもや感染者数が上昇気味で、入っていた予約もキャンセルが出たとかで集客0人を覚悟したが、
どうにか密にならない程度にお客さんに来ていただけた。
この歳になっても、まだまだ課題が山積みしている。今では練習は上達のためというより、維持するための意味合いが大きいので
課題をクリアするためにはより多くの練習の必要性は感じてはいるものの。。。 諸々の事情で逃げているのが現状。ダメだなぁ。
2020/10/29 (Thu) 23:49

 ●●●  15日は桂田瑞穂トリオ@ジェリコ、そして16日は毬音183回目月命日
15日は桂田瑞穂トリオ@ジェリコ、そして16日は毬音183回目月命日
我が家から見える山が少し色づいてきたと思ったら、一足早く手稲山に初冠雪のニュース。 これから日に日に山がキレイになっていくので窓から外を眺めるのが楽しみな季節。
この時期の悩み事は冬タイヤへの交換のタイミング。 まぁそんなに車で出かける事も無いので早めに履き替えてもいいかもしれない。

15日は毬音お気に入りだったお店ジェリコで桂田瑞穂:ピアノ 大久保太郎:ベースでのトリオライブ。
ジェリコでのライブは毬音を近くに感じるので、僕には嬉しいのである。
この日たまたま犬HKがお店の取材に来ていた事で、放映されるかどうかはわからないけれど演奏の一部もカメラに収められた。
何かと話題に上る夜の街でのコロナ感染の状況下でライブハウスの現状を報道するのだと思われる。
お客さんが少ない事をコロナ渦を言い訳に使えるのは、集客できない自分にはありがたい状況ではあるのだった。
この日は選曲的にスティックよりブラシを使う曲が多く、僕が出演するライブに良く来ていただけるお客さんには物足りなかったかもしれない。

明けて16日は毬音の月命日。
朝早くに目覚めオムライス作り。花やお供えは昨日のうちに買いそろえた。
久々に毬音が好きなカレーパンと季節的に柿と洋ナシのゼリーをお供えにした。
いよいよ愛猫の通称おさかなちゃんの目が見えない時間の方が一日の大半を占めるようになってきた。そのせいもあるのか若しくは痴ほうが入ったのか、トイレ以外の場所で粗相する事があり、今我が家には猫トイレがリビングダイニングに4つも置かれている(笑)
でも僕は復活を信じて毎日祈るのだ。
2020/10/16 (Fri) 8:45

 ●●●  桂田トリオ+ゲストライブ@DeeDee
桂田トリオ+ゲストライブ@DeeDee
まだ山が色づいてないにも関わらず我が家では一昨日辺りにすでにストーブを使用した。 大雪山系では初冠雪したとニュースが伝えていた日だった。
そろそろ車のタイヤを交換するタイミングに悩む時期に入ったのだ。
今年はコロナのせいか、時間経過が異様に速く感じた。

ピアノ:桂田瑞穂さん べース:天野幹旦さん のトリオに、毬音の嫁入り道具に入っていたCDの中の1枚、サックスプレーヤー奥野義典さんがゲスト。
一昨日辺りから僕は膝に痛みがあり、歩行にも気を遣う状態だが、いざ演奏となると痛みを忘れて負担をかけてしまうのだ。

開演前に、奥さんからメールで「愛猫・通称おさかなちゃんが台所でオシッコしてた!」とショッキングな連絡が入った。
いよいよ痴ほう症状が出てきたのか。
相変わらず目が見えたり見えなくなったりを繰り返していて、次第に見えない時間が増えているように思え、そんな心配に新たな心配が加わったわけである。
そこで自問する。おさかなちゃんの延命は本人にはどうなのだろう? 単に自分の我がままなだけではないか。。。
これは毬音の危篤状態の時と同じ苦悩である。
まぁ嫁さんとペットでは比重は大きくかわるが、悩める内容は同じなのだ。


昔、東京暮らしの頃、ふと曼荼羅が見たいと高尾山薬王院に行った時、住職さんから問われた事が今でも鮮明に記憶にある。
住職が問う「大けがをした白鳥を見つけ世話をする事にした、その白鳥は生きたドジョウしか食べない。食べなければ白鳥は死んでしまう。あなたは生きたドジョウを白鳥に与える事ができますか? 白鳥の命かドジョウの命、どちらを選択しますか?」と。
僕は迷わず答えた「白鳥の怪我の手当てをしたら白鳥を自然に戻す。そこで自力でドジョウを捕まえて生き延びるかは白鳥の運命次第と思う」と。
しかし住職の返答は違ってた。「生きたドジョウを白鳥に与えていいのです。白鳥を手当てしようと思った所で白鳥との縁ができたのだから、白鳥を最後まで世話する。それでいいのです」といったような返答だったが、僕にはあまり浸透してこない返答だった。やはり白鳥が生きる死ぬは本人の生命力や定めになるのではないかと思っていたが、毬音の事やおさかなちゃんへの自分の気持ちを照らしてみると、住職の言った言葉も染みてくるのだった。

神恵内村がついに放射能乞食になるらしい。寂しい限りだ。
2020/10/09 (Fri) 23:16

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