チャンカーはマリオン


 ●●●  小樽でリハーサル
今月16日、毬音逝去からまる2年。 去年の一周忌ライブに続き今年は三回忌ライブを執り行う。 場所は毬音との出会いの店小樽フリーランス。ユニット名はMARIYOON。
2年前の昨日の日付の日記を見た。 マリオンは混濁した意識の中「吟ちゃんは結婚するの?」と聞いてきた。その時を思い出すとやりきれない気持ちになり久々に号泣してしまった。
今日は 昼に12日の久々のボーカルバンドでのライブのリハーサル、夜はフリーランスでMARIYOONの公開リハーサル。少々寝不足で頭がモヤ〜っとしながらも演奏。
夜 小樽からの帰り道、満月をちょっと過ぎた月が行く手に浮かんでいた。毬音が息を引き取った夜もこんな月だった。 命とはいったい何なのか? 未だ分からず、いつの日か果てる自分を待ち遠しい気持ちもあるが、今は必死の思いで生きて行く。
2007/06/04 (Mon) 0:11

 ●●●  毬音IN珊内
毬音IN珊内
近頃の僕の腑抜け解消とタイヤ交換と墓参りとマイナスイオンの摂取のため珊内まで車を走らせた。まず余市で毬音の墓参りをした。毬音父の顔を見ようと連絡したが、生憎出かけていて会えず。お参りの後当丸峠を越えてて珊内へ入る。午後3時頃珊内到着。相変わらず静かな珊内。出くわす人にはことごとく挨拶を交わす。それは皆顔見知りだから。これが僻地の暮らし。都会ではありえない事だ。「泊まっていくのか?なんだー今日帰るのか」といつも同じ台詞だが声をかけてくれる。今日の波音はちょうど良い響がしていた。海辺でたそがれながらマリオンとの生活を思い浮かべる。夕日を待ってみたが、残念ながら綺麗な夕日にはならなかった。帰り道、小樽のフリーランスへ寄り来月の毬音3回忌ライブの話をして帰ってきた。今回初めて涙無しの珊内だった。
2007/05/24 (Thu) 0:06

 ●●●  毬音生誕38年祭
毬音生誕38年祭
去年は歳を取らない誕生日と思っていたが、今年は考えが少し異なっている。 38年前のこの日が無ければ、毬音はこの世に生まれ出ることも無かったわけで、そうなると僕とも出会わなかった。そんな事を考えると祝べき日なのだと・・・  今日はオムライスを作りたかった。しかし時間が無くてチキンライスは冷凍物をと思いバイト帰りに買い物に寄った。しかし冷凍チキンライスが無く、代わりに冷凍ドライカレーを買った。それと黄色いバラと、我家のケーキと言えば、言わずと知れた「バタークリームケーキ」。僕が大阪に居た頃近所の喫茶店で出していたオムライスがドライカレーだった。それが美味しかった記憶があり今回 毬音にも味わってもらおうと思う。 玉子はスクランブルエッグ風にして乗せた。 バタークリームケーキを食いながらビールを飲む。これは頂けない取り合わせだった。 今夜は毬音の所持しているCDから選び、音楽を流して過ごす。実は毬音はジャズも好きだったが、ブルースの方が好きだった。選択したのはJohn Lee Hooker,Janis Joplin,Billi Holiday,毬音が大好きでファンクラブに入ったり、東京ブルーノートまで聴きに行ったDr.John,そして、ちょっと毛色が変わるが、息を引き取る間際に流していたThe Cure。このThe CureのCDは聴くには辛いのだが、毬音が喜んでくれるだろうと思うとかけないわけにはいかない。
先日 大阪の友人の母親が亡くなった。友人の悲しみや喪失感や脱力感は痛いほど解る。見送る側は泣くこと以外できる事は無い。泣きながら時間の経過を待つしか。
2007/05/22 (Tue) 20:26

 ●●●  桜
桜
近隣の桜はほとんど散ったが、我家の窓下の桜は今が満開。今日は家で毬音と花見。「春眠暁を覚えず」と言うが、先日は早朝から電話があり、こんな朝早くに誰だ?!と出てみるとバイト先からで「おはよう!待ってるからね」と起こされた。時計を見ると就業開始の午前9時だった。僕の感覚ではまだ6時前だったのだが・・・・  最近は生活維持のためバイトでの就業時間を9時から21時にしてもらっている。中国人労働者にもひけを取らないくらいの労働時間だが、ライブがある日は定時にあがれる事にしてもらっている。給料は安いが僕のわがままな要望に対応してくれるのがありがたい。まぁ練習時間が無くなるのが難点だが、やはり生活者としてやりくりつけるには仕方ない。職場の雰囲気としても楽しいからこれでいいのだ。それでも生活は楽ではない。だからライブでのわずかな収入もあぶく銭にはならず生活費に補填される。演奏収入も重要な収入という意味では、プロの意識を持たねばならない。しかし、こないだの金曜。AMPでバラードを演奏途中居眠りをしていたらしい。とは言ってもしっかり演奏はしていた。だが意識はすっかり別の場所に居て別の事をしていたのだ。 意識が戻った時、内心ビックリしてしまったが、何事も無かったかのように、いかにも目を閉じて曲に入り込んでいたかのようなそぶりで演奏に戻った。 運転中に眠くて運転しながらも夢を見るのは、わりと多くの人に経験があるかと思うが、演奏でもそんな事が起こりうるのだった。 これは12時間労働の疲れなのか、春眠のせいなのかわからないが、自分を律する必要があるなぁ。
さーて、今日は毬音と桜をめでながら、もやしを使った「安上がり」なお好み焼きでベランダ花見をしようか。
2007/05/20 (Sun) 15:34

 ●●●  23回目の月命日
23回目の月命日
今日はいろいろ迷った結果、季節的にも旬が近い毬音の好物だった冷やし中華を買ってきてお供え。一緒に小さいバラも買ってきた。
そして夜は9ヶ月ぶりの僕のリーダーバンド「EXPLOSION」のライブ。何が飛び出すか分らないこのバンド、メンバーの腹の探りあいで実に楽しい。多分聴く人より演奏者の方が楽しんでると思えるわがままなバンドだ。そんな演奏が大好きだった毬音には、かなりご満悦であろうと予測できる。しかし車で行ったのでビールが飲めない事には不服だったかな。でもぶっ飛び系の曲を揃えた中に1曲毬音の好きだったsunnyはしっかりと演奏。内容はちょっとぶっ飛びだったけど、それでいいんだよね、毬音。  前回、前々回とお客さんは3人しか入らなかったが、今日は天平地異の前触れか!10人以上のお客様が・・・・ありがたいこって。やはりお客さんが多いと演奏にも熱が入る。増してや毬音の月命日。ただ司会で喋る上では気恥ずかしいね。これくらいお客さんが入ると、お店の人にもメンバーにも後ろめたい気持ちにならずに清々しく家路に着けた。
本日のお客さん、メンバー、お店の方に深く感謝いたします。毬音も喜んでおります。

そしてそこのあなた!ありがとう。
2007/05/16 (Wed) 23:59

 ●●●  ハイネケン
12日は近所お店ロンドでの楽しい月例ギグだった。ライブが目的に来店したお客さんは少なかったようだが、7〜8人のお客さんが入った。今日はバイトが忙しかった事で少々疲れ気味であったが、ココのところの意気消沈気味な自分を振り払うべく頑張って叩いた。ツーステージめから毬音にハイネケンビールを供えて演奏。
今月は25日のライブが無くなったので、あとは16日の濃厚なリーダーライブと18日のAMPで終了だ。そして毬音にとっても僕にとっても残念なお知らせ。このロンドでの月例ギグは来月15日のライブをもって活動休止になる。ロケーション的にも演奏内容的にも嬉しいライブだっただけに寂しい。来月最後のライブには沢山のお客さんに聴いていただきたいものだ。僕のライブ活動も縮小気味。まぁ仕方ないか。でも毬音には聴かせ続けてあげたいね。
さて日曜の休みは何して過ごそうか。。タイヤ交換には天気が悪いようだし、一人で部屋に居るとろくな事考えないし、出かけるにも当ても無いし・・・・・・  母の日かぁ。
2007/05/13 (Sun) 0:45

 ●●●  誘い
誘い
今日は珊内まで行き、タイヤを交換するつもりでいた。まず午前中、眼科へ行く。診察の待ち時間で眠くて眠くて仕方が無い。帰宅しても眠い。春眠に誘われているのだろう。こんなでは珊内までのドライブは危険と思い今回は見送る。と同時にタイヤ交換も先送り。まっ車はほとんど乗ってないからタイヤ交換はまだいいのだが・・・  夕方近く近所の発寒川河川敷を散歩する。まだ早いかと思っていた桜、もう散りかけで見頃はすっかり終わっている。梅の花はまだしっかりしていた。
今回のタイトル「誘い」に沿ってライブの宣伝をしよう。
2007年 5月16日 水曜
19:30開場  20:00開演
予約1800円 ワンドリンク付(当日2300円)
場所: LIVE & BAR 「くう」
札幌市中央区南1西20(南大通沿い 北向き)LOGビルB1
(地下鉄「西18丁目」駅、出口1より徒歩2分)
TEL. 011-616-7713  営業時間 19:30〜  不定休
毬音の月命日に当たる16日のライブだ。毬音に向けて行なうライブでは、僕の音にはかなり熱が入るらしい。  今回も毬音の好きだった曲sunnyや僕の曲NIPPONを演奏する。しかも毬音好みの根性入りの演奏で。
来月はいよいよ毬音3回忌。毬音との出会いの店、小樽・フリーランスでの「3回忌ライブ」を予定している。

今日ある事に気づいた。肉体を持つ事の無い存在には「欲求」は無くなる。そこには嫉妬や憂いやほとんどの悩みは存在しなくなるはず。 僕が一人で美味しい物を食べたり楽しんだりする事に後ろめたさを感じていたが、そんなの低次元な考えなのだろう。僕の身に沁み込んだ毬音を幸せにするには自分が幸せになる事なのだと再確認。 しか〜し、僕自身が幸せになるのは夢のまた夢。 とにかくドラムを鳴り響かせるしかない。
2007/05/09 (Wed) 19:54

 ●●●  叩くしかない
休日、独り部屋に居てもつまらない考えに囚われるので、ジェリコという若き日のマリオンが行きつけていた店のマスターから本日のジャムセッションへのお誘いもあり出かける。僕も何度かライブで演奏させてもらっているお店だが、ここ2〜3ヶ月ご無沙汰しているジェリコだ。
札幌では満開にはもう少しだが桜が咲いている。
独りで居ると、自分を推し量る尺度を失う。誰のため何のために自分が存在しているのか。自分の命にはもう希望を持つほどの価値は無いのか・・・?

ジェリコへ行く途中、ちょうど僕のバイト先の退勤時間で、本日出勤していたオバサンと偶然出くわす。「あらぁ、何?デートの待ち合わせ?」 
デートしてもらえる相手でも居ればもう少し今の自分も活気を持てるだろうが、季節とは逆に時間と共に枯れ果てて行きつつあるかのようだ。

何ヶ月ぶりかのジェリコ。大学生が卒業したりで、以前とは集まる面子が少々異なっている。何曲か演奏したりで3時間ほど過ごす。ドラムを叩いている時は確かに楽しい。しかし演奏が終わればどうにも拭えない孤独感が残る。 帰り際にジェリコのマスターから「これ持って帰って飲んで元気出してね」と720m入りの日本酒を1本頂く。その心遣いに深く感謝。流石マリオンの行きつけだったお店だ。 家に帰り毬音と酌み交わそう。
2007/05/06 (Sun) 22:07

 ●●●  ギグ@ジャムジカ
ギグ@ジャムジカ
本日、ほぼレギュラー化した古舘ギター・柳ベースのトリオの演奏。前回お客さんは3人(涙) 今日はどんなものだろうか? 開演10分前でお客さんゼロ。う〜ん 厳しいよ。毬音好みの演奏とはちょっと違うが、ある意味僕の別の一面を表現できる場かもしれない。

ワンステージ目終えてお客さん3人。ツーステージ目で何人増えるか?それとも減るか? 今日はシンバル抱えて地下鉄で来たのだからビールを毬音に! そのオコボレを頂こうか。

ツーステージ目、最後の曲の途中に一人。多分演奏を聴きに来たのではないだろうが、少なくても聴いてくれる人が居るのはありがたいものだ。さて毬音の飲み残しを頂こう。
2007/04/25 (Wed) 21:57

 ●●●  叩かないと寂しいから
今週はライブも無く、毬音も僕も寂しく思っていたので、ADCという店のジャムセッションに出かける。19日は僕の真の父の命日だった。毬音が逝ってから僕は父に「毬音をよろしく頼む」と常に念じていたが、その願いが通じたのか、一昨年 福岡の篠栗という所のある札所の住職(霊能力者)が『あなたの奥さんは、あなたのご先祖さんと楽しそうに過ごしてるから安心しなさい。それにしてもずいぶん若いご先祖さんだねぇ』(これは当時のチャンカーはマリオンにも書いた)と言っていたが、毬音の享年は36歳、父の享年は32歳。 毬音の方が年上なのだ。しかしあの世では父がかなりの先輩。だからきっと面倒みてくれているだろう。なんたって二人目の父もあの世で面倒みてくれてると思うと、なんとも頼もしい。僕と一緒に居るより安心かもしれない。そんな事を思いながら今夜のジャムセッションを毬音と楽しんでいる。
2007/04/21 (Sat) 23:05

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