チャンカーはマリオン


 ●●●  誕生日
誕生日
近所の小さなケーキ屋で1週間ほど前に発注していたバタークリームデコレーションケーキを22日夕方に取りに行き、夜は知り合いのライブを聴きに行った。 ライブ終了後、サックス吹きのお店のマスターに誘われ3曲ほど演奏する。 夜も11時近くになり、帰ろうとするとライブを聴きにきていた知り合いが、翌23日は祭日ということもあり飲みに行こうと誘われ、飲みに行く。  この時期の飲み屋は混んでいて、我々4人が入れる店がなかなか見つからず、ようやく見つけた店がなんともアダルトな雰囲気のお店。 そこでちょうど0時を回りワインで誕生日の乾杯をしてもらう。 お店が閉店という事で店を出て、タクシーを拾って帰宅したのが3時過ぎ。 そのまま寝たのだが、今朝は6時に目覚め、バタークリームのケーキにロウソクを立て毬音と祝い、起き抜けにバタークリームケーキに食らいつく。 この店のバタークリームケーキは初めて購入したのだが、確かにマーガリンではなくバターを使っているのは香りで分かるが、多分無塩バターなのだろう、濃厚だがただ甘いだけのクリームで、飾り付けも上にナッツ類を乗せただけの、祝う気分は感じとれない物だった。 来年はまた別の店を探すか・・・

飲みに行った事で、ひとり寂しく迎える誕生日は避けられた。
しかし誕生日当日、僕は仕事があるわけで、3時間睡眠のまま仕事に突入する。 今夜は近所のお店でジャムセッションがあるので、行けば仕事後の静寂でみじめな誕生日の残り時間を音をだして埋められると思うのであるが、睡魔の襲撃をかわせるかが問題だ。
2009/12/23 (Wed) 8:13

 ●●●  54回目の月命日
54回目の月命日
毎月毬音の月命日には僕の実家の母がかっぱ巻きを作ってくれていることもあり、今回はこれも生前のマリオンの好物だったサーモン巻を作った。かっぱ巻きより若干高価なので、貧民生活の我が家においてマリオンはたまにしか所望しなかった。今考えても申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
巻きもの作りは久しぶりだったが、案外上手く巻けたと思ったが、切る段階で「あれ?こんなにすんなり切ってたかなぁ??」と油断をしてしまった。 本来1本を6つ切りにするところ、4つ切りにしてしまってたのだ。だから切りやすかったのだ。おかげで一つ一つが長いバランスの悪い出来になってしまった。まぁ御愛嬌と。 サーモン巻は朝飯。
夜は、これまた手抜きで申し訳ないのだが、冷凍ピラフに焼いた卵を乗せ、レトルトのハヤシをかけただけのもの。 昨日サーモンやら何やら買い物に出かけたのだが、今日のオムライスのために卵を買うべくカゴの中に確かに入れた記憶があるのだが、今日気が付くと卵が無い。レシートを調べると卵が入って無いではないか! 多分レジで打ち忘れてレジ台の上に置き去りになったのだろう。 会計を終えてカゴから袋に入れる段階で気が付かない僕にも責任があるわけだ。 おかげでオムライス用の卵は冷蔵庫に残っていた1個に牛乳をガンガン入れたゆるーい卵焼きになった。 そして今年の初物みかん。
毬音がそれらを食べ終わるまで、僕はアボカドのサラダを食べて辛抱する。僕はアボカドが好きなのだが、マリオンはあまり好きではなかったようなので、アボカドサラダは僕一人でいただく。
昨日今日と札幌の最高気温もマイナスの真冬日。一昨日夜に降った雪も解けずに積もっている。これが根雪になるのだろうか?

最近また「毬音に会いたい病」が発症している。これは時期的な事もあるのだろう。冷えた部屋に一人で居ると、マリオンと一緒に居た頃との気温差にやられるのだ。
今月は頭に2本連日のライブがあったきりで今年の演奏は終了してしまった。演奏の無い日々が続いているから演奏=毬音への祈りの図式から、毬音を近くに感じる機会が少ない事も大いに加担してるのだろう。
しかし、12月にライブ2本じゃ、僕ももうダメかな。。
2009/12/16 (Wed) 18:45

 ●●●  ライブ@ロンド
ライブ@ロンド
ロンドはビルの地下にある。一階にはケンタッキーフライドチキンが入っていて、11月の下半月 改装工事をしていた。今日は早めにロンドに入り、ドラムをセッティングしてケンタッキーフライドチキンに行く。
実は僕はオニオンリングフライが大好物で、それを目的にしていたのだが、販売開始から一年ほどしか経ってないのにオニオンリングフライはメニューから消えていた。 スゲー落胆した。
ロンドの隣りにカラオケスナックが入っていて、演奏はそれに負けないようにしなければならない。まぁ当然負けてはいないのだが。今のロンドでのレギュラーメンバー、ギター古舘賢二、ベース北山雅之のトリオ演奏。
連日のライブでは、体力的にキツイと感じていたが、オニオンリングフライにありつけなかった悔しさが原動力となったのか、最初のステージは毬音にも僕にも満足な出力になった。有り難い事に、最高気温1度という中お客さんもそこそこに入ってもらえた。 まぁ10数人入れば満員のお店だから、閑散とした感じがしないだけなのだが・・・
いつもビールをご馳走してくれるお客さんがまだ来て居ないので、ビールは当たってないが、昨日は毬音もビールを飲めたから、それで勘弁してもらおう。
演奏を終え、店の外に出てところで、いつものお客さんに「今日も良かったよー」と声をかけていただいた。
今夜はシラフだが、やり切った充実感で帰宅できた。

次回のロンドは1月15日。
2009/12/05 (Sat) 9:56

 ●●●  ライブ@ジェリコ
ライブ@ジェリコ
昨日の朝、外を見ると白い世界になっていた。いよいよ僕の好きな冬が始まった。まだ根雪にはならないだろうが、この積雪で街中のクリスマスの飾りつけに実感が湧いてくる。  今日は毬音のお気に入りのお店ジェリコで、奥山文子(p) 矢木章(b) 大村吟弘(ds)でのトリオ演奏。奥山さんとは初めての共演。
前回ジェリコで演奏したのは、3月の初めに「想」で出演して以来。僕と知り合う前から常連だった毬音には古巣に帰って来た気分だろう。 お店は奥山さんの知り合いの大半は女性で埋まった。僕がリーダーでのライブとはエライ違いだ(・・;) ちょっと楽をしようと、自分のスネアを持参しなかったことで、いつもと違う響きに勘が狂う部分があったのが心残りだったが、きっちりと演奏は楽しませてもらった。しかし最近の練習不足が如実に感じられた。 地下鉄で行ったので毬音にもビールを供えられた。 やっぱりジェリコに来たら毬音にはビールを飲ませてあげたいし、ススキノのごちゃごちゃした中、車で走りたくないので地下鉄でジェリコへ行ったのだが、そうなると少しでも荷物を少なくしたいと、シンバルしか持参しなかった怠慢に反省。
でもジェリコでの演奏は、心のどこかで毬音孝行な気がするのだ。
次はいつジェリコで演奏できるかなぁ・・・・
2009/12/03 (Thu) 23:59

 ●●●  EXPLOSION‐β@くう
EXPLOSION‐β@くう
昨日 北九州里帰りから帰ってきた。
現住所が自分の生活空間になってると感じる。 もう四年も住んでるのだから、当然と言えば当然だ。

今夜は久々の爆発バンドのライブ。メンバーは、ギター池田伊陽 ピアノ高柳真依子 そして今回初のベース北山雅之。
初のベースという事もあり、大きな爆発が出来なかったが、それでも演奏は楽しめた。
本音では、もっと予期せぬ音・その場の思い付きで演りたかった。 「想」と違い、僕の音が方向性を示すので、ドラム演奏は体力勝負的なところがあり、即ちうるさい演奏なのだ。 だから毬音は大喜びなはず!

お客さんも、僕の知合いばかりで四名。バンドメンバーと同数入ってもらえた。
ホントに感謝、感謝だ。

帰りには、雪がパラパラ降ってきた。駐車してる車には、うっすらと白くなってる車もある。 いよいよ冬が来たのか… 我が家も灯油を買いに行かねばならんな!
2009/11/20 (Fri) 0:09

 ●●●  53回目の月命日
53回目の月命日
小倉のウィークリーマンションをチェックアウト。今夜から2晩実家に泊まる。ウィークリーマンションの近所に、僕の好物の揚子江の豚まんの本店がある。朝飯にと豚まんを1個購入。どこで食べようかと思案してると、戸畑渡し場行きのバスが来て乗り込む。40分ほど揺られて若戸大橋のたもとにある洞海湾の渡し船乗り場に着く。冷たい海風を受け、若戸大橋を見上げながら豚まんを食らう。 なんとなく、往年の旅人感覚が蘇ってきた。その勢いで去年も乗った渡し船に乗る事にした。 5分程度の航海で若松に到着。これといって当てもないので、しばらく海を眺める。  帰り道は若戸大橋を渡りたいと思いつく。
僕が子供の頃、若戸大橋には歩道があり、自殺者の話をまれに聞いた。今でも記憶しているのが、嘘か本当かわからないが「あの高さから飛び降りると、下が海でも海面はコンクリート同様の固さになる」という話だ。 自殺予防の意味もあったのか不明だが、車線を増やす事で、若戸大橋の歩道は、かなり前になくなってしまったのが残念だ。 若戸大橋を渡るバスを探して若松駅まで歩く。 目的のバスまで1時間半ほど時間があったので、付近をうろつく。  かなり以前から若松にありライブもやっているジャズ喫茶「エル・エバンス」という店が気になっていたが、見つけられずにいたのだが、歩いている時、大きなマイルス・ディビスの看板が目に入ったので近づいて見るとその店だった。すかさず入店する。 そしてオーダーは、毬音の月命日なので「オムライス」を注文。   食事を終え、バスの時間も近いので店を出ようとした時、ちょっとマスターに話しかけた。 僕が札幌で少しばかり演奏してる事や出身が北九州ということで、マスターから「そうであれば話は別!」と引き止められ談義がはじまった。僕は旅モードに入っていたので、予定のバスに乗れなくなる事なんて気にもならず、そのままマスターの熱い話を聞いていた。とても明確でストレートで、ジャズへの情熱と地元への気持ちがひしひしと伝わってきた。
今後も連絡を!とお店を後にバス停に戻り帰り道を練る。とりあえずは戸畑行きのバスが若戸大橋を渡るので乗り込む。戸畑駅で、これまた僕の好物、折尾の「かしわめし」駅弁が売っていたので購入。JRで一駅で実家に到着、毎月毬音の月命日には母がカッパ巻を作ってくれているのはわかっていたので、僕は「かしわめし」を毬音へお供えした。ジャズのお店でオムライスも注文でき、毬音にとっても満足(満腹)できる月命日だったと思うのだった。
2009/11/17 (Tue) 0:51

 ●●●  小倉城
小倉城
小倉の街をしばらく徘徊した。トンコツラーメンを食べた。

里帰りの度に思うのだが、地元であっても美味いトンコツには行き当たらないものだ。昨夜と今日で二回ラーメンを食べたが、今日のラーメン屋は古くからやっている、小倉では老舗の小汚ない店なのに、味は酷いものだった。まだ昨夜の宿近くの店の方がマシだった。
そろそろトンコツラーメンに理想を追うのは諦めるべきかもしれない。
ラーメンにガッカリして、プラプラと小倉城へ歩く。2004年1月にマリオンが初めて九州上陸(これが最初で最後ではあるが・・)した時、九州は十数年ぶりの大雪。 そんな中二人で小倉城に上った。
今日そんな思い出を辿りながら、久々に小倉城に入ろうと思い、入口手前の喫煙所でタバコを吸っていると、係員が出てきて「閉館」の札が下げられた。なんとも間が悪い。

母の居る北九州には、僕の友人は居ないので、暇を持余すのではあるが、これは札幌に居ても同じなのである。ただ、折角里帰りしてるのだから、何処か訪ねるようと思えど、年なのか尻が重たくなっている。
今日はマリオンとの足跡を辿って小倉城にたどり着いた。途中でマリオンと入ったラーメン屋が潰れていたのが寂しかった。そんな空虚だけど満たされた一日だった。
2009/11/15 (Sun) 18:37

 ●●●  大日寺28番札所・篠栗
大日寺28番札所・篠栗
四年ぶりに篠栗を訪れた。最初に来たのは、毬音が世を去って四十九日もたたない時だった。
その次は、毬音逝去三か月後。
そして今回が三度目の訪問。篠栗駅に到着すると土砂降りの雨。濡れながら20分ほど歩いて大日寺に到着。 ここは俗に言う「霊媒師」さんが観てくれるのだが、テレビ出演してる有名なタレント霊媒師とは違い、札所を守る住職さん。元々クリスチャンの家に生まれ信心してたのが、最初の子供を授かる時に、ある出来事をきっかけに仏道修行に没頭し改宗した経歴を持つ人である。
今日も多くの悩みを抱えた方々が順番を待っている。
今日の僕は毬音の現在の状態や友人の事やらで話をしに来た。 毬音は花に囲まれた光の中で幸せに居ると聞き、ひと安心。
御布施を包んだのだが、帰り際にコッソリと半分以上を返してくれた。その上、自分の健康のために高野山から買って来た「護符」まで頂いた。

まったく無宗教の僕だが、昔ちょくちょく行ってた、北海道・砂川の御大師さんからも同じように扱ってもらった覚えがある。 有り難い事だ。
大きな閻魔像の前で、毬音を喪って間もない頃の自分を思い出し、今居る自分が不思議に思えるのだった。

南無大師遍照金剛・・合掌
2009/11/14 (Sat) 1:18

 ●●●  ピアノバーHOUSE 224in西小倉
ピアノバーHOUSE 224in西小倉
去年の里帰りで初めて伺い、セッションをさせていただいたお店へ。 去年はお客さんのベーシストの方とピアニストのマスターとでトリオ演奏を楽しめた。 今年の訪問はお店のHP掲示板で予告していたので、ベースの方と再会できたのであった。
今年はドラマーの方が2名と大分からトランペットの方も来店して、去年の閑散とした雰囲気は無かった。
毬音にとっては縁の無いお店ではあるが、セッション半ばに「よしえさん」という女性ギタリストが来店。よしえさんとはは6年ほど前、マリオンが始めて九州上陸した冬に、僕がインターネットを通じてジャムセッションをやってる店を探している時、田川BNというお店を紹介してくれた人であり、その当日に田川BNで初めてお目にかかった女性であった。 その時、マリオンと僕は彼女に会っているのだ。だから毬音にも懐かしい人なのである。 マリオンを知る人と再会できたのは、ことのほか嬉しかった。 よしえさんを介して、NY在住で里帰りで北九州滞在しているベーシストわたなべさんと話をしていると、札幌のサックス奏者・蛇池氏と知り合いだとかで世間は狭いと思うのだった。
セッションが終わり、深夜2時前お店も閉店。 お店のマスターが車で宿まで送ってくださると言うので、好意に甘える。この展開は、マリオンと田川BNへ行った際とまったく同じ展開だ。 よしえさんとの再会が毬音の魂を呼び、あの時を再現するかのようで、横に毬音が居るかのような夜だった。

今日は心から喜び、感謝のセッションだった。
みなさんありがとうございました。 
2009/11/13 (Fri) 3:22

 ●●●  ジャムセッションin長崎
ジャムセッションin長崎
長崎での滞在を一日延ばした。 昼過ぎに仕事仲間の友人と待合わせ、中華街や長崎港をうろつく。 そして、リンガーハットでチャンポンと皿うどんを喰う。 本場の長崎まで来てチェーン店のリンガーハットなんてと友人は言うが、僕にはそれほどこだわりは無く、美味しくいただいた。
夕方から雨が降り出し、本降りの中ホテルに戻る。 たまたま今夜はホテルがらほど近いジャズライブハウスでジャムセッションがあるのをネットで見つけていたので、昼に楽器屋へスティックを買いに行った。僕の好みのスティックは札幌でも限られた店でしか売ってないのだが、長崎のこの店には置いてあった! それが嬉しくてふた組み購入。しかし最近のスティックって一本売りしてるのには驚いた。
雨が本降りのままならジャムセッションへ行くのは面倒だなと思いきや、夜には小降りになったので出かける。body ll soulという店。 札幌でのジャムセッションは大抵人が集まるので、大勢の地元ミュージシャンの中にどうもぐりこむか考えながら店に入ったのだが、居たのはホストバンドの得田さとしグループのメンバーだけで、お客は僕だけだったのが意外だった。何曲か演奏させてもらってるうちに、ギターの方が二名来店。
遠方はるばる札幌から来た僕に気を使ってか、演奏曲の希望を聞いてくれた。 お言葉に甘え「ソーラー」や「アフロブルー」とわがままを言わせてもらった。 セッション参加者は少なかったが、実に楽しい夜を過ごさせていただいた。
まるで予期して居なかったセッション。生前のマリオンは、こんなハプニングを自分の事のように大喜びしてくれたものだ。
そんなマリオンが大好きであり、感謝している。
今夜この場にマリオンが居たら、ビールを飲みながらニコニコとセッションを聴いてただろうと思うと、無性に毬音に会いたくなった。 そんな気持ちで眠れないでいる。
2009/11/09 (Mon) 3:30

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