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☆今日のつぶやき☆


蝉とトンボと蓮の花
今日の『堀内佳のなんでもリポート(RKCラジオ)』は、高知県春野町にある四国霊場第34番札所の種間寺(たねまじ)から放送した。
よさこいに沸き立つ市街地を離れ、静かな夏の昼下がりを伝えたかったのと、
できれば盆について、豆知識など伺えればという思いからこの場所を選んだ。
しかし、盆の行事を司る寺で、盆の真っ最中に、盆の話を伺うなどという発想は、あまりにも安易だった。
まるでそれは、土用の丑の日に、鰻屋さんのご主人を、鰻釣りに誘うようなもの!!
昨日電話でアポを試みた10数ヶ寺のうち、少なくとも半数くらいは明らかに呆れられたし
そのうち2〜3の寺の方には、明らかに叱られた(; ;)
そこで里でお世話になってる藤林寺(とうりんじ)という寺に電話をして、住職に事情を話すと、
「一般の方に盆について知っていただくことは企画的には大変素晴らしいから、知り合いの寺に当たってみてあげよう」と言ってくださった。
しかしこの優しい和尚様の努力も、あえなく徒労に終わった。
しかたなく、今日はお寺の静かな昼下がりを、僕の1人しゃべりで伝えることにした。
ところで、5歳から親元を離れていた僕にとって、夏休みの期間中にやってくる盆は、けっこう大きな行事だった。
今考えると、祖父母や叔父叔母など、盆帰りしてくる親父の兄弟7人の家族総勢20人以上を迎える側は大変だったんだろうけど、
僕達子供にとっては、1年ぶりに会う従兄弟達との大騒ぎな夜は、今思い出してもワクワクするくらい楽しいものだった。
従兄弟の中でも年上のお兄ちゃんやお姉ちゃんが、
「お盆には亡くなった人が家に帰ってくるんだよ!!」などと話し、
「えぇ? ほんなら今ここにもおるが??」などと怯える僕達に、
「ほら! 佳の後ろにお爺ちゃんが・・・・・」
そうなるともう怖くて怖くて、「きゃ〜!」って叫びながら、一斉にお兄ちゃんやお姉ちゃん達に飛びついていく!!
すると彼らは笑いながら抱っこしてくれる♪♪
怖いから少しでも中心に入りたくて、まさに団子状態で押し合いへし合いする従兄弟達の体温が、懐かしく愛おしい。
そのうち団子からはじき出されて泣きだす子もいたけど、
そうなったらなったで、一番年上の優しいお姉ちゃんが「大丈夫だよ」って、そっとその子に添い寝してくれて……♪
とにかく楽しくて暖かくて、とっても幸せな時間だった!!
そしてそんな戯れの中で、盆の意味や先祖を敬う心などを自然に学んでいったような気がする。
そういえば藤林寺のご住職が
「最近は各家にお参りに行っても、盆の意味も知らない人が多くなって寂しい限りです!」と嘆いておられた。
和尚が言われるには、命を粗末にする悲しい事件が増えた原因の1つは、
昔から日本人が大切にしてきた先祖に対する敬意やある種の恐れの心が、子供に受け継がれなくなってることも大きいとのこと!!
これには僕も大いに納得した。
全ての現象を科学の物差しで計り、科学的に検証されたことだけが唯一の事実として認識され、
画一的且つグローバルにばらまかれたそれらの情報を無防備に浴びる今の子供達が親になったとき、
「お盆にはご先祖様が家に帰ってくるんだよ」って、彼らの子供が怖がるほどリアルに伝えてくれるだろうか??
ぽつりぽつりとお遍路さんが訪れる昼下がりの静かな種間寺の境内で、僕はふる里に思いを馳せながら『平田』を歌った。
今日は少し優しげに聞こえる蝉の声に命を感じながら、彼らと共演するつもりで、できるだけ優しく歌った。
早くも秋を思わせるようなそよ風にゆっくりと蓮の花が揺れ、数匹のトンボが飛んでいたことを、同行してくれたレポーターが教えてくれた。
ほんの短い時間の中で、ほんの狭い空間で、いろんな命達が共存する地球を思った。
事実や理屈や知識だけじゃなくて、痛みや恐怖や喜びや幸せを、実感として子孫に伝えていくこと!!
それも人類や地球を守るために絶対に欠かせない、僕達今生きてる人間の大切な使命なんじゃないかって、改めて思った。

2003/08/12 (Tue) 20:50


【松ぼっち】 ふと、相田みつおさんの「命のリレー」を思い出しました。今の「わたし」が存在するまでに、どれほどの「人の命」と時間が費やされたのだろうか・・感謝しながら次の世代につなぐのですね。
2005/04/04 (Mon) 21:10



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