チャンカーはマリオン


 ●●●  ギグ@和音
今日のKENトリオはオルガン.ギター.ドラムスのトリオ。ギターは久々に共演する山本としつぐ氏、オーソドックスでしっかりした音を出すギタリストだ。
ベース抜きのオルガントリオを客として観たのは、ニューヨークのビジョネスという店で、ギター・ジョンアバークロンビー、ドラムス・ダンゴットリーブス、主役のオルガンは誰か忘れた!
ベースが居ない分、自由度は上がるが、リズミカルな内容だとドラムスの負担は大きくなる。砕けた内容だと、ドラムスはリズムよりメロディアスに表現する。 僕も毬音も後者の音が好み!
いつも和音は結構なお客さんが入るが、今日は少ない。先月の和音ライブは大雪だったにも関わらず盛況だったが、今日はここしばらくの春めいた陽気からすると冷え込んだにしても、雪は溶けて歩きやすくなったのに・・・
演奏で、何故か自分のライドシンバルの音が響いてこない!どうした、自分!? シンバルを車に積みっぱなしにしてたのが良くなかったか? 自分の耳がおかしい? 腕の不調(整形に通っている)のせいか?
帰りの車の中で毬音は言う「そんな日もあるさ!」
ありがと毬音。
2008/03/30 (Sun) 2:48

 ●●●  春分
昨日は春分の日だった。昼の時間と夜の時間が同じとされ、世界各地の古代文明では秋分の日と同じく重要な日とされてる一日。日本では春分・秋分を挟んでお彼岸になる。
巷ではお墓参りが常道だが、北海道では積雪でなかなか叶わない。僕も久しく毬音の墓参りに行っていない。雪融けも進んだから、余市まで走ろうと思っても、多分墓地の積雪はまだ多いだろう。5月にまた余市でのライブがあるので、その時に必ず墓参りするからと毬音に約束する。
[2008年5月17日土曜日]
鷲見健(p) 佐藤洋佑(sax) 本間洋佑(b) 大村吟弘(dr) 
場所:余市テラス
余市駅裏、生協横のワインレッド色の壁が目印。
余市テラスの営業時間は、毎週水曜定休、10時から17時ですが、
この日は特別にライブのため開店しています。
時間:19時から2ステージ
月命日1日後かぁ・・・。 毎年この時期は毬音の最期の記憶から僕にとって最も苛酷な時期になる。 今からその兆候はあるのだが、自分で気づかないふりをして過ごす。  世界で唯一、僕を必要としてくれた毬音を、今更ながら恋しくて恋しくて居たたまれない、と苦悩する毎日が続くのだ。
今日の写真は2年前の3月16日、珊内を訪ねた時の写真。
2008/03/21 (Fri) 8:41

 ●●●  33回目の月命日
仕事が休みという事もあり、朝から毬音の好物カッパ巻を作る。今日はカニカマ巻も作る。昼に買い物に行く。晩飯にはオムライスを作ろうと思ったが、先月の月命日にもオムライスを作ったので、今日はこれまた毬音の好物ナポリタンを作る事に決定。
日頃の自分の食生活を考えると、野菜摂取は必須と野菜売り場に行くが・・・高っけ〜!今野菜がこんなに高いのかぁ! 貧民の僕は即座に諦め、低価格で安定しているもやしを購入。毬音にはデザートとしてエクレアを買う。
花を買おうと思ったが、ピンとくる花も無く、前回買った花も持堪えてるし、経済的理由からも我慢した。
しかし昨日の来客ゼロライブはかなりの打撃だった。毬音も残念に思ってるのだろうと考えると、情けなくなってしまう。まぁ仕方ないと言えば仕方ないのだが、自分の努力不足と反省するべきだろう。
今日は折角休みと毬音の月命日が重なったのだから、墓地の雪が溶けていれば墓参りに行きたかったなぁ。
2008/03/16 (Sun) 21:05

 ●●●  ライブ@ロンド
家から徒歩圏内のロンドでのライブ。
今回は久々小田島氏ベースとギター及川量裕のトリオ。本来20時半スタートの演奏だが、現在21時5分来客ゼロ! 演奏はまだ始められずに悶々とした時間が過ぎている。ツーステージ分決めた選曲が無駄になる。このまま来客ゼロだったら、どーしょう。少し気持ちは焦る。
僕の好きなロンドでのライブだが、メンバーの都合により、来月からライブできなくなるかもしれない。そんな減退気味な気分にこの来客ゼロは追討ちをかける。
今日は午前中に整形外科を受診してきた。座骨神経痛に加え、最近の腕の痛みを診てもらったのだが、下手すると筋ジスの類の恐れがあるので、しばらく薬で様子を見て改善しないようなら、神経外科を受診した方がいいと言われた。死ぬのは構わないが、生きてドラムが叩けなくなるのは困る。
まぁそんな事より、お客さん来てくれないかなぁー。でなきゃ毬音に聴かせてやれないよぉ〜!

結局今夜はお客さんゼロ(涙) でも何曲か演奏して毬音には聴かせられたのだった。
2008/03/16 (Sun) 0:10

 ●●●  逢いたい
逢いたい
毬音より先に逝った愛猫サイレン。今頃は毬音と仲良く暮らしているのだろう。そう思うと、安心感と羨ましい気持ちになると同時に、一人で居る自分が情けない気持ちになってくる。   明日はホワイトデーと世間は叫んでいる。あいにくバレンタインに縁のない僕には無関係な日であるが、それ以前にこんなバカバカしい企業戦略に乗せられる軽薄さが悲しい。
昨日1ヶ月遅れで動脈瘤の定期健診に行った。常用しているバイアスピリンもとっくに切れていた。バイアスピリン常用していると献血ができないのだ。僕も毬音も機会があれば献血に行ってたのだが、もう献血センターで無料のジュースを飲むことが出来なくなった。その事を医師に告げると、「バイアスピリンを飲んでるどうこう以前に、あなたの血液は炎症反応を含んでいるのだから、献血はダメだ」と言われる。 僕にとって献血は唯一社会に貢献できる行動だったのだが、これで僕は社会にとってまるで価値のない存在になったようだ。 そして昨日の夜、1ヶ月ぶりにキリスト教系列の無料英会話に行ってみた。その教会は僕の家から徒歩30分弱の所にある。今では雪解けも進んだ札幌。歩くのも良いと思って歩いた。本来歩くことが好きだからそれほど苦にならないのだが、在宅仕事を始めてから脚が非常にむくんで来た事と、もともとあった坐骨神経痛からくる脚の痺れで結構つらい散歩になってしまった。脚のむくみは座り仕事での弊害と思ったから歩く事は間違った選択ではなかったのだが、痺れは増すことになってしまった。  英会話開始時間少し前に教会に到着したが、誰も居ない。しばらく辺りを歩いて時間をつぶすが、結局昨日は休みだったらしい。そのまま歩いて帰宅することにした。途中買い物もして、約1時間半ほどの散歩をした。このくらいの運動は毎日した方がいいのだ。マリオンが手術後、珊内に戻ってからは僕は歩行しろ歩行しろとまくしたが、今は僕が歩行を責務としなければならないようだ。
今夜は1年半ぶりの東京の友人に会う。彼は僕がNYに居た頃の最初のルームメイトでドラマーでもある。前回会った時、彼は美川憲一のコンサートでのバックバンドで来札した時だった。今回は美川憲一と研ナオコが一緒に出演するショーでの仕事で来札とのこと。ちゃんとドラムで家族を養っているのは凄い事だ。
今の僕には守るものは無い。社会性も無い。常識もずれている。これでいい。こんな僕だからマリオンと出会えたのだから。
毬音に逢いたい。その満たされず寂しい日々を、まだまだ続けなければならないのだろうか。。。。
とりあえず、明後日、毬音の月命日前日の15日、うちの近所のロンドにてライブです。札幌市西区琴似1条5丁目細川ビル地下1階、地下鉄琴似駅、KFCのビルの地下です。ベース・小田島茂、ギター・及川量裕と僕のトリオ。開演・20:30 チャージ2000円(ワンドリンク付き) 「俺の祈りを聴け!」ってな感じですかね。毬音もドラムの横で聴いてます。サイレンも居るかな?
そのライブの前に、午前中整形外科に行こうっと。
2008/03/13 (Thu) 18:25

 ●●●  毬音は今
毬音は今
珊内で暮していた頃、愛猫サイレンが姿をくらまし、ほぼ死亡したと確信するくらいの時間を経た頃、マリオンはよく僕に尋ねていた「サイレンは今頃どの辺かなぁ?」
その都度僕は「三万光年くらいの所かな!」と、死後は宇宙の果てに魂が帰って行くかのように答えていた。
今毬音はまさに宇宙に解放された存在。と言うより宇宙と一体になったわけだ。 そう、この世で肉体に縛られ苦悩している微小な存在の僕には構う余地もないし、僕が毬音を惑わせてはならない。 僕は僕自身でこの苦悩を乗り越えるべきなのだが、やはり現状では孤独感を拭えない。
愛されるより、愛する事が自分の本分だとわかっていても、愛されたいと欲をかく自分に嫌悪を抱きながら生きるしかないのだね。
毬音の居る宇宙空間に辿り着くまで、あと4年と9ヶ月ほどだな!
2008/03/09 (Sun) 15:31

 ●●●  ギグ@余市テラス
ギグ@余市テラス
本日は最近オープンしたばかりのお店「余市テラス」でオープン記念ライブ。メンバーは、リーダーで余市出身でもあるピアニスト・KEN、余市に立ち寄ったのは初めてというベース・北山雅之、とのトリオでの演奏。マスターはKENのピアノのファンであり、僕も札幌で2度ほど面識がある。
お店はとてもセンスの良い店内で、以前毬音と行ったスウェーデンのコテージと同じような窓の取り方だったので、マスターに聞いてみたら、やはりスウェーデンの建築デザインだそうだ。そしてお客さんには毬音父と伯母ご夫妻も来てくれた、そんなこんなで今日の演奏は毬音への想いが溢れそうなくらいにこめられた。生きていたら何よりも喜んでくれただろう。いや、今でもきっと喜んでくれているに違いない。
演奏はアンコール2曲。大変盛り上がった。今日は楽しいと言うより、嬉しい気持ちで演奏できた。年に4回、できたらシーズンごとにライブやってもらえるようにしたい、とのマスターの言葉を聞いて、それに加われるのであれば幸せな話だと思う。
演奏の帰り道、道路はツルツルテカテカ!怖々と運転してなんとか帰宅。
家に入り冷え冷えとした部屋に独りでいると毬音恋しさで居たたまれない気持ちになってしまった。
2008/03/02 (Sun) 1:02

 ●●●  ライブ@ロンド
ライブ@ロンド
今朝の天気予報では、今日の最高気温はプラス5度まで上がると言ってたが、仕事を終えて買い物に出来ると異様な暖さに不気味さを感じたくらいだ。
今日のメンバーはギター・小倉義満、ベース・本間陽祐とのトリオでの月例ライブ。先月からゲストで歌い手のめぐむさんに数曲参加してもらっているが、これが評判が良いのだ。これから毎月来れるのなら毎月参加してもらいたいと申し出た。ワンステージ目のお客さんは7名ほど、インターバルで4名のお客さんに帰られて、ショックだが、どうやら時間的に行かなければならなかったようで、お店を去り際に近寄って来て称賛の言葉を頂いた。「こんなに柔らかいドラムは初めて聴かせてもらった・・・」と言った内容だったが、過激極まりない音を出していた自分が、最近は美しいドラムサウンドを目指す傾向が強くなっているようだ。ダイナミクスの効かせ方、曲の流れの掴み方、ドラムのメリハリの付け方を演出するのだが、それらが上手く作用している。その演出が作為からでなく、共演する音へ反射的に無意識自己を引き出す。その道筋が自分の中に確立しつつあるようだ。
演奏に毬音への祈りを込めようとしても、前まで、音を出す次元と祈りの次元がなかなか同調しないとジレンマを抱いていたが、最近ようやく祈りが音になってきたのかもしれない。
ようやく僕の音が毬音に届くようになったのかと思うと、演奏がまた一段と楽しくなる。
そんな状態の今日、めぐむさんの歌が入り、急遽「竹田の子守歌」を演ろうと提案して歌ってもらう。感無量だ。
ツーステージ目には新たなお客が一人来店して3人のお客さんになったが、小さなお店なのでそれほど情けない気持ちにならずに演奏できた。そんなツーステージ目に竹田の子守歌とヨサコイ節を歌ってもらった。
やっと演奏する事に充実感を満ち足りたレベルにまで自分を引き揚げる事ができた現状だが、三月はライブスケジュールがまるで空白だ。寂しいねぇ。
2008/03/01 (Sat) 2:35

 ●●●  想い
想い
一昨日の夜中、夢を見た。状況や登場人物にはまったく見覚えはない。見知らぬ男性2人に言いがかりをつけられ、突発的にケンカをしてしまう。その時の感情の働きに、昔はかなり短気だった自分が懐かしいようであり、恥ずかしい気持ちが沸き起こる。その後どういった流れか覚えてないが、一枚の写真を発見する。その写真には、何処かのホテルだと思うが、幾つか並んだシングルベッドの間の床上に見慣れたジーンズ姿で眠っているマリオンが写っていた。それを見たとたん僕は毬音に会いたい気持ちが溢れ号泣してしまう。その悲しみで目覚めるのだが、現実にも号泣しているのだった。目覚めてもしばらく号泣は続いた。会えない寂しさと辛さで、気が狂わんばかりの想いに駆られて嗚咽する。日頃無意識下に押さえ込んでいた感情が爆発してしまったのだろうか。
そして昨日の浅い夜に転寝をしてた時に、また夢を見た。
北海道では馴染みの薄いコタツがあり、そのコタツに毬音があたっていた。すでに毬音は他界していると、そこの僕には認識はあった。久々に会えた毬音に感激して興奮している自分が居た。ここはひとつ興奮を収め、ずっと知りたかったが、なんとなくタブーだと感じていた事柄について質問してみた。「臨終の間際に何が見えて、何を感じてた?恐くはなかったかい?云々」
毬音は軽い笑みを浮かべながら、「全部分っていたよ・・」と答えたところで、携帯のメール着信音で目覚めた。その先の毬音の言葉を知りたかったのだが・・。着信したメールは、毬音父からだった。

毬音逝去から時間が経てば、死の事実の記憶は薄らぐ。
しかし会えない時間が広がれば広がるほど会いたい気持ちは募っていく事に気がついた。でも叶わぬ現実を回避しなければならない。
そんな抑圧された部分が時として破れた時に、こんな夢を見るのかもしれない。

今週土曜日は毬音の実家のある余市でのライブ。毬音父は聴きに来てくれるらしい。お客さんが少ないと気の毒だからと、方々に声をかけてくれている。毬音父の気遣いに感謝あるのみ。
ライブの場所:「余市テラス」余市駅裏、生協横のワインレッド色の壁が目印。
会場18:30 開演19:00  チャージ無料:1ドリンクミニマム
KEN(p) 北山雅之(b) 大村吟弘(ds)

写真は2004年12月31日珊内で散歩中のマリオンの後姿。
2008/02/27 (Wed) 7:32

 ●●●  ラストギグ@サガラ
バー・サガラは今月いっぱいで閉店する。今日が最後のライブとなる。メンバーは昨日と同じ。
流石にラストライブとなると、選曲や盛上げる流れも考えてしまうのだった。サガラで見かけるいつものお客さんも集まってくれて、アンコール2曲!
楽しく演奏させていただいた。
お店のマスター・スタッフ、お客さん達に感謝してライブは幕を降ろした。店のグランドピアノは明日、別の店に引き取られて行くらしい。毬音瓶を連れて来たサガラだが、最初で最後の同伴になった。
マスターは4年後くらいに店を再開するからと、また演奏させてもらう約束をして帰ってきた。

さて、僕の新しい仕事だが、今まで生きてきて、喰うためにいろんな仕事をして来た。どんな仕事であっても、それなりに楽しく働いてきたつもりである。(中にはまったく楽しく無い仕事もあったが、そんなのは続かずすぐに辞めた)
今やっている新しい仕事は実にやりがいのある仕事だとシミジミ実感している。それは何か?
やればやるだけの手応えを感じ、今までにない生産性を感じるからだ。しかも、演奏活動にストレスが少ない、実に有り難い環境でもある。
あとは、毬音が横に居れば、パーフェクトだったろうなぁ。
現段階で、「毬音を幸せにするには、自分が幸せになる事」これを忘れないようにしなければ。
2008/02/25 (Mon) 1:14

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