ラジオのパーソナリティーをやらせてもらうようになって、もう10数年になる。
音楽と同様、この仕事も小さい頃からのあこがれだった。
5歳から22歳までを過ごした盲学校の寮は、4〜5人が一部屋で生活してて、
もちろん各部屋にはテレビなんて無かった。
っていうか、暇な時間、部屋ではテニスボールやプラスティック製のおもちゃの野球のボールを使って、
外ではドッジボールやハンドボールを使って、とにかく野球に明け暮れてたし、
女の子が加わると、トランプをしたりしゃべったりして十分楽しかったから、
よほど観たい番組があるとき以外は、わざわざテレビ室に行ってまでテレビは観なかった。
ただラジオは、部屋を出てはいけない自習時間や消灯後の時間などに、みんなそれぞれイヤホーンなどでよく聴いてた(おい、自習時間って勉強する時間じゃないのか??)
『青春キャンパス』『オールナイトニッポン』『セイ!ヤング』……☆☆☆
全国のリスナーからのメッセージを聴いて、なんだかみんなが仲間みたいな気がしたし、
そんなメッセージに、それぞれの個性で鮮やかに対応するパーソナリティー達は、みんなきらきら輝いてて、
小学校から中学校にかけての僕にとって、まさにあこがれの存在だった♪♪☆
各地方局が作るいわゆるローカル番組も、質・量ともに充実してて、
雑音に混じって聞こえてくる遠くの局の番組を、ラジオ本体や選局用のダイヤルを微妙に動かしながら、
必死に追いかけて聴いたことを、とっても懐かしく思い出す♪(^^)♪
ほんとに何年ぶりだろう!!
ダイヤル式のチューナーが内蔵された古いラジカセを取り出して、
いわゆる中波と呼ばれる周波数帯を、なんとなくぐるぐると物色してみた。
ロケーション・季節・時間帯など、いろんな要素で大きく左右されるから難しいけど、
昔に比べてハングル語が聞こえる頻度が高くなったような気がした!!
そしてたまに聞こえてくる日本語の放送も、ほとんどが「箱物」と呼ばれるキー局製作の番組を購入して流してる(・-・)
もちろん、午前や五語は各局独自のワイド番組などを製作放送してる地方も多いけど、
夕方から夜にかけては、もうほんとに全滅状態( ・o・)
しかもそのキー局製作の番組は、歌手やタレントなど、いわゆる有名人を使って聴取率を稼ごうという意図ばかりが露骨に見える。
テレビに比べ格段に少ないラジオのスポンサーを確保するためには、聴取率を稼ぐことが必須なのも事実だけど、
テレビとは違う、ラジオならではの優位性って必ず有るはずだから、
それを生かした番組製作をしていくことで、テレビとの明らかな差別化を図っていかないと、
いわば「テレビのマイナーバージョン」的な作り方ばかり続けてると、ラジオの存在価値はどんどん低くなって、
そのうちラジオというメディアそのものが無くなっていくんじゃないだろうかって、本気で不安になってしまった。
目に見えるものしか理解できない人が増えている今こそ、
目に見えない心を伝える媒体としてのラジオの役割って、大きいんじゃないかな♪♪
ラジオは、テレビから視覚情報を差し引いたプアなメディアなんかじゃないはずだもんねd(^-^)
そして、夜になってここまで書いたのを読み返してふと思ったんだけど、
上記のテレビとラジオの関係って、目の見える人と見えない人の関係にも当てはまるんじゃないかな!!
目の不自由な僕達は、目の見える人と比べて、相対的に得られる情報量は少ないかもしれないけど、
得られる情報量だけでは計れない優位性みたいなものが絶対有るはずだよね♪♪☆
そして目に見えないものを伝えられるラジオだからこそ、目の見えない僕がその優位性を大いに発揮すれば、
ラジオならではの良さを、がんがん引き出していけるはずだよね(^_^)V
「ラジオパーソナリティー」っていう小さな頃からの夢が叶った今、
ほんの端くれであってもラジオに関わってる人間の一人として、
微力ながらこのメディアの将来のために、何らかのアプローチをしていこうって改めて思った。