マリオンが好きだったオムライス。確か去年の４月、月命日ではなかったが、オムライスを作った。１年ぶりのオムライス、相変わらず下手っぴなオムライスだが、味は結構イケル。今日はバイトがあったので、チキンライスは昨夜作っておいた。そして今日バイトから帰って玉子を焼いて完成。今日のバイトで急遽残業を頼まれた。オムライスの事が心にひっかかっていたが、生活のため残業はありがたいので快諾して労働する。１時間の残業後、支配人から「飯でも喰いに行こうか」と誘っていただいたが、マリオンが息を引き取った午後８時５分には毬音を独りにして居られず、事情を話して帰宅した。
帰り道、歩きながら２年前の今頃を思い出していた。マリオンは脚の痛みを訴え、落ち着いていたと思っていた癌が再発した頃だ。マリオンの痛みと苦悩を何一つ解消してやれなかった自分が情けなくて悔しくてつい涙がでてしまう。
とりあえず今日のオムライスが美味かった事が自分にも毬音にも救いになったと思う。

あいにくの雨時々雪模様の天気。しかし心ウキウキのロンドでの演奏。今日はしょっぱなからビール飲んでほろ酔いでやりたいね。いやいや、毬音に飲んでもらってほろ酔いで聴いてもらいたいね。かつてマリオンは言ってた「ようこは『酔う子』なのよ。だから酔っぱらってこそようこなの」今日は家も近いし毬音にはビールとズンドコドラムで酔っぱらってもらおうか。

ワンステージ目終了。飲み始めました。 ここのところ風邪で飲んでなかったので効いてます。ツーステージ目はどんな音になるかなぁ〜。毬音も僕も楽しみ。 まさか演奏中に貧血起こしたりして・・・

来週はライブも無いから今日を楽しもう。

久々に厳しい風邪をひいた。喉の痛みに咳、微熱だが発熱に鼻炎のようにくしゃみと鼻水・鼻づまり。おかげで月曜・火曜とバイトを休むはめになる。それほど何かを食べたい欲求は無いけれど、薬のために食べようと思えば食べられる程度の食欲があるのがせめてもの救い。バイトを休むのは経済的に厳しいなぁ〜。しかしこんな状態じゃ無理だし・・明日は僕の定休であるのでなんとか明日１日で回復しなければならない。
今使っている枕は、生前毬音が使っていた枕。その枕で毎日眠る。いつかは毬音が夢に出てくるように。
今日一日寝たり起きたりしていたが、こんな健康状態では夢は見ないし、見たとしてもロクな夢は見れないだろう。風邪を早く治そうという気持ちがあるという事は、自分が生きようとしている事なのだろう。　　これを書いていられるという事は、かなり回復してきたと言える。

夕方に降っていたミゾレは夜には止んで月が見えていた。シンバルとスネアをキャリーフレームに積んでご近所のロンドまで引っ張りながら歩く。毬音にとってロンドは来た事の無い店だが、生きていたらきっと気に入っただろう。 今回はアルトサックス・エレキベースとドラム。いつものギターは大学を２度留年して、この春３度目の留年が決定した事で親の厳しい管理下に置かれ出演できなくなった。 そのギターが入る前にサックス・ベースとのトリオは２回ほど演奏しているが、久々のトリオ演奏。僕がこのバンドに誘われて1年くらいになる。とても有り難く、また自由に演奏できる、月に一度の楽しみだ。それは毬音にとっても楽しみに違いない。しかし今日は久々のトリオのせいか、僕自身の音が自分に浸透してこない。何かヨソヨソしく聴こえるのだ。とは言っても自分が叩いてるのだから気持ちがちょっと焦る。 もっと集中しなければ。これじゃ毬音の供養にならないなぁ。 でもこのバンドのメンバーでの演奏は実に楽しい。ロンドは家にも近いし、僕にとってはベストなライブ環境なのだね。 お客さんは少なかったけど、毬音とハ
イネケン飲んで帰ってきた。

小樽でジャムセッションに参加した後　車を走らせ珊内に向かった。珊内到着は夜中の２時前。半月の月明かりが海面を照らす幻想的な風景が出迎えてくれた。すぐ前が海という所で車の中で眠った。１〜２度目覚めるが、しっかり起床したのは午前１０時頃。８時間も車で眠っていたのだ。それほど珊内は静かだと言える。珊内で９年間暮らしてきたが、ここまで海に近い場所で８時間も眠った事は無かったと思う。
一通り珊内を見て回る。いつもは積丹半島の東側から珊内に入れば西側から帰る等、行き帰りのコースを替えるのだが、今回は新たに出来た橋やトンネルを確認したくて行きと同じく西側のコースで帰路についた。
行き道では毬音のお墓は真夜中になるので、帰り道に余市に寄り毬音の墓参りに行く。去年は大雪だったこともあり、春の彼岸でも墓地の門には２メートルほどの雪の壁ができていたが、今年は門をくぐれた。しかしお墓までの道は除雪もしてないので、結局くるぶし上まで雪に埋もれながら歩く羽目になる。
今の僕の経済状態からしてお供えの花は一束で勘弁してもらった。
今回　珊内に行って思った事は、「珊内での生活は僕の究極の理想」ということ。
マリオンと出会う前の生活にしても、安穏に包まれた毎日だった。まぁ小さなイザコザや雑感はあるにしろ、平和であった。そこにマリオンが現れ理想が極まった感がある。　だからこれからまた珊内で・・と思う気もあるが、そうなれば絶対に欠落した気分が付きまとうだろう。　　毬音の俗名(本名)は「ようこ」である。僕は「ようこ」と呼んでいた。　今　ネット上で毬音と表現する事の方が多くなり、無性に「ようこ」と呼びたくなるのだ。

この春、札幌を離れる演奏者を交えてアットマイプレイスでのセッションライブ。普通のライブ時よりお客さんが多い。只今女性ドラマーが叩いているので僕は休憩。その間これを書く。
最近になって、僕が毬音の分骨したお骨を持つ事で毬音が成仏できないのでは・・との意見を頂く。 早速「分骨」をネットで調べるが、専門職の僧侶の意見で分骨を非難する人はいなかった。 浄土真宗などでは、開祖の親鸞の遺骨からして分骨しているわけで、むしろ奨励気味なところもある。 国や地域が違えば故人の奉り方も様々。 僕は僕なりに毬音の魂と触れ合いながら毬音が喜ぶ音を出すのが一番の供養と信じている。 もし成仏できずに居るのなら、是非僕の前に出てきて欲しいものだ。
おっと。時間からして僕の演奏出番はもう無いかな？ 来週のライブは毬音大喜びの演奏ができるだろう。

里帰りした時初めて見た写真がある。マリオンがまだ元気で仕事をしていて、僕の母が初めて北海道に来た２００２年６月２０日。　僕とマリオンは式を挙げてないので遠い福岡に住む僕の母とマリオンが会ったのは、入籍して１０ヶ月後のこの時が初めてだった。場所は以前の住まいの近所「神威岬」。そんな貴重な写真を僕は持ち帰ってきた。　　一応面倒があってはならないと思い母にはモザイクをかけた。　写真の中のマリオンは元気で活気を漲らせている。多分今現在の毬音はこんな状態なのではないかと想像しているのだ。それから考えると、現在の健康状態は僕の方が悪いわけだ。だったら心配かけるのは僕の方なのだねぇ。
昨夜ＡＤＣという店にジャムセッションに出かけた。もちろん毬音も一緒だ。ここでのセッションはホストのＫ氏が組む面子を考えてくれる。僕の出番には僕が好きな音を出せるような編成に組んでくれるので昨夜のセッションでは大変楽しくドラムを叩けた。現状僕の生活は経済的に逼迫しているので転職するか現在の職プラスパートタイムを探して働かなければ生活が成り立たない。でも僕は心底ドラムを叩くのは好きであり喜びであり生きがいなのだと昨夜つくづく感じたのだった。
今後僕が再婚するなんてありえない事なので自分ひとりが生きていく程度の稼ぎでいいのだが、現状それも間々ならない。　生き残る決心をした今、生活が出来る状態にしなければ・・・・　　
今日は毬音に花を買ってきた。さすがにお彼岸間近とあって花の値が上がっていた！　　　髪の毛も切ったことだし、転職のために職探ししてみるか。

本日たまたまＡＭＰでライブが入っていて、派手な演奏ではないが、毬音に音を届ける事ができる。
先月は『毬音月命日ライブ』で慌ただしく手料理を作れなかったので今月は是非カッパ巻を作りたかった。しかし今日は昼はバイト 夜はライブで作る暇も無い。 なのでバイトが休みだった１４日水曜。巷ではホワイトデーと言われる日だが、今年は毬音から（誰からももらえなかったけどね）チョコをもらってないのでお返しも無く、ただカッパ巻を作った。今回は酢飯も美味くでき、ちょっと巻があまいかな、などと毬音と品評しながら食べた。
さて今夜の演奏はトランペット・ピアノ・ベースとドラム。 金曜日だというのにお客さんはゼロ。 まぁ今日は自分の好き勝手な演奏ができるわけでもないので練習のつもりで叩く。そう僕には苦手な、地味なサポート的演奏の訓練といったところか。毬音には物足りないだろう。でも端々に僕の奇妙な音が忍耐袋の破れ目から漏れたように鳴り、その度に「おっ！吟ちゃんだ」と喜んでいると思われる。 ２１ヶ月かぁ〜！

九州限定のデコポン味のハイチュウ・・う、美味い！　もっと大量に買ってくればよかった。　

里帰りで美味いものを喰いまくり、少々体重が増えた感がある。本日のバイトで急遽４時間ほど肉体を駆使した残業をして帰宅。たった１日の残業で体重が減るはずもないのだが、人手不足のため週に３日は４時間の残業がある見込み。しかしこの残業のおかげでどうにか生活は成り立ちそうな兆しが・・
残業で久々に心地よい疲労感を感じた体にシャワーを浴びせようと思っていたところ何気に伸びていた髪にハサミを入れた。別に髪を伸ばしていたわけではなく、そのままにしていたら伸びただけなのだ。暖かくなったら切るつもりでいたが、まったく唐突に切り始めてしまった。わずかにはねている部分をカットするつもりが、切り始めると面白くなってバッサバッサ切ってしまった。マリオンが居た頃は最後の手直しをしてもらっていたが、今では手直しも無い。僕の性格上後頭部など自分の目で見えないところは出触りだけで切って済ませてしまう。髪を切った事で単なるオジサンになりそうなものだが、実は奇妙な髪型をしたイカレたオジサンになってしまったかも・・・　まぁ髪なんざまた伸びてくるもの、どーでもいいのだ。毬音も「それでこそ吟ちゃん！」と言っているだろう。

午後三時過ぎ 福岡を出た頃はプラス１１度くらいあったと思う。途中飛行機乗り継ぎの東京はプラス９度。夜７時頃千歳に到着時はマイナス３度。気温差１４度。 僕の身体はもはや北海道の気温に慣れてしまったのか、張りつめた冷たい空気が心地よい。毬音もお疲れさま。やっぱり北海道がいいかい。
さて千歳空港からの帰りは落ち着いてのんびり宮の沢まで行くバスに乗る。今その乗車中。宮の沢から地下鉄２駅で帰り着くわけだが、まさか我が家の水道は凍結してないだろうな！
お疲れの毬音にオムライスでも買って帰るとしよう。



宮の沢の一駅手前でバスが止まったのでそこで降り、大量のにわか煎餅が詰まった大きな荷物を背負って地下鉄ひと駅分を歩いて帰宅。　途中コンビニに寄るが毬音へのオムライスが無かったのでいなり寿司にする。

水道は無事出たのであった。めでたし　めでたし。