チャンカーはマリオン


 ●●●  毬音@北浜・オホーツク
毬音@北浜・オホーツク
ホテルをチェックアウトして目の前の網走駅へ。イベント列車の少し前に一本列車があったのでそれに乗る。網走から20分ほどで、日本で一番海に近いとか、映画のロケで使われた北浜駅に到着。 かつては北浜近くのユースホステルをちょくちょく利用してたので、わりと馴染みのある駅だが、当時は単なる田舎の駅だった。 しかし今は観光バスが止まり団体客が押し寄せる観光スポットになってるようで、到着時4〜5人しか居なかったのに、あれよあれよと観光バスが次々とやって来て、人の渦に巻き込まれた。
ちょっとした隙を狙い駅を出て、少し歩き浜に出た。砂浜に微かに流氷の残骸が打ち上げられてるが、水平線まで海原で波音が轟き、目的の景色とはかけ離れている。 毬音に申し訳ない気持ちで浜を歩く。 しかし波音を聞いているうちに、オホーツクの波音に聞き入ってしまい、離れられなくなる。これはこれで毬音も納得なのだと共感を感じる。 日差しは春めいたと言っても風が冷たい。今朝の網走の気温はマイナス9度だったから、まだ気温はマイナスだろう。 今、小屋を見つけ風をよけながら波音を聞いている。
2010/02/22 (Mon) 11:38

 ●●●  毬音@網走・オホーツク
毬音@網走・オホーツク
今夜の宿は、網走駅の目の前にある、ルートイン網走という全国チェーンのひとつ。朝食付きで5000円はお得感がある。 網走は駅から町が離れている。なので、駅前にはホテルは並んでいるが飲食街がない。
僕が毎冬に網走に通ってた30年ほど前、網走に来る度に入る喫茶店があった。実はその前からよく立ち寄っていたのだが、今でも営業をしている「あんじろ」という店。30年ほど前には店の落書きノートに何かをしたため、壁には切れた定期券を貼り付けたりしていた。 前回あんじろに来たのは12〜3年前になるが、その時、今から20年以上前に張った阪急電車の僕の定期券が壁に残っていた。 この店には是非とも毬音を連れて来たかったのだ。昔からジャズが流れる居心地の良いお店だったから、毬音も絶対に気に入るはず。 今回はなんとオムライスをメニューに見つけたので注文した。美味い! 歴代の落書きノートは取ってあると言うので、無理をお願いして30数年前のノートを出してもらう。 残念ながら僕の書き残したものは発見できなかったが、友人が書いた落書きをいくつか発見。 あの頃はみんな若かったと毬音と回顧を楽しんだ。
2010/02/21 (Sun) 20:27

 ●●●  毬音@能取岬・オホーツク
毬音@能取岬・オホーツク
常呂を出て、更に網走方面へ。 道中、晴れたり曇ったり雪が降ったり忙しい天気だが、道はほぼアスファルトが出ていて降る雪もすでに春の雪だ。 全面凍結したサロマ湖を横に走り、網走市内の能取湖に沿うようにわき道に入る。その都度毬音に「これは湖が凍っているので流氷ではないのだ」等と会話をする様は、頭がイカレタおっさんかのようだが、人がどう見ようと関係ない。これは毬音と僕の旅行なのだ。
ところどころで便所休憩や、なんやと立ち寄りながら、午後3時頃能取岬に到着。観光バスが1台。自家用車が10台ほど。広々とした岬は人もまばらで快適である。
確かここには12〜3年前に来たと思うが、その頃はノットリランドと言って子供向けの簡素な遊戯施設があった記憶があるが、今ではトイレと灯台以外何もない。僕はこちらの方が流氷を見るには相応しいと思うのだった。それは毬音も同意見だと思う。なんたって価値観の似た夫婦だったから。
オホーツクに突き出た能取岬からは知床方面も見えるのだが、知床方面は暗雲の中。きっと降雪中だろう。しかし能取岬は晴れ。主役の流氷は。。。接岸と言うには少々無理があるが、常呂より全然いい感じである。沖に漂う流氷の群れと、岸に留まったシャーベット状の氷。その狭間で荒波が轟いている。これは珍しし光景かもしれないが、僕にとっての流氷の海は、今までの経験から、普段の波音を打ち消して、静寂の中風の音だけが鳴っている光景しかないので、見た目は流氷を楽しめても、まだ決定打ではないのだった。 しかし面積の広さから、結構な時間を過ごせた。幸い紋別方面より網走方面の方が流氷が充実していそうだ。
そこから網走駅へ出て、網走と言ったらほぼ毎回行く天都山へ行く。ここの展望台から流氷を観察して紋別か知床か行き先を決める手立てにしている場所である。 ここから見る限り、明日行く「北浜」の海には波が打ち寄せているような・・・嫌な気配。 しかし昨日は沖にうっすらしか見えなかった流氷が今朝は接岸してた。という事はもっぱらであるから、流氷は風次第なのだ。
天都山から少し下ったところにある「北方民族資料館」に行く。北方民族好きな僕にはたまらないのである。 昔 ここが出来たばかりの頃、入館した事があるのだが、規模は大きくないが、設備やブースはかなりモダンですばらしい。それに入客が少なくて落ち着けるのだった。 閉館30分前というところに駆け込んだ。  昔アラスカに行った時も、アンカレッジの北方民族資料館みたいな所に入って「ははー やっぱりアイヌとアラスカインディオとか北方民族は似た文化を持ってるんだなぁ」と関心した覚えがある。
外気温がマイナス3度になった夕方5時頃。そろそろ路面が凍ってくるなと、レンタカーを返却に行く。 本日の走行距離140キロ程度だった。 紋別から網走を直で走れば105キロ程度だから、35キロ寄り道をしたわけだ。 いやー、レンタカーにして、ホント良かったよ。後押ししてくれた毬音のおかげだ。
2010/02/21 (Sun) 19:46

 ●●●  毬音@常呂・オホーツク
毬音@常呂・オホーツク
昨日の夕方からの吹雪は今朝まで続いていた。7時過ぎに宿の朝食をレストランで食べている時も窓の外は吹雪。これじゃ予約している13時発のバスに乗るかと思ったが、この吹雪の中13時まで何をすればいいのか迷いながら、満腹の体をベッドに横たえたら寝てしまっていた。1時間少々ようで、10時半に目覚めた。すぐさま外を見ると、雪がやんでいる。その瞬間レンタカー屋に電話。コンパクトカーは予約でいっぱいと言うので、ワンクラス大きい車を手配した。慌てて荷をまとめチェックアウトしてレンタカー屋に行く。
これで毬音から軟弱者と言われずに済むというもの。 11時過ぎにレンタカーで発進したのだが、一応ガリンコ号ターミナル付近を回ってみると、流氷の状態が昨日より悪い気がした。これで紋別には未練なく発てる。一路網走方面を目指す。
1時間ほどで、かつて線路があった頃訪問して結構な流氷を見れた常呂に寄る。昔駅があった場所の裏が海なのだが、波間に氷群が漂っている程度。少し走って漁港の外れに来ると、流氷らしい姿の海に出くわした。 しかし僕から言わせれば、マダマダ! でも毬音には昨日より流氷を少し味わえたと思う。 レンタカー車内からのワンショット。
2010/02/21 (Sun) 19:29

 ●●●  毬音@紋別・オホーツク その3
毬音@紋別・オホーツク その3
前回紋別に来た時にはまだ無かった、オホーツクタワーなるものが存在する。海に突き立ったタワーで、海底から海を眺められるのだ。 これは以前から訪れたいと思っていたので、入館した。海上6〜7メートルが1階になり、そこから海底までエレベーターで降りるのだが、宿から徒歩で来た勢いが余ったのか階段で海底に降りた。途中で、ここから「海面下」などと表示があったりするのだが、なかなか海底にたどり着かない。 やっとの思いで到着したら、「海底までの階段数○○○段、ビルの6〜7階に相当します」と看板が出ていた・・・ 僕の膝がワラッタのは言うまでも無い。
ここでの客は波がある。ガリンコ号から下船した団体が一気に押し寄せるが、ガリンコ号が海上を回っている間はわりと静かに過ごせる。 海底から波に揺れる流氷を覗いたり、飼いならされた水槽のクリオネを眺めたり、毬音は僕のダウンジャケットのポケットから観賞してた。
ひとしきり見て回ったので、宿に帰ろうと思うのだが、腰痛がぶり返しそうだったので、巡回バスを待つ。そに間に外は吹雪になってしまった。
明日は予約制の網走行きバスを予約してあるのだが、レンタカーで網走まで気の向く場所で流氷ハントしながら走ろうかとも考えている。しかし吹雪だったら素直にバスに乗ろうかなと。毬音「吟ちゃん、軟弱者なんだから!」と言われそうだが、僕が冬道の運転が嫌いなのは毬音も重々承知のはずである。 明日の天気次第だな。
2010/02/20 (Sat) 19:40

 ●●●  毬音@紋別・オホーツク その2
毬音@紋別・オホーツク その2
早朝に思いついたのは、紋別行きのバスを早めるだけでは済まなかった。帰りのバスは22日網走から夕方発、札幌23時着を予約してたのだが、紋別行きの切符を買う際に、22日22:30知床ウトロ発、23日6:00札幌着の夜行バスに変更までしてしまった。 せっかくなので、毬音にオーロララインとも言える、紋別〜知床間を毬音と網羅しようと思ったのだった。これは今まで何度も訪れた僕にも経験の無い事だから、毬音との新たな思い出になれば良いのだ。  それにしても、今日見る限りの(残)流氷はなんとも情けない。 なので、ガリンコ号には乗らなかった。 僕が前回紋別を訪れた頃、確かちょうどガリンコ号が就航したてだったと思う。 写真は展示されてる僕が乗ったガリンコ号1代目。現在就航してるのは大振りになったガリンコ2号。 ガリンコ号の切符売り場にも「本日は流氷帯まで運行できないので割引料金になります」と看板が出ている。それでも週末とあって観光バスが20台以上停まっている。日本人の団体だけではなさそうだ。団体客はツアーのルートに入っているからには乗るしかないのだろうが、これでは流氷のインパクトを持てずに帰るのだろう。 毬音にはそんな貧弱なインパクトを持って欲しくないが、こればかりは僕の力ではどうにもならない。 なんだかこの状況、スウェーデンにオーロラを見に行った時と似てるなぁ・・・・
2010/02/20 (Sat) 19:20

 ●●●  毬音@紋別・オホーツク
毬音@紋別・オホーツク
生前のマリオンが、いつか行ってみたいと言っていたオホーツク。僕にとってもオホーツクは10年ぶりくらいか? かつては毎冬、夜行列車で網走に到着してから流氷の状態を見て、知床方面か紋別方面かを決めて流氷ウォッチングをしていた。しかも10年連続して。
前回僕が紋別を訪問した時は、国鉄の線路があった頃だから、もう20年以上前。
今では網走行きの夜行列車も紋別までの線路もなくなり、札幌から紋別行きの直行バスを利用したのだが、午前9時台の予約をしてたのを早朝に思い立ち1便早いバスに変更。しかしこれは結果として良い判断だった。 晴天の札幌を出発して、5時間弱、紋別手前から少し雲が出てきたが、日差しもあり、最高気温もプラス1度だったらしく温かかった。 予定より早く到着したので、宿に荷を預け、徒歩でオーロラタワーを目指す。約3キロちょっとの距離で汗ばむほどの気温だった。 残念なことに接岸した流氷は2日ほど前に離れてしまったらしい。 わずかに残った流氷でも、初めて見る観光客にはれっきとした流氷なのだ。 
2010/02/20 (Sat) 18:57

 ●●●  想ライブ @くう2日目
想ライブ @くう2日目
今日は天気も良く、徒歩15分ほどの税務署まで確定申告に出かけたが、日差しが雪に反射して眩しいので、サングラスをして歩いた。 始まったばかりの確定申告だからそんなに混んでないと思いきや、かなり待たされ、作成にも1時間近くかかってしまう。しかし、確定申告を終えて帰る頃には、待つ人は倍以上に膨れ上がっていた。 それから腰痛に耐えながら眼科まで歩いて定期検診を受ける。今回は1年ぶりの視野検査を受ける。視野には問題はなかったが、ここしばらくサボっていた目薬投薬で眼圧が上がっていた。
そうこうして帰宅すると夕方4時。ライブに向けてイメージを膨らませる。 今日は天気もいいから、昨日よりはお客さんが入るかなと思っていたのだが・・・・ 結局、開園前に入店いただいた、想での常連になりつつあるお客さん1名のまま、1・2ステージを終演 (´;ω;`)
メンバーにもお店のマスターにもお客さんにも毬音にも申し訳ない気持ちでいっぱいで泣きたい気分だった。 継続は力なりとは言えど、この状況を乗り切るには相当な鈍感力が必要だ。 何度ももうやめようかと思うのであるが、進化する想サウンドが自分でも楽しみであり、毬音への祈りという部分でも乗り切るしかない。
演奏後、メンバーと歓談していると、マスターから「次はいつにします?」とのお声をいただく。 こんなに集客が悪いにも関わらず、次回のスケジュールを打診してもらえる事に嬉しくもあり、辛くもある。 メンバーやマスターに甘えさせていただき、次回は4月12日に決定。
決して想の音が悪いのではない。想は素敵な音を奏でると自信がある。 ただ僕がリーダーだから集客できないだけなのだ。 今日は特に僕のオリジナル曲「字 珊内」での演奏中に毬音との記憶に満たされ、かなり想いが入ったものになり、演奏していることが幸せだった。
マスター、メンバーのみんな、ごめんね。 もうしばらくお付き合いください。
2010/02/17 (Wed) 23:59

 ●●●  56回目の月命日・EXPLOSION@くう
56回目の月命日・EXPLOSION@くう
先月も月命日にはライブだった。今月も月命日にライブが重なった。これはきっと毬音が音を求めているのだろう。今月は僕のリーダーユニットEXPLOSIONでのライブだったが、オリジナルメンバーの池田伊陽(g) 小田島茂(eb)に加えゲスト三上紘子(p) 菅原実(ts)を初めて加えてみた。 本来ぶっ飛び系のこのバンドではあるが、ゲストを加えた事で、飛び方は控えめにしたのだが、相変わらず何が飛び出すかわからない形態は面白い。まさしく毬音大喜びの内容だ。
月命日での約束のオムライスは忘れるわけも無く、ちゃんと午前中に作った。とは言ってもまたもや手抜き品で容赦願った。 後は昨日買ったシュークリームを供え、今回の花は黄色いバラにしてみた。

今日の札幌は昼から大雪模様で、おまけに冬季オリンピックの最中。こりゃーお客さんは来ないな!と諦めていたのだが、僕の知り合いが一人とゲストの三上紘子ちゃんの彼氏とお姉さんが来てくれた。 計3名ではあるが、このバンドでは平均的集客だ。 そして、なんと三上紘子ちゃんのお姉さんの名前が毬音の本名と同じ名前だった。これは人にはなかなか理解してもらえないかもしれないが、毬音の名を口にできるだけで、僕には幸せな気分になるのだ。つーても、お姉さんと会話したわけではないので、名を呼ぶことは無かったが、その名の人が聴いているという現実だけでモチベーションは上がるのであった。以前、毬音の1周忌のライブの時、会場には2名毬音と同名の人が居てメチャメチャ嬉しかった事を思い出す。
そんな音を捧げられた56回目の月命日だった。

明日は、仕事を休んで、確定申告と眼科検診、そして夜は、これまた僕のリーダーバンド「想」のライブ。 明日は3人以上入るかなぁ・・・
2010/02/16 (Tue) 23:59

 ●●●  チョコ
チョコ
毬音が逝ってからはバレンタインデーとは無縁に過ごしているが、毎年 毬音の代理で僕がチョコを買い、自分で食べる。 チョコと言っても、普通の既製品で特別なものではない。この点は毬音が健在時と何ら変わりは無い。 バレンタインデーだからといってお互いの気持ちを確認する必要は無かったし、僕自身がバレンタインデーの企業策略に興味が無かったから、シャレとしてチョコを買ってもらっていた程度だった。
来週は2日連日のライブを控えてるというのに、今日 腰をやってしまった(>_<) これでは楽器搬出・搬入も厳しいかも・・・・ 今夜は風呂で温めてみるか!
2010/02/14 (Sun) 22:54

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