早朝4時半頃ホテルチェックアウトして、祇園を歩き抜け八坂神社へ。 流石に早朝であればTシャツの上にパーカーを着てもちょっと肌寒いと思えたが、歩くと寒さは感じない。八坂さんから京阪四条、京阪の1番電車で伏見稲荷さんへ赴く。まだ5時半にもなっていないのに、すでにちらほらと参拝者・観光客が居る。暗がりの電灯がせめぎ合って立っている鳥居の影を落としている幻想的な風景が続く中、稲荷山を登る。まだ十代で大阪で暮らしていた時、御狐さんにつままれたか、一人で夜昇って2時間程度かかったと思ったら5時間経過していて終電を逃してしまった時以来の稲荷山。今回はつままれても早朝なので余裕あり。
無事にお稲荷さん参拝を済ませ、通勤ラッシュ前に移動しようと、ふと思いついた三十三間堂へ移動。8時開門までに30分以上あったが、駐車場の喫煙エリアのベンチで稲荷山で汗びっしょりになったTシャツを温かな朝日の日差しと乾いた風で乾かし開門を待ち、参拝。 ここは何度来ても感嘆の息をもらしてしまう。 三十三間堂の過ぎ近くの豊国神社で秀吉公に挨拶して、空也上人の六波羅蜜寺へ向かい歩く。この道は歩き慣れているはずなのに、また迷ってしまいかなり遠回りして到達。猫の大病で京都を訪れた時、平等寺の祈願と六波羅蜜寺の「悪病除け」の御札を札幌に持ち帰り、この御札のおかげもあると思っていたので、六波羅蜜寺でもお礼参りで御札を再度入手。
この後は神護寺へでも行くと思って、市バスで京都駅に行くが、平日なのにとんでもない人混み。 気分が沈んできたので、そそくさと京都から逃げるべく次の宿泊地奈良への列車に乗る。 奈良に早く付いても予定が無かったが、明日朝行くつもりだった長谷寺を前倒しで尋ねる事にして、奈良駅で桜井へ向かう列車に乗り換えた。 しかし長谷寺は駅から少々上り下りの道のりがあり、荷物を背負ったまま参拝した事が脚への大きな打撃となってしまった。
日頃の運動異不足と若い時とは同じ運動量はこなせない加齢が祟り、歩行にとんでもない苦痛を伴う状態になってしまう。
そんな状態でもなんとかJR奈良駅まで戻ってきたが、そこから徒歩15分のホテルまでまた歩く自分に「俺、ちょっと頭おかしいのかなぁ。Mか!」と苦笑いしながらも歩くのだった。 しかもその夜、予定よりTシャツの消費が激しかったのでホテルから15分離れたコインランドリーに洗濯に行くのであった。