チャンカーはマリオン


 ●●●  とあるパーティー
とあるパーティー
僕の仕事絡みの人達との懇談会パーティーにて演奏をする。メンバーはギター古舘賢二 ベース本間陽祐と ユニット「想」に一人足りないメンバー。
急に決まったパーティーなので、参加者も関係者全員とはいかなかったが、バンドメンバーのスケジュールを確保できたのは幸いだった。
仕事関係の人達は身体障害者の方達なのだが、日頃ライブなどで生音を聴く機会が少ないのではないかと思い、是非生音を体感して欲しかった事から演奏を入れた。
2ヶ月ほど前に購入したカノウプスの小径のドラムセットと先週半額セールで入手した2枚の新しいシンバルを含めた計6枚のシンバル、今の僕のフルスペックであり、これは毬音にも見せてあげたい気持ちから全てを持込んだのだ。毬音も嬉しそうに眺めたり触ったりしてる姿が過ぎり、僕も満足だ。
一応パーティーの進行もしながら演奏もする、ちょっと忙しい感じもあったが、皆さんにも喜んでもらえたし、バンドメンバーも一緒にパーティーに参加した形になり楽しんでもらえた。
今夜はドラムを叩いてきた事と、今の仕事をしている事が嬉しい夜だった。
2008/10/26 (Sun) 22:05

 ●●●  シンバル買った!
シンバル買った!
今月に入って、実によく働いた。夜中・早朝、必要とあればビシビシ働いた。 本来残業手当の無い仕事なのだが、事情が事情で時間外に働く必要があった事で、特別に手当が付く事になった。
それもあり、かねてから「もう一枚シンバルが欲しい」と思っていた欲求に、毬音から「買いなよ。欲しいんでしょ。今月は仕事頑張ったんだし!」と許しが出た。 珊内で暮してた時の僕の一か月のこずかいは一万五千円だった。 それから考えるとスゲー贅沢と思うのだが、「今は吟ちゃんの好きに使っていいんだよ」との毬音からの追伸で、僕は久々に地下鉄に乗り街に出て人ゴミをかき分け、セール中の楽器屋に入り、シンバルコーナーで音を比べながら悩んだ末、半額でゲットした一枚。
今夜はセッションに持って行って、響を確かめようか!
毬音 サンキュー!
2008/10/18 (Sat) 17:48

 ●●●  40回目の月命日
40回目の月命日
最近また毬音に会いたい気持ちに駆られる事が多くなった。 演奏する機会が少ない状況が原因のひとつとも思える。 僕にとって演奏は毬音との交流でもあるからだ。
しかしどんなに想いを馳せても、叶わぬ願いとわかっているから、何かに没頭して気を紛らす努力が必要になる。たまたま仕事が多忙で、仕事に依存しているが、睡眠不足でふらつく日々を過ごしている。
今日は珍しく仕事も定時で終えて買い物に出て食料と花を買ってきた。
先月決めた「毬音の月命日はオムライスの日」に従い、オムライスを作る。出来合いのナポリタンと柿とミカンが今月の月命日の御供えだ。
来週あたりから、ドラムの生徒ができる予定。新しく買ったドラムセットの支払いのためにも、レッスン生徒を増やし、仕事に励むしかない。
今一番欲しいもの「ガンバレ 吟ちゃん!」の毬音の声だ。
2008/10/16 (Thu) 19:42

 ●●●  音座なまらいぶ10
音座なまらいぶ10
生前のマリオンが毎年楽しみにしていた、小樽のイベント 音座なまらいぶ。開催されるのは、今年で10年目になる。
僕もマリオンと出会う前からしばしば出演させてもらい、マリオンと結婚してからは一緒に聴きにきたりしたイベントで、何より毬音を喪い最初の追悼演奏をしたのもこのイベントだった。
今回はフリーランスでは僕のリーダーユニットのひとつ「想」(ギター古舘賢二、ピアノ中島ヒロエ、ベース本間陽佑)と、
初めて演奏するお店グルービーにて、リハーサルも打ち合わせも無く、初めての顔合わせでいきなり本番に挑んだピアノトリオ(ピアノ福島誠、ベース本間陽佑)での参加だった。
想ではいつものようにベースが遅れて来た。まぁ慌てる事なくベース無しで毬音のために毎回ライブの際に演奏する、僕のオリジナル曲NIPPONを混沌と演った。
「想」が札幌くう以外で演奏したのはこれが初めてであり、バンドメンバー数の倍以上のお客さんを前に演奏さできたのも初めて。
やはり多くのお客さんを前にした演奏は楽しい。
想の音を多くの人へ伝えてられて嬉しくもあった。
グルービーでのトリオは初めて共演した若きピアニストの可能性と、想とは違ったアバンギャルドな自分の表現のあり方、現在の自分の問題点を知る事のできた演奏だった。
今日は毬音と一緒に小樽・音座なまらいぶを楽しんだ満足な一日だった。
2008/10/13 (Mon) 2:06

 ●●●  ライブ@ロンド
ライブ@ロンド
ここのところ仕事で多忙を極めている。ガシガシの睡眠不足で本日のライブに挑む。今日の選曲は元気なものにしないと演奏中寝てしまうおそれアリ!
メンバーはギター佐々木伸彦、ベース本間陽佑。
このバンドだけでなく、僕のリーダーバンドでのライブはここしばらく軒並み来客数がバンドメンバー数より少ない状況が続いていた。今日も演奏開始時には二人だったお客さんが途中からパラパラと入って来た。
僕にドラムの生徒さんを紹介してくれた方も見えた。来月のロンドのライブに連れて来るからと告げられたが、今月18日過ぎからレッスンを開始する予定である。
今夜は久々にバンドメンバーの倍数以上のお客さんに入ってもらえたのだった。有り難い事だ。
やはり聴いてもらえる人が多いとモチベーションも上がるのだ。
眠気もそっち退けで演奏を楽しめた。
そしてよく来ていただいている、いつも酔ってる(笑)男性からビールをご馳走になる。今夜は深夜に仕事をする予定だったが、睡眠不足の体にビールが染みると・・・ まぁ どーにでもなれ!である。毬音も「いいんじゃない?よばれろー」と誘う。いや毬音が飲みたいのかもしれないし、毬音に飲ませてあげたいからご馳走になり、毬音にも添える。
今日のメンバーとお客さんと店のマスターに深く感謝である。
12日間休み無しの長時間仕事をした自分が久々に解放されて楽しめた夜である。
毬音に乾杯!
来月のロンドは11月14日金曜。
2008/10/10 (Fri) 23:17

 ●●●  父の命日
父の命日
1980年10月5日、僕の2番目の父が逝去した。あれから28年。
もちろん毬音との面識も無いが、今は同じ世界にいるのだから、僕より親しくなっているのかもしれない。
28年前の父の葬儀の時、僕の実家は千葉にあったのだが、金木犀の甘く強い香りが辺りに漂っていた。それから金木犀の香りで父の命日を思い出していたが、今住む北海道には金木犀が生息しない。なので父の命日を知らせてくれるものは携帯電話に記憶させたカレンダーからのお知らせで知る事になる。我ながら情けないものだ。
父はよく甘いものをひそかに買って食べていたのを覚えている。だから今日はみたらし団子を買ってきた。 昔は父が買ってきた甘味物をこっそり盗み食いしていたものだった。 
そんな事を思い出しながら、福岡に住む仕事仲間とメッセンジャーで連絡w取りながら大宰府の話を出した。すると僕の意識はいきなり大好物の梅が枝餅に飛んだ。 父のみたらし団子から引き出された深層の欲求だったのだろう。そのままネットで梅が枝餅を探し、即効でネット注文してしまった。 何日後かに商品代より送料が高い梅が枝餅が届く。

今の僕の家には父の遺影も写真もない。なので毬音の祭壇を借り「仲良く食べてちょうだいね!」とお供えする。
毬音はそれほど甘いものが好きではなかったが、シュークリームと昔ながらの板チョコはよく買っていた。今日は父の命日なので、毬音にはみたらし団子で我慢してもらおう。
2008/10/05 (Sun) 19:09

 ●●●  15年ぶりの再会
15年ぶりの再会
7月にニューヨークで活動してる友人ピアニスト大野智子とライブを演ったが、今日は大野の旦那さんアレン・ファーナム(同じくニューヨークで活動してるピアニスト)がボーカル・ミーナさん、ベース・米木康志さんが来道初日の小樽グルービーでのライブ。
たまたま今夜は久々に毬音もお気に入りだった小樽フリーランスでのジャムセッションに参加予定だったので、夕方から小樽へ向かった。
小樽に着いて、歩いていたらとてもショッキングなシーンに出くわした。 やたらと小さな子猫が道をウロウロしてるなと見ていたところにゆっくりとしたスピードの車が僕を追抜いて行った。 僕の進行方向前方の道の真中に白い小さな物体が落ちていた。近付くとそれは小さな子猫。さっきの車にひかれたのか、ひとつ大きくケイレンをしたまま力尽きてしまった。なんとも辛い光景だった。
気を取り直しアレンの出演するグルービへ。店内でしばらく待つとアレンが到着。15〜6年ぶりに握手とハグで再会を喜ぶ。 演奏が始まる。 僕がニューヨークに住んでた頃、アレンは毎週日曜にマンハッタンのビレッジのあるお店でジャムセッションホストをしていた。僕はほぼ毎週通い(アレンとはもっと前からの知合い)セッションに参加し、アレンの音を耳にしてたわけで、今日は本当に懐く、楽しく聴かせてもらった。毬音を紹介できない事が残念でならない。 彼等のライブは明後日の札幌くうでまた聴く予定もあり、ワンステージ終ったところで失礼して店を出てフリーランスジャムセッションに向かう。ここのセッションも久々で、演奏と雰囲気を楽しんだ。
なんだか気分のアップダウンも含め、盛り沢山な一日だった。
さて安全運転で帰ろう。
2008/10/01 (Wed) 1:05

 ●●●  想・ライブ@くう
想・ライブ@くう
ギター・古舘賢二、ベース・本間陽祐、ピアノ・中島ヒロエの想でのライブ。
今回は美しいながらも自由度が高めの演奏ができた。
この想を継続して徐々に連帯感を培ってこれたと感じたライブだった。
が、しかし、お客さんが・・・・・
最初のステージでは二人。セカンドステージの途中に一人。 結局バンドメンバー数を超えられなかった><
でも演奏内容は良かったと思うのだ! こんなにお客さんを呼べないにも関わらず、ライブ終了後にお店のマスターが次回の想の出演を打診してくれたのだった。
せめてバンドメンバー数と同数のお客さんに入っていただき、想の美しい音に触れていただきたいものだ。
これじゃ毬音も心配だろうなぁ…

継続は力なり。
次回 想のライブは12月10日くうにて!
2008/09/18 (Thu) 23:17

 ●●●  39回目の月命日
39回目の月命日
先月の月命日もオムライスだったが、僕自身もオムライス好きなので、今後は毎月16日の毬音月命日はオムライスの日にしようと考える。果たして毬音は満足してくれるだろうか?
今日のオムライスは、ドライカレーのオムライス。ドライカレーは冷凍物ではなく、自分で作った。
ちょうどカッパ巻きを売っていたので、自作ではないが、カッパ巻きもある。
ここのところ、知人の不幸が重なり、通夜参列の際に頂いた焼海苔が沢山あったので、一昨日、アボカドとカニカマのカリフォルニアロールもどきを作った。
珊内に居た頃は、葬儀に参列する度に上白糖1キロ袋が溜まりに溜まったものだった。

そして今日は柿と甘栗も毬音に御供えした。
以前、甘栗をバクバク食べたいとのお互いの要求を満すため、剥き役・食い役に分担し、交互に役を替って食べたものだ。
毬音は甘栗を好物とは口に出さなかったが、食べると「美味い」と喜んで食べていた。

先日、友人の奥様の通夜・告別式に出た時、毬音の葬儀を思い出した。その辛さを今友人はリアルに受けていると思うと、また悲しくなり、涙が出てしまった。
今の自分を顧て、よくここまで回復(精神的に)したものだと感心する。
でも、毬音に会いたい気持ちは、未だに毎日抱いている。
2008/09/16 (Tue) 19:26

 ●●●  喪
喪
昨日、毬音の追悼バンドMARIYOONや他のバンドで一緒に演らせてもらっている、小樽のベーシストの奥様が亡くなられた。
いきなりの癌宣告を受けたのが7月末だったと記憶している。それまでは、まったく癌とは思ってなかったらしく、唐突に「手術もできない末期」と言われ、抗がん剤治療を受けていた。
経過の速さに閉口する。
毬音の場合は、まだ癌告知から逝去まで10ヶ月はあったが、この友人や御家族の心中を察すると言葉が出ない。
ましてお子さんも居るのだから、無念さは僕の比ではないだろう。
病室で友人は、あの時の僕と同じように、絶望と微かな期待、諦めと祈り、様々な間で葛藤を繰り返していたのではないだろうか。それを思うと、僕もフラッシュバックして泣けてきた。
無念である。

ここしばらく周囲で不幸が続いている。
この世の無常は、起り得るものではなく、そのものなのだと再認識させられた。
勿論、僕自身も例外ではなく、無常の中にある。

友人の奥様の冥福をお祈りします。 合掌
2008/09/12 (Fri) 10:42

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