学校の研修のようなもので高級レストランに行く。集団が押し掛けドアの前に並び、入場の前に注文を済まさなければならない。ざっと目を通す。チーズを主張したピザ、ソフトクリームの聳え立つデニッシュパン、青いパスタの入ったサラダ。高級感は伝わってくるがどれも私の好みでなく、なかなか決めることができない。
一緒のテーブルに座る友人はさっさと注文を決めてしまい私を待っている。食べたいわけではないが目についたものを適当にオーダーしてやっと店に入る。
全てのメニューを制覇したという見知らぬ女性が「これが美味しかったよ」と勧めてくれる。決め兼ねているときに教えてほしかった。
空色をしたビールが冷えたワイングラスに入って届く。学生なのにいいのか、と思いながら口にすると甘さを感じた。
一足先に届いた食事を食べ終えた友人は、私を置いてテーブルを後にする。きっと私がもたついたことに不満を抱いていたのだろう。
特に期待もしていない料理が運ばれるのを待って、背もたれに寄りかかる。
昼間から、教員達もアルコールを嗜む。