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常温冷蔵庫 -玉ぬ日記- |
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田
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「この辺りは、すっかり田植えも終わったみたいですね」 「そうだな。 …なぁ、玉藻」 「はい?」 「手前のほうにある、仲間ハズレなあの苗の塊が気になるんだが」 「かたまっているなら、仲間ハズレでは無いんじゃないですか?」 「あー、そうか…。 …そうか?」 どちらかというと仲良し集団? 綺麗に整列した稲の苗と、塊で置いてある余り苗。 |
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2016/06/14 (Tue) 23:07
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いも
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「…おぉぉ…っ! これはなかなかの…」 「…芋ですか、鵺野先生」 「っうわっ!!? ち、ちがうんですこれは…! って、あ、た、玉藻…」 「こそこそ隅の方に行くので、何かと思えば…。 勝手に校庭で芋を栽培するのはどうなんですか」 「ぐ…。 いや、ダメなのは…分かって…」 「そんなに怯えなくても大丈夫です。 秘密にしてあげますよ」 「えっ!」 「勿論見返りは頂きますが」 「えっ見返りっておま…」 「で、他の作物はいつ収穫するんですか?」 「なんで知ってんだ!?」 なんとなく。 芽が出てしまったジャガイモを なんとなく埋めておいたら 収穫できました…。 |
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2016/06/12 (Sun) 23:30
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花
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「絶対強い」 「…いや、流石に自らの力で割ったわけではないと思います」 タイルを破壊して咲く儚げな花。 ウチの庭ですが、この花を植えた覚えがありません。 |
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2016/06/11 (Sat) 22:58
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夢中
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「…しゅういち…」
「…秀一君がどうしたんですか?」 「え、秀一? 何がだ?」 「今、貴方が名前を呼んだんじゃないですか」 「?、いや。 言ってないと思うが」 「言いましたよ。確かに秀一、と」 「しゅういち…あっ! 違う違う! あいつの事じゃ無い」 「違う…。 では、誰の事ですか」 「誰ってそれは…。 お、オイ、なんだよ玉藻」 「生徒じゃないなら、どこの誰の名前なのか教えてください。 無意識に名を呼ぶほど親密な相手なんですよね?」 「ちょっ…ちょ、待て! 待て玉藻…っ! 手痛い! 強く掴みすぎ…」 「早く言いなさい。 事と次第によっては然るべき対処をさせて頂きます」 「いや何もしなくて良い!! まず落ち着け顔怖い!!」 「何故隠すんですか。 庇っても無駄で…」 「これ!! お前が買ってきたやつ!!」 「…は?」 「この、スイカ大福ってやつだ」 「…鵺野先生、誤魔化すにしても下手くそ過ぎやしませんか。 これとなんの関係が」 「美味かったんだ」 「はい?」 「また変わったのを買ってきたなと思って食べたら、思いの外美味くて。 これは一夏に一回、いや月一、いや週一くらいでイケる! 寧ろ週一で食べたい! …と、考えていたら、多分声に出てたんだ」 「……誤魔化すにしても」 「本当! 本当だ!! 信じろよ!!」 しゅういちで食べて証明するしか無い鵺野先生。 中に生スイカの身が白あんに包まれて普通に入っていました。 スイカの果汁で白あんがサラサラ溶けて、口の中で甘く無くなっていく、思いの外の美味しさでした…! また食べたい。 |
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2016/06/10 (Fri) 23:57
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