【今回は写真無し】
4日の飛行機で札幌を離れ、博多から熊本へ。熊本で夏タイヤ仕様のレンタカーを借り阿蘇・内牧温泉で宿泊。京間の畳と思えるほどの広い部屋で8畳と6畳、その2間に渡って廊下のようなサンルーム。入口スペースも畳4畳敷に板の間があり6畳はありそうなだだっ広い部屋に宿泊。建物としてはかなり古そうで、風呂はこれまた広いタイル張りの寒々しい風呂だった。しかし無料での貸切露天風呂に浸かったので部屋風呂は未使用。
翌朝は朝から雪がちらついていた。曇天で見えない阿蘇山を目指し走るも、途中の積雪で断念。一路矛先を変え気になっていた宝来宝来神社へ向かう。到着して唖然。神妙さ重厚さを微塵も感じさせない手作り感満載のある意味アミューズメントパーク的な神社だった。 探偵ナイトスクープのパラダイスシリーズで桂小枝が食らいついても遜色ないほどのオーラを発していた。
そこから一路宇佐を目指す。うちの奥さんが気に入ってもう一度行きたいと言っている宇佐神宮を参拝し、宝来宝来神社のまぐれ当たり的な運気に格式を重ねようという腹積もりだった。
しかし冬の阿蘇は甘くなかった。途中まで日差しの中快適に走れたやまなみハイウェーだったが、途中から吹雪になり、九重連山超えに至る道では唐突に積雪の道になり、ノーマルタイヤが空回りしだした。これ以上進めないと少し引き返しスタンドでチェーンを装着してもらう(有料)。これにて北海道と違わぬ雪道を猛進。途中スリップして止まった車を何台も尻目に峠を超えた。峠を降りたと思った所でチェーンを外すのだが、これに散々苦労した。
しばし走るも再度山道に差し掛かり積雪状態。 今度は自力でチェーンを装着するのだが、走行するとチェーンが車体にぶつかる音がして、付け直すハメになる。結局付けて走っては止まって付け直し走っては止まって付け直しと数度くり返す事し疲労はマックス。奥さんはその都度車外に出て寒さに凍える。
八方塞がり状態に絶望感を感じながら近くのスタンドのおばさんに他に道がないかを聞く。
おばさんは考え遍き抜け道を提案してくれたのでそれに従う事に。
そしてどうにか大分道に出て高速を走り宇佐に着くが時間的にレンタカー返却時間を考えると立ち寄る時間は皆無。そのまま小倉を目指して走る。しかし途中何度も降雪に合いながらもノーマルタイヤで切り抜けられた。
カーナビの指示に逆らいながら自分の勘を頼りに目的地を目指す。ようやく北九州自動車道に出たので乗るが、途中猛烈な降雪でみるみる路面は白くなっていく。これはノーマルタイヤでは危険すぎると判断し苅田あたりで高速を降りわけのわからない道をひたすら走る。
なんとか小倉の文字が見えてきて、標識に従い走りどうにかレンタカーを返却できた。
それから先に送っていた荷物を受け取る必要もあるので、疲労困憊体を鞭打ち実家へ向かう。
東京からやはり降雪で大幅に飛行機が遅れた弟が、我らに遅れて実家に到着。
家族が揃ったのも束の間で疲れていたので早々にタクシーで宿に至った。