僻地暮らしだった頃、毎年楽しみにしていたイベント「音座なまらいぶ」今年はTriorzというユニットでエントリーした。メンバーはピアノ中島弘惠、ベース本間洋佑とのピアノトリオ。このユニットでは2度目のライブになる。演奏の場は、マリオンとの出会いのきっかけになったフリーランス。毬音への祈りの曲「字 珊内」(旧NIPPON)ももちろん演奏した。イベントの力で多くのお客さんを前に演奏ができた。8月に函館のライブにも同行してくれた、ベース本間君の友人も来てくれて、再会できたのも嬉しかった。出番はわずか15時から40分間ではあったが、毬音に対して、僕がこのイベントに参加する事に意味があるのだと信じている。
あいにく天気がコロコロ変わるので、夜まで僕はフリーランスに入り浸り、最後のジャムセッションに参加しようと思っていたが、集まってくる顔見知りの演奏家がみんな連れを同伴しているのに気づく。 そこでふと一人で椅子に座っている自分の身の置き場が無いように感じてしまった。
お店を出てぶらりと小樽運河へ歩いて、自分は独りなんだなぁと落ち込んでしまう。その状態ではジャムセッションに参加する気も失せてしまい、札幌へ戻ることにした。 帰宅すると、札幌ジャズクラブに打ち上げのお誘いがあり、これ幸いとタクシーに乗って出かけ、ワイワイと盛り上がるみんなに救われた気持だった。 なんだか多感な1日だった気がする。









