チャンカーはマリオン


 ●●●  毬音は今
毬音は今
珊内で暮していた頃、愛猫サイレンが姿をくらまし、ほぼ死亡したと確信するくらいの時間を経た頃、マリオンはよく僕に尋ねていた「サイレンは今頃どの辺かなぁ?」
その都度僕は「三万光年くらいの所かな!」と、死後は宇宙の果てに魂が帰って行くかのように答えていた。
今毬音はまさに宇宙に解放された存在。と言うより宇宙と一体になったわけだ。 そう、この世で肉体に縛られ苦悩している微小な存在の僕には構う余地もないし、僕が毬音を惑わせてはならない。 僕は僕自身でこの苦悩を乗り越えるべきなのだが、やはり現状では孤独感を拭えない。
愛されるより、愛する事が自分の本分だとわかっていても、愛されたいと欲をかく自分に嫌悪を抱きながら生きるしかないのだね。
毬音の居る宇宙空間に辿り着くまで、あと4年と9ヶ月ほどだな!
2008/03/09 (Sun) 15:31

 ●●●  ギグ@余市テラス
ギグ@余市テラス
本日は最近オープンしたばかりのお店「余市テラス」でオープン記念ライブ。メンバーは、リーダーで余市出身でもあるピアニスト・KEN、余市に立ち寄ったのは初めてというベース・北山雅之、とのトリオでの演奏。マスターはKENのピアノのファンであり、僕も札幌で2度ほど面識がある。
お店はとてもセンスの良い店内で、以前毬音と行ったスウェーデンのコテージと同じような窓の取り方だったので、マスターに聞いてみたら、やはりスウェーデンの建築デザインだそうだ。そしてお客さんには毬音父と伯母ご夫妻も来てくれた、そんなこんなで今日の演奏は毬音への想いが溢れそうなくらいにこめられた。生きていたら何よりも喜んでくれただろう。いや、今でもきっと喜んでくれているに違いない。
演奏はアンコール2曲。大変盛り上がった。今日は楽しいと言うより、嬉しい気持ちで演奏できた。年に4回、できたらシーズンごとにライブやってもらえるようにしたい、とのマスターの言葉を聞いて、それに加われるのであれば幸せな話だと思う。
演奏の帰り道、道路はツルツルテカテカ!怖々と運転してなんとか帰宅。
家に入り冷え冷えとした部屋に独りでいると毬音恋しさで居たたまれない気持ちになってしまった。
2008/03/02 (Sun) 1:02

 ●●●  ライブ@ロンド
ライブ@ロンド
今朝の天気予報では、今日の最高気温はプラス5度まで上がると言ってたが、仕事を終えて買い物に出来ると異様な暖さに不気味さを感じたくらいだ。
今日のメンバーはギター・小倉義満、ベース・本間陽祐とのトリオでの月例ライブ。先月からゲストで歌い手のめぐむさんに数曲参加してもらっているが、これが評判が良いのだ。これから毎月来れるのなら毎月参加してもらいたいと申し出た。ワンステージ目のお客さんは7名ほど、インターバルで4名のお客さんに帰られて、ショックだが、どうやら時間的に行かなければならなかったようで、お店を去り際に近寄って来て称賛の言葉を頂いた。「こんなに柔らかいドラムは初めて聴かせてもらった・・・」と言った内容だったが、過激極まりない音を出していた自分が、最近は美しいドラムサウンドを目指す傾向が強くなっているようだ。ダイナミクスの効かせ方、曲の流れの掴み方、ドラムのメリハリの付け方を演出するのだが、それらが上手く作用している。その演出が作為からでなく、共演する音へ反射的に無意識自己を引き出す。その道筋が自分の中に確立しつつあるようだ。
演奏に毬音への祈りを込めようとしても、前まで、音を出す次元と祈りの次元がなかなか同調しないとジレンマを抱いていたが、最近ようやく祈りが音になってきたのかもしれない。
ようやく僕の音が毬音に届くようになったのかと思うと、演奏がまた一段と楽しくなる。
そんな状態の今日、めぐむさんの歌が入り、急遽「竹田の子守歌」を演ろうと提案して歌ってもらう。感無量だ。
ツーステージ目には新たなお客が一人来店して3人のお客さんになったが、小さなお店なのでそれほど情けない気持ちにならずに演奏できた。そんなツーステージ目に竹田の子守歌とヨサコイ節を歌ってもらった。
やっと演奏する事に充実感を満ち足りたレベルにまで自分を引き揚げる事ができた現状だが、三月はライブスケジュールがまるで空白だ。寂しいねぇ。
2008/03/01 (Sat) 2:35

 ●●●  想い
想い
一昨日の夜中、夢を見た。状況や登場人物にはまったく見覚えはない。見知らぬ男性2人に言いがかりをつけられ、突発的にケンカをしてしまう。その時の感情の働きに、昔はかなり短気だった自分が懐かしいようであり、恥ずかしい気持ちが沸き起こる。その後どういった流れか覚えてないが、一枚の写真を発見する。その写真には、何処かのホテルだと思うが、幾つか並んだシングルベッドの間の床上に見慣れたジーンズ姿で眠っているマリオンが写っていた。それを見たとたん僕は毬音に会いたい気持ちが溢れ号泣してしまう。その悲しみで目覚めるのだが、現実にも号泣しているのだった。目覚めてもしばらく号泣は続いた。会えない寂しさと辛さで、気が狂わんばかりの想いに駆られて嗚咽する。日頃無意識下に押さえ込んでいた感情が爆発してしまったのだろうか。
そして昨日の浅い夜に転寝をしてた時に、また夢を見た。
北海道では馴染みの薄いコタツがあり、そのコタツに毬音があたっていた。すでに毬音は他界していると、そこの僕には認識はあった。久々に会えた毬音に感激して興奮している自分が居た。ここはひとつ興奮を収め、ずっと知りたかったが、なんとなくタブーだと感じていた事柄について質問してみた。「臨終の間際に何が見えて、何を感じてた?恐くはなかったかい?云々」
毬音は軽い笑みを浮かべながら、「全部分っていたよ・・」と答えたところで、携帯のメール着信音で目覚めた。その先の毬音の言葉を知りたかったのだが・・。着信したメールは、毬音父からだった。

毬音逝去から時間が経てば、死の事実の記憶は薄らぐ。
しかし会えない時間が広がれば広がるほど会いたい気持ちは募っていく事に気がついた。でも叶わぬ現実を回避しなければならない。
そんな抑圧された部分が時として破れた時に、こんな夢を見るのかもしれない。

今週土曜日は毬音の実家のある余市でのライブ。毬音父は聴きに来てくれるらしい。お客さんが少ないと気の毒だからと、方々に声をかけてくれている。毬音父の気遣いに感謝あるのみ。
ライブの場所:「余市テラス」余市駅裏、生協横のワインレッド色の壁が目印。
会場18:30 開演19:00  チャージ無料:1ドリンクミニマム
KEN(p) 北山雅之(b) 大村吟弘(ds)

写真は2004年12月31日珊内で散歩中のマリオンの後姿。
2008/02/27 (Wed) 7:32

 ●●●  ラストギグ@サガラ
バー・サガラは今月いっぱいで閉店する。今日が最後のライブとなる。メンバーは昨日と同じ。
流石にラストライブとなると、選曲や盛上げる流れも考えてしまうのだった。サガラで見かけるいつものお客さんも集まってくれて、アンコール2曲!
楽しく演奏させていただいた。
お店のマスター・スタッフ、お客さん達に感謝してライブは幕を降ろした。店のグランドピアノは明日、別の店に引き取られて行くらしい。毬音瓶を連れて来たサガラだが、最初で最後の同伴になった。
マスターは4年後くらいに店を再開するからと、また演奏させてもらう約束をして帰ってきた。

さて、僕の新しい仕事だが、今まで生きてきて、喰うためにいろんな仕事をして来た。どんな仕事であっても、それなりに楽しく働いてきたつもりである。(中にはまったく楽しく無い仕事もあったが、そんなのは続かずすぐに辞めた)
今やっている新しい仕事は実にやりがいのある仕事だとシミジミ実感している。それは何か?
やればやるだけの手応えを感じ、今までにない生産性を感じるからだ。しかも、演奏活動にストレスが少ない、実に有り難い環境でもある。
あとは、毬音が横に居れば、パーフェクトだったろうなぁ。
現段階で、「毬音を幸せにするには、自分が幸せになる事」これを忘れないようにしなければ。
2008/02/25 (Mon) 1:14

 ●●●  ギグ@和音
朝から大雪ナリ。しばらく良い天気が続いたが、久々にドカッときた。昨夜は夜どうしパソコン仕事で、寝たのが4時過ぎ、朝は7時過ぎからパソコンに向かう。色々と雑用をこなして、以前のバイト先に寄ってから、和音に向かった。
和音での演奏は何度目だろう。今回初めて毬音瓶を伴う。姿無き今の毬音なら自在だから音は毎回聴いているだろうが、問題は僕の気持ちなのだ。毬音が側で聴いている気持ちが高まるのだ。

今日の空は遠慮を知らずに雪を降らせた。こんな天気でありながら、僕のリーダーバンドとは違い10人ほどのお客さんが入った。大雪でなければもっと入ってただろう。流石 ビアにストKENの集客力だ! もし僕のリーダーでこの天気だったとしたら、ゼロは確実だろう。しかし、いつもとちょっと客層が違う。なのでリーダーは選曲にかなり悩む。僕の場合、今日の演奏は、ちょっとドラムセットに難点があり、かなり頑張ってみたが、良い音が響かない。ちと辛かったかな。 でも楽器のせいにしてはダメだな。
本日のメンバー:ピアノ・ケン、ベース・北山雅之でのトリオ。明日も同じメンバーで和音近くのバー・サガラでラストライブだ。
次の和音ライブは3月29日土曜。
来月はスケジュールがスカスカだ。マズいな!引きこもりになってしまう。
2008/02/24 (Sun) 0:53

 ●●●  ライブ@ジェリコ
ライブ@ジェリコ
マリオンが大好きだったお店ジェリコでの、久々のライブ。メンバーは、リーダーでギター・古舘賢二、サックス・小野ケンゴ、ピアノ・高柳まいこ、ベース・本間陽祐のクインテット。久々にテナーとの共演でワクワクする。
ワンステージが終えた段階でお客さんは11人・・・ う〜ん。こないだ くう で演った自分のリーダーバンドと今日のバンドは、メンバーが僕を含めて三人重なっているのだが、この客入りの違いは何? リーダーが違う事がこんなに影響するのかぁ! 今後は僕がリーダーのバンドでもリーダーと表記しないでおこう。
さてジェリコでのライブ。やっぱりお客さんが居る中での演奏はモチベーションが違う! 自分が抑揚して心地よくテンションが上がる。演奏が楽しい!ドラムソロでは、お客さんの視線が集まっているのが肌でわかる。まして毬音の大好きな店。毬音が大喜びで聴いているかと思うと、自分の中が幸福感で満たされる。
実に良い夜だ。
軽く打ち上げをやり地下鉄で帰宅。これからちょっと作文の仕事をこなさなければならない。ガンバレ!吟ちゃん! 機嫌良さげな毬音の声が聞こえるようだ。
2008/02/20 (Wed) 0:40

 ●●●  32回目の月命日
二月から在宅のネット仕事になり、その仕事の休日を前のバイトに当ていたが、ネット仕事が多忙な事と、体力的にキツイのと、自身の心情的なケジメもあり前バイトは完全辞職した。
なので今は外出するのも、良くて二日に一度近所のスーパーに行く程度。
通勤が無いのは、ヒトゴミ嫌いな僕には有り難い。 目覚めて一応歯磨き洗顔するが、まる一日中寝間着姿で3台のパソコンに向かっている。
1台のパソコンは仕事で使うわけでなく、ネットラジオ用で、一日中ジャズを垂流している。 これはなかなか満足な仕事環境ではある。
ただ灯油代・電気代がかかるのが辛い。 でもこれで元々薄い、人とのコミュニケーション能力が益々失われるかもしれない。が、もうどーでもいい気もしてきた。
自宅に長時間居る事で、最近毬音をよく思い出す。
そう言えば、こないだはバレンタインデーだったが、僕にはバレンタインで誰かからチョコを貰った記憶は無い。嫁さんであるマリオンからも貰っていない。まっ、バレンタインに縁の無い男なのだろう。
生前のマリオンと暮らしてた時は、常にお互いに対する要求は極めて少なく、お互いの在るがままを自然に受け止め、自分に浸透していたように思う。だから「今日はバレンタインだから」と特別に扱う必要は無かった。
今の僕の引きこもり状態が影響したのか、誰とも話せない環境が無性に毬音を恋しく掻き立てる。
今日の昼、灯油を買うため久々に外出。ついでにスタンドの隣りのマクドナルドに入ってコーヒーを飲んでたら涙が出そうになった。
やっぱり水曜はちゃんと英会話行った方がいいかもしれないなぁ。スキルアップのためじゃなく、精神衛生上のために。

そろそろ毬音がオムライスを食べ終えただろうから、僕がいただくとしよう。
2008/02/16 (Sat) 18:40

 ●●●  想ライブ@くう
想ライブ@くう
今日は午前中我が家の光ケーブル引き込み工事、午後からNPO福祉作業所へ行き、今後の仕事手順などレクチャー、夜はリーダーユニット「想」のライブ。慌ただしい一日だった。昨日は風邪気味で頭フラフラだったけど、今日はマシになってたのが救いだ。
光ケーブル工事では新しいルーターと接続出来ず作業員も困って、終いには時間がないからと僕のパソコンにルーター設定ページを開き、サポートセンターに電話して自分でやってと帰って行った。仕方なけサポートセンターに電話しながらパソコン画面見つめていたらIDに一文字足らない事に気付く。慌ててサポートセンターに詫びて設定完了!無事光接続生活になる。しかし今のところADSLとの違いをあまり感じない。
レクチャーは、なんとかこなしたと思うが、受講者は理解できただろうか? まぁいいか。

そして想ライブ! 今回のメンバーは、ギター・古舘賢二、ピアノ・中島ヒロエ、ベース・本間陽祐の四人。
いや〜 久々にバンドメンバーより少ないお客さんを前に演奏した。 想は美しい系の音を目指し、今回3回目のライブだが、次第に美しさに磨きがかかってきてるようだ。とベースの本間君は言う。このユニットでは極力力強いビートは出さないようにして、装飾的な音を心構える。勿論 毬音へ捧げる曲も演奏。今日はその曲を民謡の竹田の子守歌につなげてみた。う〜ん 美しい!!!
はぁ 疲れたよ! 明日は休みだが、生活維持のため先月までやってた肉体労働へ出勤する。土曜・日曜・月曜の三日間肉体労働する。 早く寝なきゃ。
2008/02/09 (Sat) 1:28

 ●●●  ジェリコセッション
今日は、若かりし頃のマリオンのお気に入りの店ジェリコでジャムセッションの日。
明日から始まる在宅仕事で引きこもる前に外出しなければと思ってた自分にはちょうどいい動機になった。
地下鉄東西線でハプニングがありダイヤが乱れてたが、ススキノまで出れた! 店に入ると相変わらず沢山のドラマーが集まっている。長居する気もなかったが、顔見知りとおバカな話で盛り上がったりで、2曲叩いて二時間半ほどで店を出る。このジェリコで、今月19日に久し振りにライブを演る。毬音も楽しみだろう。
帰宅してみると、なんだか風邪っぽい。まったく抵抗力が落ちてるな!
2008/02/03 (Sun) 23:36

total : 152009


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