今年の夏は殊の外暑く、正に嵐のように過ぎた。
そして気がつくと9月も半ばを過ぎ、親父の四十九日もあっという間に過ぎていった。
そんな仏事に追われる日々の中で、ほんとにここには書ききれないほど様々な経験をした。
まず、故郷では葬式や四十九日などの仏事に、親族の女達が米粉で団子を作る風習があり、出来た団子を、まるで花が咲いたように飾るための団子串を男達が作る。
その製法は、大きな孟宗竹を切り倒し、青い皮の部分を削り取って艶を出し、それを薄く削り、手で細く裂き広げていくというもの。
親父は男ばかりの7人兄弟(現在4人健在)で、そんな叔父達に混じって一応僕もゴザに座り、危なっかしい手つきながら、それなりに刃物を握った。
そんな叔父達の中でも72歳になる末の弟の作る串は正に芸術作品で、1つ仕上がる度に周囲から感嘆の声が上がった。
親父の弔事とはいえ、小さなゴザの上で親族が膝を付き合わせての作業は、何とも暖かい時間に思えた。
この風習には、大切な人を失った悲しみを、親族の結束で少しでも慰めるという意味があるのかもしれない。
そしてもう一つ、おもしろいっていうか驚いたのが、四十九日に49個の小さな餅を作り、そのうちの1つを家の屋根越しに投げるという風習!!
家は平屋とはいえ、6畳二間と廊下・浴室を超えて投げられるか自分でも不安だったし、何より参列してくれた人達が心配してるだろうと思うと、こんな些細な場面でやけに緊張した!!
そんな折も折、「佳は目が見えんけん方向も解らんのに誰か代わりに投げちゃらんといかんがやないか??」っていう誰かの小さな声が聞こえて、一気にアドレナリンが放出されるのを感じた(若いっ!)
そしてひさしから少し離れて、思いっきり高く餅を投げ上げた。
お〜…… 超えた超えた〜…… こっりゃぁすごい…見えんばあ遠くへ飛んで行った…… おいこりゃぁピッチャーができるぞ!!
肩がグチッて鳴って痛みが走ったけど、とにかく心底ほっとした(..;)
……ってことで、まだ週末を中心に帰れる時は極力実家で母の側で過ごそうと思ってるけど、仕事的には「道」をテーマに歌を作る準備に入ってるし、ジャズピのレッスンでは「イパネマの娘"The Girl from Ipanema"」の弾き語りにチャレンジしてるなど、公私共にもうすっかり平常に戻ってる♪
これから年末にかけてはライブも目白押しだし、一連の経験も肥やしにして、更なる高嶺を目指して歩いていこう(^_^)V