チャンカーはマリオン


 ●●●  田川BN
田川BN
3年前、里帰りの時毬音と立ち寄りジャムセッションに参加させてもらい帰りには宿までマスターが車で送ってくれたという温かい思い出のある田川BNという店に再度訪れた。たまたま今日もジャムセッションの日。しかし列車の関係上一時間弱しか参加できないが毬音も連れて来たかったので来たのだ。
まず駅に着き3年前毬音と泊まった宿まで歩き周辺を散策。 3年前の天気はミゾレ翌日は大雪だった。あたかも再現して僕を泣かそうとしてるのか今日も小雪まじりのミゾレが降った。 以前散々探し回った店も旅人の僕の土地勘はすぐに店にたどり着く。 店に入ると時間が早くて客は僕ひとりでマスターに3年前の話を切り出すと覚えていてくれて毬音が亡くなった話をすると残念がってくれた。 短い時間だが毬音のために叩こう。



しょっぱなから時間ギリギリまで4曲叩かせていただき、またもやマスターに駅まで車で送っていただいた。毬音も感激の今回唯一のセッション参加だった。
2007/03/07 (Wed) 20:41

 ●●●  大濠公園
千歳からの飛行機に間に合うためにはJR琴似9時2分の快速に乗る必要があった。ふと目覚めると時計は9時5分! 大慌てで服を着て荷物担いでしっかり毬音も忘れずに連れて家を飛び出す。水抜きする余裕もなく、留守中凍結しないのを祈るのみ。 もはやJRでは間に合わないと判断。タクシー乗り場に駆け込み、10時半の飛行機に間に合うか尋ねれば、ギリギリですねと言われながらもタクシーで空港を目指す。なんとか飛行機には間に合ったが、タクシー代は¥14500也(泣) 折角のホテル一泊付き往復¥35000の格安チケットが¥50000になってしまった。しかし正規片道料金とホテル一泊だけで¥50000は超えるのだからと自分を納得させる。これがタクシーで空港まで走って飛行機に間に合わなかったらシャレにならないところだ。 喉が渇き空腹で頭は長髪天パーの寝癖のまま歯磨きも洗顔もなく飛んだ。 東京で乗り継ぎ福岡に着いたのは昼2時過ぎ。まずラーメンを食おうと思うがとにかく顔を洗いたくてホテルにチェックイン。シャワーを浴びてホテル近くの大濠公園へ行ってみる。気候も良く(昨日の予報で
は気温19度)日曜とあって沢山の人出。風がかなり強いが全然寒くない冷たくない。札幌での服装からコートを脱いで丁度良い。僕にとって初めての大濠公園だから毬音にも初めて。街中にこんな大きな池のある公園、結構気に入った。強風が次第に雲を運んで来て風に湿り気を感じた。こりゃ雨になると思い公園を後にしてラーメン屋を探すが見当たらない。今日はラーメンを諦め毬音と飲むためのビールを買ってホテルに戻る。
福岡を歩いて僕は完全にマイノリティーと感じてしまった。同じ日本でも文化の違いをこんなに感じるとは・・ 毬音、福岡はこんなに暖かいのだぞ。驚いたか〜
2007/03/04 (Sun) 17:53

 ●●●  ドラムソロライブ
ドラムソロライブ
札幌・円山公園駅近くのスモールアワーズというお店で、昨日11月に初のドラムソロライブに続き2回目のソロライブをやらせていただく。 前回はお客さんはゼロ。なんとも不甲斐ない集客だったが演奏内容は悪く無かったと思う。
そして今回。 ワンステージ目を始める前に一人、僕がニューヨークに居た時の知り合い男性が来てくれた。もう少しお客さんが来てくれるかもと期待して待つが来る気配もないので20分遅れでワンステージ目を始めた。ソロの演奏中はことのほか集中するので(ドラムソロの場合、自分の世界に入りこまなければやってられない)気がつかなかったが、カウンターに2名お客さんが座っていた。 一人はこの店の出演者をブッキングしているサックスプレーヤー佐藤氏。彼がこのドラムソロライブを依頼してきてくれる有難い方である。 そしてもう一人は以前ちょくちょく一緒に演奏させてもらっているボーカル女性。最近3ヶ月ほどのニューヨーク滞在から戻ってきたのだが、帰国して初の再会だった。 というわけで、とりあえず3名のお客さんが入ってくれた。演奏者の人数からすると三倍の客数だ! 2ステージ目は僕のニューヨーク時代の知り合いが帰って2名のお客さんを前に演奏。ただ楽器を運ぶため車で来ていたから毬音にビールを飲ませてやれなかったのが残念。でもドラムの脇でしっかり聴き入ってくれていた。 またドラムソロラ
イブを頼まれるかどうかは疑問だが、なんにせよドラムを叩かせていただける事に感謝。わざわざ騒音を聴き来ていただいた方々に感謝。
さぁ帰宅して毬音とビール飲んで反省会だ。
2007/02/28 (Wed) 23:34

 ●●●  ギグ@ジャムジカ
土曜から少し風邪気味だったので、昨日は静養のつもりでまる一日部屋から出なかった。しかし今朝は発熱は無いものの頭痛があり、発熱の気配も感じたのでバイトを休んだ。 今夜はジャムジカでの演奏があるので夜までに体調を整えなければと静かにしていた。そんな時、退屈に任せて毬音と行った北欧のビデオを観たのだが、ここしばらく毬音恋しさが関を切ってしまい涙が・・ 毬音を困らせてはいけないと必死に堪えるが涙は止まらず。 今夜の演奏は毬音への思いが詰まった音がするかもしれない。
ジャムジカでのライブは3度目で久しぶり。前回2回はかなりのお客さんの入りだったが、今夜はのべ3人。バンドメンバーと同数。 寂しいながら演奏を始めた。 最初のステージのお客さんは50歳代の豪快な男性二人だけ。セカンドステージが始まる前に帰ってしまったのだが、我々の演奏を気に入ってもらえたのか、帰り際にバンドにチップを手渡してくれた。男性は万札を手にしてる。 「おぉ〜すごい!」一人頭3333円の臨時収入とよろこんだ。が、なーーんと一人に万札一枚づつ手渡してきた。なんてラッキーな日なのだろう。バイト休んだ分が完璧にカバーできた。おかげで毬音にビールとドライカレーをご馳走できた。とは言っても結局僕の腹に入るんだが。
2007/02/26 (Mon) 22:55

 ●●●  お好み焼き
お好み焼き
珊内で暮らしていた頃は定番だったお好み焼きを久々に作った。 大阪で暮らしていた僕には馴染みのある食べ物である。北海道生れのマリオンにはそれほど馴染みはなかったはずだが、マリオンの作るお好み焼きは結構美味かったのだ。そんな事を思い出しながら今日は久しぶりのお好み焼きを毬音と食べる。しかし久々だったのでいまいちの出来だった。それにも関わらず毬音は美味しいと言ってくれていたようだ。
僕の状態は、医師に相談する間もなく勝手にステロイドの投薬量を減らしたが、発熱も無く平穏に過ごしている。ただちょっと風邪気味なのかステロイドの副作用なのか体がだるく熱る感じがするが熱は無い。
さて明日はバイトの後、
[2007年2月26日月曜]
札幌・ジャムジカ
札幌市中央区北4条西28丁目1−16ラ・ワイスビルB1
西28丁目駅2番出口横
Tel: 011-612-1900
古館賢治(g)柳マサヤ(b)大村吟弘(dr)
20時〜2セット 1500円  学割 1000円
そして水曜にはいよいよ楽しみの
[2007年2月28日水曜]
札幌・円山「SMALL−HOURS」
Phone 631-3266
札幌市中央区南1西25 2−22 PACKETビルB1
地下鉄円山公園駅 4番出口すぐ
  大村吟弘 2度目のドラムソロライブ
20:00〜 2セット  チャージ無料
週末にはひと月ぶりの病院の検査があり、翌日から北九州への里帰り。 もちろん毬音も一緒に。
2007/02/25 (Sun) 23:08

 ●●●  20回目の月命日
20回目の月命日
最近毬音を想う事が多い。しかし悲観にくれる事はそれほど多くなく、懐かしさ→恋しさ→寂しさまでで留まっている。今日は毬音との出会いの店、小樽・フリーランスで月命日ユニット「MARIYOON」のライブ。天気予報では大荒れになると言っていたが、まったくそんな気配も無く、札幌は晴間のある天候。早めに家を出発した。小樽で時間をつぶす予定だったが、毬音の実家に久しく行ってなかったので、余市まで車を走らせた。札幌では晴れだったが、小樽では小雪が降り、余市では時折吹雪く曇天。 小樽から余市に向かう途中、海沿いの道になる。波は時化で冬の日本海にふさわしい荒波。久々に目にした日本海に僕も毬音も大喜び。やはり余市まで走って良かった。珊内暮らしでは当たり前のように目の前にあった日本海。今では見ることを目的にしなければならない寂しさを感じた。札幌生活で大きな何かを失ったのはコレなんだとしみじみ思う。毬音の実家で仏壇にお参りをして毬音父としばし最近の様子を聞く。それから小樽へ戻ってフリーランスでのライブに挑む。 MARIYOONのメンバーはギター・小倉義満、ベース・横山利幸、ピアノ・金子もも。このユニットでの演奏はあくまで毬音が喜びそうな音を出す。無難な演奏はご法度で耳でなく体感してもらう音が基本。相変わらず僕の集客力は完敗であるが、メンバーの力添えでそこそこのお客さんに来てもらえた。ありがたいことである。次回MARIYOONでの演奏はいつになるだろう・・・できることなら、6月16日の3回忌にも毬音に音を届けたい。
2007/02/16 (Fri) 23:22

 ●●●  金山サービスエリア
金山サービスエリア
今日は来週の毬音月命日ライブのリハーサルのため小樽へ。ちょうど今小樽はアイスキャンドルというイベント中なので、リハーサル前に毬音と小樽を散策するつもりでいたのだが、つい寝過ごしてリハーサルギリギリの時間になり、バスで小樽へ行く予定が急遽車を走らせる事態になった。僕は車の運転がそれほど好きなわけでは無い。増して凍結した冬道の運転は嫌いなのたが、そうも言ってられず緊張しながら小樽へ急いだ。
リハーサルに少し遅れて無事到着。二時間半ほどリハーサルをした帰りにアイスキャンドルを探したが、やはり夜も10時を過ぎればロウソクはほとんど消えていた。まぁ来週のライブ当日もイベントはやってるので、その時散策してみようと諦めて帰路につく。
札樽道を小樽から札幌方面へ向かう途中に金山サービスエリアがある。以前マリオンが癌再発で激しい腰痛になり家で寝てられないという事で夜中から珊内村を車で出発して札幌の病院へ向かった、夜明け前に時間調整でこのサービスエリアで車の中で仮眠を取った。それ以来札樽道を通ってもこの金山サービスエリアには立ち寄れないでいた。 立ち寄ればきっと悲しい思いに襲わるのがわかっていた。 しかし今夜はあえて立ち寄ってみた。 毬音に心配かけないように泣かずに居れる自信が少しあったからだ。 思い出せば涙があふれそうになるが、しっかりと自分を保ち頑張った。 そして「ほら、もう俺は大丈夫だろ! 心配しなくていいぞ」と毬音に証明してみせたかったのだ。
2007/02/09 (Fri) 23:11

 ●●●  月例ギグ@ロンド
月例ギグ@ロンド
今日は午前中に病院で検査。結果は良くも悪くもなし。とりあえず現在のステロイド投薬(10_/日)を続行して毎月検査をする。集中治療には再入院が良いようだが、医師も「もう入院は嫌でしょ」と言っていた。これ以上無収入期間が続くのは生活破綻になるので、一応明日から激務の夜勤バイトに復帰する事にした。真剣に自分の健康を考えるならば、もう少し楽な職に就くべきなのだろうが、僕の身上では肉体重労働しか選択の余地はないのだ。
そして夜。我家の近所の店ロンドでの楽しい自由な演奏。いつもは2〜3人のお客さんしか入らないのだが、今夜はどうしたことか満杯に近い状態。とは言っても小さな店なので10数人入れば満杯になるのである。いつもお客さんを呼べない自分ではあるが、今夜は特別なことに、以前の居住地珊内にあるユースホステルの常連であり、このチャンカーはマリオンを最初の頃から見ていてくれた小児科医の男性が遠路苫小牧から聴きに来てくれた。実にありがたいことだった。しかも、ドラムセット横のカウンターの上に鎮座している毬音に手を合わせてくれて、本当に嬉しかった。毬音を思い出してくれるだけでも僕は嬉しい。そんな恵まれた環境の中で演奏を楽しめた。さぞかし毬音も喜んでくれたと思える今日のギグだった。
演奏を終えて帰宅して今日の楽しさ喜びを毬音と分かち合う。 本日のお客様・お店のマスター・バンドのメンバー皆さんに感謝。
2007/02/03 (Sat) 23:58

 ●●●  ちょっと小樽へ
ちょっと小樽へ
今日は異様に暖かかった。昨夜まで僕の車にてんこ盛りに積もってた雪が消えていた。今日は月に一度の毬音との縁結びになった小樽のお店のジャムセッションの日。2月の毬音の月命日にはその店でライブをやらせていただく。小樽のメンバーに譜面を渡す用向きもあったので、小樽へ出かけた。車で行くか迷った挙句、バスで行った。小樽も暖かく時折雨まじりの雪がちらつく。 パソコンを始めてから目が急激に悪くなり、それからあまり本を読まなくなったのだが、入院中読書で暇つぶししてから少々活字にはまっている。小樽に着くなり本屋に入り、友人に勧められた数冊の本を探し、1冊だけ見つけた。タイトルは「誰も書けなかった死後世界地図」  毬音がどんな世界に居るのかを知りたかった。買った本を持って30年前僕が旅行者頃よく行っていた喫茶店「叫児楼」に久々に入り、土蔵造りの落ち着く店内を懐かしみながら本を開いた。ふと、この店にはマリオンと入った事はあったか?などと考えたりしながらもBGMの古き良き時代のロックやブルースを聴きながら読書に勤しんだ。あっという間に半分近くまで読み進んだところでジャムセッションの時間が近づいたので店を出てフリーランスへ向かう。途中KFCでチキンを食べる。そのKFCはよくマリオンと入った店で思わず胸が詰まってしまった。小樽はマリオンとの思い出が多いので切なくもあり懐かしくもあり寂しくもあり楽しくもあり、複雑な気持ちで歩く。 しかし一時期の自分と比べると逞しくなったと思う。以前だったら涙こぼしながら歩くしかなかったのだから。「誰にも書けなかった死後世界地図」にも書いてある。いつまでも逝った人に対して悲しんでいると、逝った人は先に進めないと。
僕はいつまでも毬音を愛しているけれどもう悲しみは極力拭い去るようにする。だから僕の事は心配しないで天高く上ってくれよ。僕は大丈夫だよ。 これからは楽しみだけ分かち合おう。
そんな気持ちでフリーランスのジャムセッションでドラムを叩き楽しんで来た一日だった。  しかし帰ってみると微熱が・・・・
2007/01/30 (Tue) 23:59

 ●●●  仮釈放
仮釈放
昨日の検査結果で本日退院となった。病名は炎症性腹部大動脈瘤。原因は不明。と診断書には書いてある。退院と言っても完治したわけではなく、状態が落ち着いていてこれ以上入院していても仕方ないといったところか。退院当日の今朝、僕は発熱してしまい、一時退院にストップがかかってしまった。 まだ時々突然の発熱に襲われるのだ。 しかし一時的な発熱なら退院してもいいだろうと医師の判断で退院にこぎつけた。2月3日に再び検査があるので、それまでは自宅療養。その検査で悪化していたら再入院の可能性もあるので、気を緩められない。
今回の入院で読みかけの本を3冊読み終える事が出来た。それと連れ合いに先立たれたヤモメ老人3人と僕とで何やら連帯感を感じ、学ぶことが多くあった。 入院患者すべてを見ていて、人は一人で生きては行けない事を実感。 あらためて介護職に就くことに関心を持った。
昨夜からの大雪で足元が悪い中、大きな荷物を背負い、僕は20分強歩いて帰宅した。 帰り着いて一番に感じたのは毬音の側に戻って来た安心感。実は入院するかなり前、僕は毬音の声を聞いている。「私が吟ちゃんを護るから!」 毬音に護られて退院できたのだ。   入院中を思うと、不自由を感じながらも食事は出てくる、退屈と思っていても誰かし周囲に居て話ができる。 帰宅して自宅療養となれば、僕はきっと誰とも話しをすることなく数日を部屋にこもって居るのだろう。とか考えたが、早速明日はライブで演奏がある。やっぱり僕はスティック握ってなんぼの男なのだ。 2月3日の検査日以降また激務のバイトに復帰することになるのだろう。それまでに体力を回復してなければ。
2007/01/25 (Thu) 17:05

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