都道府県で新型コロナウィルス感染者が一番多い北海道は昨日「非常事態宣言」が知事によって発令され、取り急ぎ今週末の外出を控えるように促された中でのライブ。
お店は久々の小樽フリーランス。この店には感慨深い思い出がある。
ニューヨークから帰国して、積丹半島の神恵内村に住み唯一の楽しみが月一度小樽ジャズ倶楽部主催のフリーランスで行われていたジャムセッションへの参加だった。 フリーランスのホームページの掲示板で毬音の存在を知り、出会うきっかけになり、毬音が初めて僕のドラムを聴いたのもここフリーランス。
毬音と入籍した時、フリーランスで当時の小樽ジャズ倶楽部の面々とお店がケーキを用意してくれてサプライズでお祝いしてくれた。
毬音逝去後、追悼ライブや、小樽のギタリスト小倉義満氏と一緒にライブを幾度もやらせてもらい、2年前の音座なまらいぶでは小倉氏を偲ぶ演奏をさせてもらった。
僕が北海道で演奏活動をはじめる原点だったと言えるフリーランスなのである。
今回は現小樽ジャズ倶楽部主催での小樽ウィークエンドジャズという企画枠で、ボーカル:ViViさん ピアノ:渡辺達士さん ベース:松永和明さんのご協力を頂き演奏させてもらった。
もらったり、安価ものを改良したりして組んだドラムセットの初めて音出しのお試しでもあった。
非常事態宣言下なので小樽の街は近年まれに見る閑散としていた。運河が新しくなって以来、こんなに人の少ない小樽は初めて見たかもしれない。
そんな中2名お客さんアリ。
僕もしみじみと店の隅々を眺めながらいろんな記憶をたどっていたが、毬音も懐かしさと久々のフリーランスでの僕の音に喜んでくれただろう。