チャンカーはマリオン


 ●●●  ギグ@和音
久々の札幌豊平方面での演奏。普段僕が演奏する店は、お客さんが払うチャージの何パーセント、店によっては全額近くが出演者に払われるチャージバックというシステムになっている。これはお客さんの数で収入がかなり変わるのだが、札幌において数少ないギャラ制(お客さんの数に関係無く定額の金額が頂ける)のライブ。
今日はバイト中軽いめまいがしたり今週はかなり疲労してたのだが、ドラムを叩けて更に家計に大助かりのギグ、頑張らないわけにはいかんのだ。メンバーは去年11月以来の謎のピアニストKと毎月ロンドで一緒にやっている若手ベーシスト本間洋祐。謎のピアニストKのライブではいつも不思議な客層が集まるが、今日もそうだった。でも素直に音を受け取ってもらえ、素直に喜んでいただけ、感謝を表されると恐縮してしまう。ここ和音でのギグ(ギグとは簡単に言えば、演奏だけに対する言葉でなく、金を得る仕事の意味がある。ここはあえてライブと言わずギグと言う)は毎月の定例になるようだ。これは実に有り難い。演奏の後は、お店でオムライスをご馳走になり、帰りはベーシストの本間君がかなり遠回りになるのに車で家まで送ってくれた。尽く感謝の1日だった。

今日僕はある決心をした。いい加減な自分がどこまで守れるかわからないが、こう決める事で気持ちが少しは落ち着くと予想した。1;諦めない 2;希望を持たない 3;ありのままを憶測せずに受け入れる 4;中道を行く ・・・・ 1と2は相反するように思えるが、僕は同義とも思える。突き詰めて考えると希望を持たなければ諦める必要が無い場面は多いような気がするのだ。
何かにとらわれると、つい思考はエゴに傾く。初心に戻らねば! どんなにバカと見られても自分の気持ちに正直に居て素直に行動とれるようにありたい。
今までを振り返って無限地獄に陥った原因を逆にとらえた結果がこうなったのだ。
孤独は万人における基本概念。それに恐れ畏縮していてはカルマの渦に潰されるだけだ。
ここまで読んで「こいつ宗教に走ったか!」と思われるかもしれないが、まったくそうではありませんのでご心配なく。僕の性根はそんじょそこいらの宗教では改心できっこないですから。 行き当たりばったりの生きざま晒す僕の、単なる1日の思考遊びですよ。
2007/09/10 (Mon) 1:51

 ●●●  月例ライブ@ロンド
札幌は激しい雨が降ったくらいで、ほとんど台風の影響はなかった。しかし台風一過はお決まりの暑さのぶり返し。とは言っても、ここは北海道、30℃になることは無いのがありがたい。本日のロンド出演メンバーは、神恵内に住んでいた頃 小樽で演奏した時の気心知れた馴染みの顔ぶれ。
演奏開始時、お客さんは一人(涙)。しかし演奏中に来店された方々で結局8人ものお客さんに来てもらえた。ありがたい事だ。中に、よく来ていただくお客さんからビールを3本もご馳走になり、その上 毬音にお花まで頂いた。
最近僕は疲れているようで、最初のステージでは思うように演奏できなかったが、ツーステージ前からビールを飲み始め、ツーステージでは結構弾ける。お客さんの数が増えていた事も大きく作用しているのだろう。
今夜はハイネケン3本で、ほろ酔いで帰って来た。
ライブに来ていただいたお客さん、出させて頂いたお店のマスター、共演していただいたメンバーに感謝します。
2007/09/09 (Sun) 1:17

 ●●●  スカボロフェアー
来月くうでのライブ、またもや新しい取り合わせのユニットでやる。今回のテーマは「美しく爽やか」! 今まで破壊的なジャズが多かったが、今回は趣向を変えてみようと思う。だが「美しく爽やか」は僕の中に無いものではなく、根本に憧れているものであり、ただそれを照れ無しでやってみたいのだ。そこで選曲の中にサイモン&ガーファンクルの美しい曲スカボロフェアーを入れてみた。演奏形態がジャズなだけに美しさをどう表現するかと悩む。アレンジなんて難しい事は滅多にしないがこの曲には手を入れてみたいと譜面を拝借。貸していただき、ありがとうネ! きっと立派な美しいアレンジに仕立てます。
しかし実際の演奏ではどうなるかは、僕にもわからない。 これまでの僕のライブとは違ったものになるかもしれない。
いざやってみたら「美しく爽やか」なのは最初だけで、演奏中盤からはまた破壊的なものになってたりしてね。
このスカボロフェアーを演奏する予定のライブは10月4日木曜くうでやります。ユニット名は「想」詳細はhttp://67.xmbs.jp/ginghiro/で確認願います。
2007/09/08 (Sat) 1:42

 ●●●  ライブの宣伝です
[2007年9月8日土曜]
札幌・琴似 「ロンド」
札幌市西区琴似1条5丁目細川ビルB1
Tel 011-621-5611
小倉義満(G)横山利幸(EB)大村吟弘(Dr)
20:30〜 2ステージ チャージ1500円ワンドリンク付き

今月はベースに小樽から横山さんに駆けつけてもらいます。


依存関係とは、依存する側だけが依存しているのではなく、依存される側も依存する側に依存している。
これって前にも書いたかな?

僕の持論。人は一人では自分の存在を意識できない。誰かに見てもらい、触れられ、語りかけてもらって初めて自分の存在を意識できる生き物だと信じている。それは僕だけなのだろうか。。。。
2007/09/04 (Tue) 1:36

 ●●●  初ユニット怒涛@くう
結局ジャズのスタンダードは全くやらず、童謡・民謡(ローレライと毬音へ奉げる僕のオリジナルNIPPONを除く)で終始した。今回のメンバー、ギター池田伊陽・ベース秋田祐二・ピアノ中島弘恵。演奏曲、ファーストセット、荒城の月・象さん・五木の子守歌・村祭。セカンドセット、ローレライ・山寺の和尚さん・NIPPON・海。
果たして昨日 ラジオに出演して宣伝した効果は?
全く無し! エクスプロージョンの初回ライブと同様 3名のお客様! しかも僕以外のメンバーが寄せた客様。 ハァ〜。情けないかな。 演奏内容は。。この手の演奏モノはやはりリハが必要だったと思うが、しかし昨日急に思いついたアレンジを加え、当日リハにしては、かなり楽しめた。少なくとも僕はね! ハプニング的な演奏が大好きなもので・・
ライブが終わってみると、お客様から「このバンドを続けて欲しい」という有難い言葉を頂く。しかしリーダーの資質の無い僕がエクスプロージョン以外に企画するのは至難。まぁ半年に一度ペースならやれるかな?! それよりメンバーが継続を希望してるかどうかが問題だね。
家に帰り着くと、ふと毬音の匂いがした。 今日の企画と演奏内容に満足してくれたのだろう。 地下鉄で行ったのでビールも飲めた。もし車で行ってたら駐車料金でマイナス採算になってたね。
本日のお客様、メンバー各位、お店の方、ありがとうございました。
2007/08/29 (Wed) 1:15

 ●●●  墓参り
札幌に向かう車の混雑ぶりを後目に小樽・余市方面へ急ぐ。盆休みというか、北海道では夏休み最後の週末とあって行楽帰りの人が多い。余市到着は夕方6時半頃。長い長いと思ってた日照時間だったが、もうこの時間で夕暮れになっている。毬音の好物がスーパーで見当たらず、つい自分の好物「ゆできび」を買った。でも毬音はそれでいいと言ってくれてるだろう。毬音にた向けた線香が消えるまでお墓の前でゆっくりした時間を過ごす。乾いた風と夕闇に入り行く空が心地よい。 毬音が逝ってしまってからは全てを失った絶望感しかなかったが、今の自分を見つめると、少しずつ大切なモノが構築されているのがわかる。だがいつ壊れ去るか知れない実に危ういモノ達。 ひとつ確かなのは、毬音の存在があってこそ今の自分がある事。この感謝は生涯持ち続けるだろう。
今、毬音父から「家に寄ってください」とメールが届いた。 実家に立ち寄って帰ろう。 今日は気持ちが慌ただしい日だったが、涼風に落ち着かせてもらったようだ。
灯したロウソクの灯りが辺りを照らし、月の色がクッキリしてきた。もう夕暮れから夜に移っているようだ。
2007/08/19 (Sun) 18:58

 ●●●  26回目の月命日
26回目の月命日
本日余市まで墓参りに行きたかったのだが、連日の熱帯夜でやられ、今日の労働が多忙でやられ、19日には毬音姉家族が集まるからということで明々後日皆で一緒に墓参りをしようと思い、今夜はオムライスを作った。BGMには毬音の好きだったThe Cureのkiss me kiss me kiss meを流す。
今夜は昨夜に比べずいぶん過ごしやすい気温になったが、昨夜は暑さで何度も目が覚めた。そんな中とても貴重な夢を見た。嬉しいことに毬音が登場した。
場所は珊内と思われる。毬音が病院から帰ってきたので珊内に連れて行ったと思っていたが、今思うと帰ってきたのは病院からではなく、冥土からだと思える。やはりお盆だからこう考える方が自然な気がする。 今は無き珊内の我家だが、夢では古い木造3階建ての家が残っていて以前そこで暮らしていたような気がしている。夜になり札幌に帰ろうとするのだが車が見当たらない。友人に電話しようとするが携帯は圏外。3階建ての家に上がると電話があったので友人に連絡を取るも、明日でなければ送れないと言う。仕方なく今夜は見知らぬながらも慣れた元我家で一晩過ごすことになった。家の中では雑然としているが家財道具は揃っている。何故だか毬音は2階で、僕は3階で寝ることになる。夢の中でも暑くて寝苦しく何度も目が覚める。しかし目覚める度に「階下には毬音が居る」事に心のそこから喜びが湧き上がる。1階で物音がしたので、毬音が心配になり急いで2階に下りる。毬音は生前の寝相と違い綺麗に寝ている。その情景には見覚えがあった。毬音が息を引き取った夜、安置されていた状態と同じなのだ。  僕が降りてきた事に気づいて毬音も目覚める。「大丈夫か?」と声をかける。毬音は起き上がろうとする、「寝てていいから」と言うが毬音が両手を差し伸ばしてくる。そんな毬音がいとおしく僕はしっかりと抱きしめてキッスをした。夢でありながらも抱いた感触と唇の感触はリアルで現実に目覚めて今に至るまで覚えている。そのキッスで本当に久々に「愛されている」という幸福感に包まれた。残念なのは毬音が何かを言っていたのだが、小声だったので聞き取れなかった事だ。 そこで僕は現実に目覚めた。目覚めた後もしばらく幸福感は持続していた。しかし少し時間が経つと泣けてきた。バイトに行きろ労働中にも何度も涙があふれてしまう。帰りの地下鉄の中でも泣きそうになって堪えた。 何故泣いてしまうのか? 多分、目覚めた事で、またしばらく毬音に逢えないからではないだろうか。 そのまま僕も夢の中に居座り現実に帰って来れなくてもよかったと思うのだが。目が覚めたからには仕方ない。次のチャンスを待とう。
もし夢判断が出来る人がコレを見れば、僕の深層心理が見えてしまうんだろうなぁ・・・・・
2007/08/16 (Thu) 21:04

 ●●●  無意味な自分
今までの人生を振り返れば、取り返しのつかない事だらけ。自己嫌悪こそ我人生也! そのつど自暴自棄になったり逃げ出したり。金があれば今すぐにでも何処かへ消えてるだろうが、消えると言っても、所詮どこかで自分が生息しているのであれば同じ事を繰り返すことになるのだろう。。。。。自分はかつてどんな罪を犯したのか?この償いのような人生からすると、よほどの重罪を犯したのだろう。生きるって本当に辛いよ。今の毬音が羨ましいと思えたりする。この異様な暑さと経済的閉塞感が加担しているのか、ネガティブから抜け出せない。誰一人守れず、誰一人幸せにできず、荒んでいく自分を労わる事も出来ないで居る。こんな人間で親に申し訳ない。
僕は唐突にビジョンを見ることがまれにある。東京で昔一緒に暮らしていた女性が居た。僕が恒例のオホーツク流氷の旅に出ていた時、僕は流氷を目前にしていながら、彼女が荷物をまとめて出て行く姿が見えた。帰宅すると本当に彼女の荷物は消え出て行ってしまっていた。 そしてとても恐ろしいビジョンだったのは、毬音が手術してる最中。まだ末期がんとは判明していず、単に子宮摘出で完了という予見の基での手術だったのだが、病院の庭で手術終了を待つ僕には毬音の葬儀が見えてしまった。ビックリしたのは僕自身であり、慌てて打ち消し「バカな妄想するな!」と自分を責めた。しかし後にそれが現実となった。僕の見たビジョンで棺に「俺のチャンカーはマリオン」と書き記す自分が見えていたのだ。    そして最近見えたビジョンは・・・・僕が今働いているバイト先の朝礼で「残念なことに、大村さんが亡くなられました」と伝えられているビジョンだった。 さてコレは予知か妄想か? まぁ僕にはどうでもいいことだ。ソレが現実になったとしても、それが僕のカルマなのだろうから、従うしかない。 それでこんなろくでもない自分から開放されるのならありがたいと思える。しかしまた生まれ変わり、こんな自分を一からやり直すのであれば、もううんざりだ。今更「あの世で毬音と逢えるのなら・・」なんて言っても毬音は喜ばないのは百も承知。ただもう今の自分に疲れてしまった。
2007/08/15 (Wed) 0:42

 ●●●  新ギタートリオ@ロンド
月例のご近所の店・ロンドでのライブ。先月は満員かと思えるほど(と言っても10数人)お客さんが入っただけに、今回はガックリ減って2〜3人と覚悟していたが、なんと10人近くのお客さん! しかし先月は看護師さんの団体が居て女性客が多かったのに比べ今月はほぼ男性客で占められた。でも来客数はありがたい数だ。 演奏も先月の初回からすると音のつながりが近づいたように思う。
いつもなら、ワンステージ目が終わって即ビールを注文して毬音と酌み交わすのだが、最近バイトの残業がめっきり減り生活苦にあえいでいるので、毬音にはスマンがビールは頼まなかった。 シラフでツーステージ目を始めて少しすると、いつもの店の常連さんが入って来た。 この常連さん いつもビールをおごってくれるのだ。演奏が終わったらすかさずビールをおごってくれた。これで毬音にビールを飲ませてあげられたのだった。しかも近所の料亭の巻物の差し入れもアリ! 誠にありがたいお客さんだ。
楽しい演奏を終えて外に出ると雨が振り出した。別に急ぐ事もなく歩いて帰宅。まだ少し腹が減っている。 家を出る前に仕込んだご飯が炊き上がっていたので喰う事にした。しかしおかずが無い。台所をあさると、覚えてないほどのかなり前に母から送られて来た韓国海苔が出てきた。それをおかずに毬音と白飯を食べる。貧しい食事だ!それでも生活には余裕は無い。やはり転職かと考えるのだが、今 職無し状態が2〜3できたら完璧に生活は崩壊するのだ。だから今のバイトプラス内職でなければならない。先日毬音に花を買ったが、季節的にベラボーに高い。 なんとか生きていかねばなぁ。
2007/08/11 (Sat) 0:51

 ●●●  大野智子スペシャルトリオ@くう
昨日ジャムジカに続き本日は くう で演奏。昨日と連続して聴きに来ていただい方もおられ、痛く感激。 今日は大野のアメリカでの知り合い絡みのお客さんが数人、僕の知人一人を含め計10人以上のお客さんが入っていただき感謝感謝感謝。 大野の演奏を考えると、もっと多くの方々に聴いていただきたかった。しかし僕にとって10人以上は大観衆である。 毬音はドラム横のカウンターで拝聴していた。 今日の演奏で、大野の音の懐の大きさを改めて感じた。一応僕はサポートメンバーなのだが、演奏でサポートされてるのは僕の方なのだ。もっと精進せねば。
今回の大野との再会で最大のトピックスは彼女の息子ウィリ君だ、今日ライブの帰り道、ウィリ君は僕に言う「ユアワイフ居なくて寂しい? でも新しい彼女きっとできるよ。でもタバコやめればね!」 8歳の親友はそう言って僕を諭してくれた。毬音は微笑ましく聞いていただろう。 僕の大イベントはこれで終了。今後のライブスケジュールはスカスカだけど、またいつか大野と再演できる日・ウィリ君と再会できる日までやっぱり精進。
2007/07/26 (Thu) 0:50

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